無錫から蘇州へ

三国城を後にして、真珠を売るセンターへ連れていかれます。

無錫は広い公園が多く、果樹園や茶畑が広がっていたり、緑の多い所です。そのため黄砂の被害が少なく、空気が良いのだそうです。人々も穏やかで、暮らしやすい所だと言っていました。
無錫に限らず、南の方は黄砂の被害は比較的軽く、北京などの北の方がひどいそうです。
kiyoちゃんは1ヶ月程咳と鼻水が続いていたのですが、中国に入ったとたんに治まってしまいました。これは、空気がキレイというより花粉が少ないのでしょう。逆に、日本は他国と比べて花粉が多すぎます。

カラス貝の中の真珠
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真珠センターに着くと張さんは離れて、センター専属のスタッフが営業トークを始めます。ここは国営のセンターです。全スタッフの口ぐせは「お客様神様」と「薄利多売」。
日本のアコヤ貝と違ってカラス貝を使います。カラス貝の中には30個近くの真珠ができます。

殻の内側に真珠
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一番高価なのは金の真珠で、色つきや大きなものは装飾品に、形の悪いものや小さいものは漢方薬や化粧クリームにします。
日本円、クレジットカードが使えますが、なぜか円表記ばかりで元表記がありません。日本人しか来ないのでしょうか。
化粧クリーム10個1万円をおばさん3人組が値切り出しました。値切れたのかどうか知りませんが買っていました。

真珠センターの隣に昼食会場がありました。また2つのテーブルに詰め込まれ、昨晩とそっくり同じ料理がでてきました。でかいハエやコバエが飛び交っている。
10人が思い思いにテーブルを回すので、ろくに料理が取れません。まだ回すなやら、お茶がこぼれたやら、箸が落ちたやら、日本人の団体も食事中は結構カオスです。また少しだけ食べて外をウロウロしました。

食後は蘇州へ向かいます。バスで2時間ぐらい。
三国城
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この辺りは三国志の時代の呉国にあたります。張さんはしきりにドラマと言っていましたが映画だと思います。
三国志の映画(レッドクリフ?)のロケ地で、セットを残してテーマパークにした所です。マニアにはたまらん所です。

三国城は国内観光客がいっぱい
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遠足の学生の一群とか国内団体ツアーがいっぱいです。並んで点呼をとられていました。ガイドか先生が、至る所で拡声器やマイクで怒鳴っていました。真珠や太湖石が特産品で、お土産屋が並んでいます。

太湖と三国城見取図
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この旗がツアーの旗です。
この見取図の前でいかに広いか力説され、カートに乗ることを再確認されます。当然のように、カートの運転手はクラクション連打していました。

遊覧船乗場は押し合いへし合い、難民船みたいに人が詰め込まれた船が泊まっていました。

満載の遊覧船
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スゲー、と思って写真を撮っていると張さんに、「負けないで!一生懸命頑張りましょう!」と言われ、「ん?」と思っていると、その難民船に押し込まれてしまいました。

出港
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こんなゲートを最後に、何もない湖をただひたすら進むだけ。船の中はイスも足りず立ったままでした。琵琶と琴の生演奏をやっていました。
朝肌寒かったのですが、船に乗る頃には日が照って暖かくなってきたのがせめてもの救いでした。
三階まである船で、上の乗客がお菓子のゴミやペットボトルの中身を湖に捨てます。危うくジュースがかかりそうになる人も。

船から出るのも大変。譲っていると埒があかないので、覚悟を決めてかき分けかき分け出ていきます。
集合場所には私達が最後でした。張さんに「頑張れませんでした。」と言うと、「お腹に力を入れてください。」と言われました。

またカートに乗って沼みたいな所に行きました。

これも映画のセットです。
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王様の宮殿のセット
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中では記念撮影もできる
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10元で時代衣装を着て記念撮影ができます。衣装をまとったやる気なさそうな女性が、やたらに10元10元と声をかけてきます。女性達の足元からはスニーカーとジーンズが見えています。
誰も撮影しませんでした。

またカートに乗ってバス乗り場に戻りました。

無錫の朝

朝は6:00に起きてホテルの朝食を食べにいきました。洋食、中華があり、種類豊富ですが、やはりお粥が一番です。中華饅頭や焼きそばもありました。ソーセージはどこのも柔らかく白っぽいものでイマイチ。香醋をかけると何でも美味しくなるのが不思議。日本のプチダノンみたいなヨーグルトがあって、ストローを突き刺して飲むのが中国流です。なかなか美味しいコーヒーが飲めました。

集合まで少し時間があったので、朝の散歩に出かけました。昨日の夜が嘘のように静かでした。公園が近くになくて太極拳は見られませんでした。

昨夜の夜市
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朝早くから開いている糸屋さん
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ジュースやお菓子を売る店
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新しいビルと古い家屋が混在
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ホテルの隣は誰か有名な故人の家だったようで石碑があり、見張りの人が朝早くから座っていました。

張さんがチェックアウトもしてくれますが、張さんより早くフロントに来たので自分でしました。フロントスタッフの英語、日本語は、小声で聞き取りにくい。8:30きっちりに出発。

無錫にある巨大な湖、太湖に面して作られたテーマパーク、三国城へ向かいます。
到着前のバスの中で、遊覧船乗場まで歩くかカートに乗るか聞かれます。カートは1人20元です。しかし、全員一致で乗るか歩くかの選択しかなく、足が悪い人もいたので、仕方なくカートに乗ることにします。ちなみに、中国人は誰もカートに乗っていませんでした。

到着までの道の両側はキレイな白壁が続いていましたが、それはテーマパークのために後から設置したのでしょう。壁の入口の向こうに昔ながらの胡同が見えました。