無錫へ

飛行機が着いたのが16:15で、現地時間で15:15です。バスで移動し始めたのが16:30ぐらいでした。

観光バスのお尻
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これは私達が乗ったバスではありませんが似たようなものです。

ツアー参加者は25名、ガイドの張さん、カメラマン兼アシスタントのシンちゃん、運転手さんで、観光バスはもういっぱいです。
ツアー参加者は多くがおじさんやおばさんの夫婦連れ、友達連れ。親子は私とkiyoちゃんだけ。カップルが一組、社員旅行か親族旅行的な団体が一組。
今回いませんでしたが、子供にはつまらないツアーだと思います。

空港から始めの宿泊地、無錫に向かいます。
バスの中ではガイドの張さんの説明が30分ぐらいありました。この時、関空に炊飯器が並んでいた謎が明らかに。日本の炊飯器で日本の米を炊くのが一番おいしくて、日本の炊飯器は中国で大変な人気なのだそうです。米は免税店に置けませんから炊飯器が並んでいたんですね。減反なんかしてないで、もっと日本の米を輸出すればいいのにと思います。

ガイドさんに両替もしてもらえます。この日の上海空港内でのレートが10000円750元で50元の手数料を取られて700元です。張さんのレートも同じですが、手数料がないので750元手に入ります。とりあえず、私が張さんから一万円両替し、kiyoちゃんは空港で一万円両替していました。

両替が終わると、今晩の食事をどうするか聞かれます。到着日の食事だけはついていませんでした。
到着が20:00ぐらいで、その時間だと無錫のレストランは予約しておかないとたいてい閉まっている。私の方でレストランを予約するから、行く人は1000円です、と言われます。
ホテルのレストランか、せめてファミレスみたいなところは開いてるだろうと聞きましたが、開いてないと脅されたので、初めて来る場所でもあり、仕方なくガイドのレストランに参加しました。カップルを除いて全員参加しました。

ずっと高速道路みたいな道を走っていて途中で料金所が現れました。

高速料金所
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若い女の子が料金所の係員で、パソコン等置かれていて、そこそこ良い職業のように見えます。ここも公務員ですから、やっぱり良いのでしょう。

途中少し混んでいて、車のクラクションがもう凄いです。日本と違って、クラクションを鳴らすことに抵抗がないので、みんな思うままに鳴らします。
バスの運転もスピードが出ていて荒く感じますが、張さんいわく、丁寧な方なんだそうです。
でも、張さんが話している時も運転手がクラクションを連打するので、張さん自身舌打ちしていましたけど…。
張さん自身も相当おしゃべりで、運転手とマイクのスイッチをオンにしたまま話すので、スピーカーから張さんの声が響き渡ります。

そんな訳で、ろくに寝ることもできず、19:30ごろレストランに到着。
レストランの周りは何もなく寂しい所でした。
中国人団体客が何組か来ていました。入口にお土産を売る露店が出ていて、ヒマワリのタネとか何かの木の実、豆腐のレトルトや泥人形を売っていました。

20人超いるのに2つのテーブルに詰め込まれ、隣の人と腕が当たる状態で回るテーブルを回します。
こんな状況だから直箸でどう?って思いますが、そこは日本人、一つ一つの皿にいちいち取り分け用箸を置いていきます。なので、回すとビールの瓶やらグラスやらに箸が当たって次々落ちる面白い光景に。
お茶は無料でありますが、ビール等は有料で1瓶30元です。冷えたのが出てきます。水は飲めませんから頼まないように。
ここの料理も相当マズイ、油っこい、素材が粗悪です。ツアーの用意する食事なんてこんなもんです。無錫名物の無錫排骨は骨しかなく、このツアーに参加した人達は二度と食べようと思わないでしょう。本当は、ご飯に合う美味しい料理なのです。骨付豚肉のスペアリブです。
私は少しだけ食べて、露店のおばちゃんに中国語レッスンを受けたりしていました。

食事が終わると無錫君楽酒家、旧シェラトンホテルへ。ホテルに着いたのが21時ぐらいです。
ホテルは町の中心地にあります。ホテルまで来ると、張さんの話がウソなことがわかります。お店はガンガン開いてるし、屋台もいっぱい出ています。結構都会です。
ホテルのチェックインは張さんが全てやってくれます。同じホテルに張さん達も泊まるので、何かあったら部屋に連絡するように言われて解散。明日は朝8:30集合。6:30から朝食が食べられます。

荷物を部屋に置いたら、早速行動開始。拘束を解かれたkiyoちゃんは生き生きして町に飛び出しました。
無錫は比較的小ぎれいな町で人々も陽気です。kiyoちゃんは気に入ったようでした。
ホテルの近くにあった夜市に突入。

夜市入口
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入口すぐのところで、目利きのkiyoちゃん早速掘り出し物を見つけ、イケメンの店員相手に値切り開始。若い店員が外国人を面白がっていっぱい集まってきます。元値も安かったですが、更に少し値切ってお買い上げ。
その後、真珠粉入りや蛇油?入りのハンドクリームを買ったり、ヤシの実ジュースを飲んだり(マズイ)。
ホテルへ帰る途中地下鉄みたいな入口があり、何かと思えば地下にあるスーパー(超市)でした。地上は道路だけで、道路の下に店が広がっているのです。スーパーと言っても食料品は売っていません。中国の有名な虫除け花露水や石けん等を買い込んで帰りました。

ホテルはこのツアー中、最も良いところでした。朝食のバイキングも美味しかったです。ホテルに隣接して百貨店がありますが、まるでジャスコかイトーヨーカドーでした。

ホテルから見た町
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中国では至る所で大きな工事をしています。中国は7階以上のマンションでないとエレベータは無いそうです。香港は4階以上でした。ビルの屋上は草が生え放題。

中国はどこも道幅が広く、歩行者関係なく車や自転車が突っ込んでくるのでちょっと恐いです。12車線とかあるそうです。
中国は電動自転車という、スクーターに似た乗物がたくさん走っています。これは自転車扱いなので、免許なし、ヘルメットなしで乗れ、エンジン音がなく、近くにくるまで全然気づきません。張さんから、車よりこっちに注意しろと散々言われました。
関空から上海浦東国際空港へ

出発は関空からでしたので、前日の夜に羽田から関西に帰りました。関空は24時間空港で、夜中に過ごす設備も整っていますが、もちろん実家に帰りましたよ。

関空を14:45に発つJALの飛行機で、約1時間30分で上海浦東国際空港に到着します。
旅行会社からeチケットレシートが送られていたので、JALのホームページで事前にWebチェックインできました。
2日前からチェックイン可能です。座席指定やマイル登録もこの時にしておきましょう。
やはり、昼間に飛ぶ飛行機なら窓側がお勧めです。上海の空から色々おもしろいものが見えます。
続いて搭乗券をプリントアウトします。
マイル登録を忘れたときのために、JALから発行されたeチケットレシートと搭乗券のコピーをとっておきましょう。

家の近くのバス停から出る関空行のリムジンバスが10:48発しかなかったので、これに乗って11:40に関空に着きました。
関空に着いたら、旅行会社のカウンターには行かず、直接JALのカウンターに行きます。
2時間前の12:45がチェックイン時間ですが、12時から始められました。
Webチェックイン済みの列に並び、パスポートと印刷してきた搭乗券を見せ、スーツケースを預け入れ荷物に入れてしまえば、チェックインは終了です。
この時もらった預け入れ荷物票を確認し、なくさないようにしましょう。

チェックインが早く終わって時間があったので、お昼ご飯を食べ、出国ゲートへ。
パスポートと搭乗券を見せ、持ち込み手荷物のチェックをされます。
そこを抜けるとまた税関でチェックされますので、パスポートは持ったままで。
日本を出国するときに記入するものはありません。そのまま横柄極まりない税関職員にパスポートを見せます。
ここの職員の態度ぐらいが外国の店員のまだマシな態度ですから、この辺で慣れておきましょう。

税関を抜ければ、免税店がショボショボと並んだところに出ます。
シャネルだとかロクシタンだとか、免税店御用達のブランド品を買いたければ、ここで買うことをオススメします。
中国には免税店がありませんし、空港の免税店も超品薄な上に安くありません。免税店限定品もありますから、ブランド品のお土産はここで。
薬等、日本から持っていく必要があれば、それらもここで買いましょう。

関空もすでに中国からのお客様仕様になっていますので、やたらに炊飯器が並んでいたり、日光とかにありそうなお土産品の木刀やら富士山の壁掛け、電化製品が主力ラインナップとなっています。
なぜ炊飯器が並んでいるのかは、後ほど明らかになります。

搭乗口行きモノレールで中間駅へ。
モノレール乗り場手前に旅行保険加入機があります。空港で入るなら、税関を抜けてからの方が安いです。私はいつも、インターネットから損保ジャパンのoff!に入っています。クレジットカード付帯の保険でも、まあ良いんじゃないでしょうか。
搭乗口近くにも簡単なお土産屋さん、和食レストラン、タリーズがあります。

飛行機に乗る前にパスポートと搭乗券を見せます。場合によって、飛行機に乗り込む前に入国書類を配っていることがあります。今回は搭乗口手前で配っていたので、多めにもらってきました。
入国書類にはパスポート番号や航空機番号、滞在ホテル名等を書きますよ。
最後の署名はパスポートと同じ署名で書きます。
税関申告書類は、忘れたけど、なかったように思います。

飛行機に乗ったら、機内食が配られるまで寝るなり、映画を見るなり。
機内食はイマイチ。到着してから夕食まで時間がありそうだったので、機内食で出た粽とおつまみを持っていくことにしました。
機内食を食べたらもう到着準備みたいな感じです。

浦東空港に着いて、パスポートと入国書類を見せて税関を通ります。
帽子は取れと言われます。関空の職員より態度が良いです。
ここのカウンターにも入国書類を置いています。
入国書類の半分を切り取られますので、残りは帰国までなくさないようにしましょう。まあ、なくしてもまた出国時に書くことができます。
預け入れ荷物受取場を目指します。途中の電光掲示板で受取レーン番号を確認しましょう。空港内は日本語放送もかかっています。

スーツケースを受け取り、問題なければ出口に出てしまいましょう。荷物票の確認をされることもなく、スルーでした。

出口を出て12番で待っているようにと旅行会社の書類にあったので、12番で待っていましたが、全然違う所が待ち合わせ場所でした。
某旅行会社の旗を持ったガイドはそこら中にいますが、別のツアーだったりするので注意が必要です。
待ち合わせ場所から5分ぐらい歩いた所で観光バスに乗り込みます。
kiyoちゃんと、某旅行会社の企画、無錫、蘇州、上海 3泊4日の旅に行ってきました。

はじめに。
今回の旅行記事も備忘録として書きますので長くなります。

このツアー企画は、ほとんどの時間を現地ガイドに拘束される強制ショッピングツアーです。
観光地はたくさん回りましたが、ガイドの旗について歩いて、ゆっくり見る時間もありません。
毎日出される料理は全然おいしくありません。
朝早くから夜までせかせか行動するわりに、自由に買い物する時間もほとんど与えられませんでした。
毎日宿泊地が変わるので、観光ツアーを断ることはできません。
つまり、拘束して自由な時間を与えず、オプションで目玉の観光をさせたり、ツアー付属の店で仕方なく買わせる手法です。
だからツアー自体は安いのですが、満足なものにしたくてオプションをつけていくと、ソコソコの金額になってしまうのです。
中国は社会主義国なので、免税店もありませんし、連れまわされる店は全て国営のところばかりです。なぜか元が使えず日本円でしか取引しない所も。
せめて免税店に行ければ少しはマシな買い物ができますが、真珠やら布団やらシルクの刺繍画やら、買ってもどうしようもない高額なものばかり売っている店に連れて行かれます。

ただ、短い時間で広大な中国をささっと見るという意味では良かったと思います。
ガイドも親切で、右も左も分からないおじさんおばさんの団体を安全に移動させることに細心の注意が払われていたので、何も考えずに旅行することができました。
短い時間でしたが、中国のパワーとカオスをほんのり実感できました。
初めて中国本土へ旅行するという人にはお勧めです。

ちなみに、欧米人が旗つきガイドつきの団体ツアーで大勢来ていました。
日本で団体旗ツアーの欧米人ってあまり見かけないので驚きましたが、結局、日本ぐらい安全でクリーンなら個人旅行で十分だけど、中国はそうはいかないのでしょうね。それは当たっていますよ。
日本人の団体より、よほどキチンと旗について行っていましたね。