蘇州、拙政園

蘇州の観光名所、拙政園に向かいました。世界遺産に登録されているだけあって、国内外の観光客ですごい賑わいです。
入口までいくつも関所があって、最初の関所で、私達のバスが大勢乗っているのでこれ以上進めないと言われました。運転手と警察官が大声で言い合っていました。
ところが、なんか知らないうちに結構入口近くまで乗って行くことができました。運転手ちゃん無視した?

交通整理&入場制限の男前な警察官
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全員民族衣装を着た少数民族の団体ツアーや、お坊さんの団体ツアーまで来ていました。

お土産を物色するお坊さん群団
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お坊さん達が、いかにも安そうなお土産屋で数珠を物色したり、デジカメで写真撮影したりしてました。ギャーギャー音の出るオモチャを触って「おぅ」とか言ってビクッとしてました。

肉のロースト屋
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鳥肉、豚肉のローストを売る露店。店主の回りで、なんかブンブン振り回されているのも肉です。やたら目立っていました。肉のロースト屋は中国では至る所で目にします。

拙政園は昔のお金持ちの邸宅です。蘇州はかつて、裕福な人が多く住み、競って豪華な庭や邸宅を建てたのだそうです。しかし、庶民はいくらお金持ちでも、玄関前に階段を作ることができず、玄関前に階段があると壊されたそうです。階段を作ることができたのは皇帝だけだったのです。
拙政園は広大です。早足で歩いても30分かかります。

広大な園内
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水の多い庭園
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この園内で、いちいち写真撮影タイムがとられるので、たまったもんじゃありません。一時間は歩いたと思います。

昔のお金持ちの邸宅内に必ずあるのがこれです。

太湖石を背もたれに入れた椅子
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冷房などない昔は、夏を涼しく過ごす工夫をしていました。太湖石をキレイに磨いて椅子の背もたれに入れると、いつも石が冷たいので、涼しく過ごすことができたのです。
この写真内の調度品は全て清の時代のものです。張さんが旗の柄でバシバシ叩いていました。


水の街蘇州
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蘇州は、東洋のベニスと言われるくらい、運河が網の目のように走っています。
つい最近まで運河による輸送が行われていて、今でも蘇州の運河は北京まで通じています。
ただ、水がすごく臭いです。水路が臭いのはもちろんのこと、レストランのお茶も臭くて飲めず、ホテルの水道水も臭かったです。

懐かしい面影の平江路
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蘇州も観光地化が進み、客寄せの店が多くなっていますが、平江路は昔の雰囲気を残す地区です。

道端でお茶を飲んで井戸端会議
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昔のスタイルのまま生活している人もいれば、オシャレなオープンカフェがあったり、様々な表情があります。

ここで30分の自由時間がありました。たまたま入ったカフェは、コーヒーもケーキもおいしくて、とても良いお店でした。
平江路の入口に「足浴」と看板がかかった店があります。足ツボマッサージでも銭湯でもありません。男性専用の店です。足ツボとか床屋の看板をかけていながら、実はそういう店なところがたくさんあるそうです。

次の観光地に行く前に、シルク布団のショッピングセンターへ。
蚕の糸は引っ張っても切れずに伸びていきます。ずっと引いていくと、髪の毛より細くなります。
蚕の繭をほぐして、畳一枚分くらいの大きさに広げます。

広げた所
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観光客に伸ばさせるのですが、その後職員が「せっかくきれいに重ねてたのにグチャグチャにして!」みたいなことを言っていました。

何枚も重ねる
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これを何枚も重ねて布団の中綿にすると、軽くて保温性に優れた布団になります。布団の表面は綿です。

布団の中
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中国南部は暖房設備を設置しないので、冬は暖かい布団が重宝するのだそうです。私達の前に来ていた日本人が3つ程買っていましたが、私達は誰も買いませんでした。

ここを出て次の観光地へ。
蘇州、寒山寺

蘇州に着くとまっすぐ寒山寺へ。寒山寺は大晦日の除夜の鐘で有名なお寺で、漢詩にも数多く詠まれる所です。

参道の壁にはずらりと漢詩
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仏塔
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除夜の鐘が有名
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日本の絵馬みたいなもの。30元
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日本のお寺でもなじみ深い観音様や五百羅漢があったりします。観光客がいなければ、静かで気持ちの良いお寺だろうと思います。

お坊さん
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弘法大師像
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日本の仏教とも非常に関係が深い寺です。弘法大師が祀られていました。

長寿の石
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至る所に漢詩の石碑がありました。この石はなんだかよく分かりませんが、写真を撮ると長寿になるそうです。

とにかくここも国内旅行者が多いです。中国でのお参りの仕方は、仏像の前に置かれているクッションみたいなものに膝をつき、土下座するみたいな格好で拝みます。真心さえあれば、日本式の拝み方でも良いのです。
この寺には、日本人も懐かしく思える部分があると思います。
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