フリータイムは外灘へ

最終日は14:50までフリータイムになっていました。フリータイムを埋めるオプションも張さんが急遽用意して、昼食付きの5000円でした。
私達は参加せず、朝少しゆっくり起きてホテルで朝食をとりました。

今までなかった超庶民的中国料理がありました。茶卵と臭豆腐です。
茶卵はお茶で茹でたゆで卵です。別にお茶の味はしません。
臭豆腐は、強烈な靴下みたいな匂いが、2m先でも匂います。口に入れると刺激があってチーズみたいな味ですが、臭くて味とか言ってる場合じゃありません。バイキング式ですので、少なくなるとドサっと追加されてレストラン中匂います。

ホテルでチェックアウトを済ませ、荷物を預けて、タクシーを呼んでもらいました。朝9時頃だとフロントが混んでいて、おまけにタクシーが全く捕まらず、電話して呼んでもらいました。この辺はタクシー壊滅地区なんでしょうか。だいぶ時間を無駄にしました。
上海では、できるだけ水色のタクシーを利用してください。水色は、乱暴な運転やボッタクリをしない優良タクシーです。行きのタクシーは本当に優良で、こちらが言わなくてもレシートをくれました。

外灘は、とりあえず行っとけ!っていう場所です。昨日張さんのガイドで来た時は、外灘はあまり紹介せず、浦東ばかり紹介されました。植民地時代の建物が残る外灘より、最新の高層ビルが並ぶ浦東の方がガイドのし甲斐があるのでしょうか。張さんイチ押しのお勧めは森ビルでした。

外灘1
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中国というよりロンドンかニューヨークのようです。

外灘2
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白人とか写ってると、中国と言われたって分かりません。

外灘3
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この電動自転車の群れはまぎれもなく中国

浦東
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外灘から川を挟んで向こう側が浦東。先が尖った高いタワーはテレビ塔です。

外灘は上海が租界地となり、欧米や日本が入ってきた当時の建物が並ぶ所です。ほとんどは銀行やホテルが入っています。この辺の宿泊客はほとんど欧米人です。
その一つ、和平飯店は超高級ホテルで、周りの喧騒を完全に遮断して静かで、ドアをくぐると急に異空間に来たような気がしました。
このホテルのショッピングエリアにシャンハイVIVE(双妹)という高級化粧品店があります。清の時代に生まれ、各国のセレブに愛用されていたものの、50年前に販売停止していたのを復活させたのです。チャイナドレス姉妹がトレードマークで、香港の廣生行とそっくりです。しかし、お値段はそっくりではありません。

外灘から南京路までは歩いて5分ほどです。途中、シルクキングという、デパートみたいな仕立専門店がありました。

シルクキング
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カウンターにシルク生地を並べ、サンプルを展示して、客の要望を聞きながら仕立てるオーダーメイド店です。チャイナドレス風なデザインが多いようでした。

南京路
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南京路は、前日弟のスニーカーを探して奔走したところです。

ここで、ツアーのおばさん達が、男性へのお土産にすると言って、水虫の有名な薬を大量に買っていて興味を引かれました。
中国ではマツキヨみたいなドラッグストアに入っても、薬はおろかバンドエイドさえ置いていません。サプリメントとか日用品、化粧品はありますが、薬は全て薬局で買わなければならないのです。張さんは、屈臣氏のことを、ドラッグストアではなくコンビニと呼んでいました。

南京路の観光車
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これに乗れば向こうの端まで歩かずに行けます。2元。

上海第一医薬商場というデパートみたいに巨大な薬局があり、そこにあると教えてもらっていました。
薬剤師はみんな水色の白衣を着て、薬剤師以外の店員は着ていません。
水虫の薬について聞きますが、水虫とは中国語で言わないのです。筆談してもなかなか通じず、やっと通じたところで、昨日で売り切れたと言われました。ってことは、あのおばちゃん達が買い占めたんやん!
次の入荷は一週間後だと言われました…。
他の薬局を回っても無かったので諦め、日本で調べていた薬をいくつか買いました。
特に有名なのは雲南白薬という傷薬です。調合内容は国家機密で、中国の家庭には必ず常備しています。

薬剤師は患者の症状を聞いて薬を選ぶので、お土産用の指名買いはあまりいい顔をされません。でも、そんなこと言ってられませんから、バンバン指名で買いました。
購入薬リストについては、別の記事で書こうと思います。
上海粤海酒店

上海雑技団のオプションに参加した人達を劇場まで送って、その後ホテルに向かいました。

上海粤海酒店(グアンドンホテル)
地下鉄3号線江湾鎮駅から徒歩15分、中心地まではタクシーで15分という、これまた遠い所に。フロントには日本語が分かる人がいました。
ちなみに、このホテルのマッサージはすこぶる評判が悪く、隣のビルにあるマッサージが安くて良いそうです。

市内でよく見かける「KTV」というのがあって、テレビ関係の店かなぁと思っていました。このホテルの1Fにもあったので何だろうと思ったら、日本で言うところのカラオケスナックみたいな店です。店によっては風俗的な営業をしている場合もあるので、女性は入らない方がいいと思います。

そろそろ元が少なくなってきたので、フロントで両替してもらいました。10000円で780元。え~、ガイドより良いやん!最後の両替で気づくなんて…

軍資金が増えたところで、とりあえず最寄駅の江湾鎮駅へ行くことに。幹線道路みたいな広い道路でしたが、この歩道がガタガタの上に食べ物の汁やら潰れた野菜でドロドロ…。そこら中ゴミだらけ。足元に注意していないと転びそうです。
観光バス2台が接触したところに路面電車が立ち往生して、乗客が道路に出てきて、通れなくて渋滞した車がクラクションを鳴らしまくるというカオスな場面に遭遇しました。

この辺は靴屋が多く、kiyoちゃんは一軒の靴屋でパンプスを買いました。中が起毛で暖かそうです。
駅まで行くと巨大ショッピングセンターがあり、周りに白タクや自転車タクシーがたくさん集まっていました。大きな声で怒鳴り出したり、焚火をしていたり、かなり雰囲気悪いです。
急いでショッピングセンターに入りました。24時間のケンタッキーがありました。中国はケンタッキーが多いです。広大なフロアの1階は全て靴屋でした。2階は電化製品等を置いていましたが、入口でもう閉店だと言われました。

ホテルに帰ると、ちょうど雑技団に行った人達が帰ってきた所で、みんな良かったと言っていました。
私は疲れきってフラフラで、途中のコンビニでリポDを買いました(日本のと同じ)が、kiyoちゃんはまだまだ元気いっぱいでした。

ここのホテルはバスタブが浅いです。シャワーカーテンも、ちょうどバスタブの縁にかかるぐらいという絶妙の長さ。
テレビの電源が、電灯のスイッチみたいに、ベッドの枕元の壁にありました。始めはチャンネルが回せたのに、しばらく放っておくと他のチャンネルが映らなくなり、唯一映るチャンネルがアラビア語みたいな番組になってしまいました。電源を着けたり消したりしていると、今度はホテルの案内画面しか出なくなりました。諦めかけたころ、kiyoちゃんがルームキーを差し込み直すと、きちんと映るようになりました。念願のNHKが見られます。
NHKで涙の効果だか何だかで、日本のドラマやアニメを見て被験者が泣く実験をやってました。恋愛系のドラマは普通に流れましたが、火垂るの墓が流れる場面では、「国際放送権上の理由のため流せません」とかいうメッセージ画面が出てきました。

翌朝はよく晴れて、気温も上がりました。

ホテルから
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新天地へ

新天地は欧米風のカフェやバーが集まった所です。香港のSOHOみたいな所ですが、もっと緑が多くて落ち着いています。ツアーの中に、ここが好きで何度も来ているという人もいました。
オープンカフェがいっぱいありましたが、雨でどうしようもないです。

オープンカフェが続く道
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でかいスターバックスがありました。中は欧米人だらけ。日本でもそうだけど、必ずスターバックスやマックに群れる欧米人旅行者。自国の食べ物で安心するのでしょう。

上海灘本店
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この辺りにはハイセンスな店がありますがお値段もハイです。
私のツボにハマった店があって、カレンダーノートを2冊買ってしまいました。私がツボってるのを察知した店員が、裏からいっぱい品物を出してきました。kiyoちゃんはここでも、オーナーに電話をかけさせて値切りました。そんなにまけてくれないけど、結構どこでも値切れるもんですね。

購入したカレンダーノート
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オールド上海
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中医薬事典
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なんか、手頃な物を無難に買ってしまいました。オールド上海の写真集とか写真と説明入りのカレンダーとか素敵なものがあったのにな~。上海人アーティストの店のようです。

新天地の次は外灘、南京路へ。
南京路で30分の自由時間がありました。南京路はデパートの集まった繁華街で、ここで弟のスニーカーを探すことに全力集中しました。
2軒目のデパートでcoco様のお土産を購入、3軒目で弟指定のスニーカーを見つけますが、サイズがないと言われます。店員さんが近隣の店に電話までかけてくれましたが、もう時間切れ。「また明日来るね」と言ったまさにそのタイミングで店内の在庫にサイズが残っていました。
勢い余って店員と抱き合いそうになりながら、握手を交わして伝票を切ってもらいます。中国のデパートは支払いが面倒で、売場で伝票を切り、その伝票を持って会計で支払いをしてレシートをもらい、レシートと交換に品物を受け取ります。
気づけば集合時間5分前だったので、慌てて張さんに電話しました。
走って集合場所に行くと、アシスタントのシンちゃん以外誰もいません。バスが駐車場所から移動していました。シンちゃんに走らされて、集合時間から10分過ぎ、ようやくバスに乗りこみました。

その後、外灘へ行きましたが、大雨の上に強風だったので、すぐさまバスに引き上げ。そんな強風吹きすさぶ中でも、ポーズをきめて写真を撮っていた方々にはもう脱帽です。

そしてバスは最後の強制収容所へ。
ラテックスを使った高反発クッションの販売センターです。
やたら日本語の上手いスタッフがいると思ったら、高知出身の日本人でした。元トラック運転手だと言っていましたが、そうは思えない営業トークです。まるでジャパネットタカタを生で見ているようでした。
高反発というのは、柔らかく弾力性が強いクッションのことです。低反発は押すと指の跡がつきますが、高反発は押してもすぐ元の形に戻ります。
マットレスや枕が主な商品で、枕で7000円です。高いな~と思いましたが、女性が数人買っていました。さすがジャパネット。

ここを出たら夕食会場へ。
道すがら、上海蟹を食べたい人は事前申告と言われ、私達は1匹ずつ注文しました。1匹100元。
夕食は今までとあまり変わりませんが蟹はまあまあでした。スタッフがある程度身を取ってくれます。蟹の足先でほじくるんですね~。さっさと諦める人、いつまでもほじくる人、様々です。ゴマをまぶしたパンが美味しかった。