成隆行 蟹王府

デザート 杏仁のお汁粉
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杏仁のお汁粉に、フニフニした透明のゼリーみたいなものが入っていました。何かと聞くと「桃胶」と紙に書いてくれました。
桃胶自体はあまり味がありませんが、食感がおもしろく、杏仁のお汁粉は優しい甘さでホッとします。

桃胶
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桃胶は「桃の花の涙」と言われる、桃の木から分泌される樹脂です。中国では美容食材としてよく使われるようです。

満足満足でお会計。「ハオチー」って言うとニッコリしていました。パンフレットがないのか聞きましたが、ショップカードしかありませんでした。
今度上海に来た時もここに来たいなぁと思います。

食後はまたタクシーを拾ってホテルまで帰りました。水色タクシーだったのですけど、運転手さんは結構イラチだったらしく、車間ギリギリまでブレーキ踏まないし、クラクション連打とライトのパッシングの合わせ技で、前に来た車を片っ端からあおっていました。でもブレーキはソフト。
助手席に座って初めて分かったのですが、日本の車のクラクションって、手の平で押し込まないと鳴らないと思いますが、中国では親指一本で鳴ってました。押し過ぎて劇的に握力が良くなったとは思えませんから、初めから軽いんでしょう。
ちなみに、中国のタクシーでは、みんな助手席に座るのが普通ですね。スリルを味わえます。

14:50の集合時間の15分前ぐらいにホテルに着くと、みんな一階の日本料理屋にいました。ここの日本料理屋は吉兆だったそうで、まあまあ良かったそうです。

予定より早く空港に向けて出発。
バスは今までとは違うバスに変わっていました。バスが変わると思っていなくて、前のバスに荷物を置いたままの人がいました。私達も忘れ物をしていたのですが、朝一で張さんに電話していたので持ってきてくれていました。
荷物を置き忘れた人は、空港まで旅行会社の人が持ってきてくれたようです。
空港に向かうバスの中、シンちゃんは他のツアーに行ってしまって、もういませんでした。シンちゃんはお金持ちの家の子なのだそうです。

【上海のお店リスト】
・上海蟹
王宝和酒家
南京路にある老舗中の老舗
図安蟹味館
上海図書館裏の穴場店
新光酒家
南京東路裏通り、香港スターご用達隠れ家レストラン

・上海料理
圓苑
南京西路、上海一の紅焼肉(豚の角煮)で有名。糯米紅棗も。
上海姥姥
外灘、地元人に大人気の家庭料理。
乾隆美食
人民広場、深夜2時まで営業。

・小籠包
南翔饅頭店
豫圓の超有名店。
満園春小吃
豫圓、南翔饅頭店より美味しいらしい。
鼎泰豐
本格四川料理もこちらで。
十味観
徐家匯、五色湯包が有名。
小揚生煎館
呉江路、焼き小籠包の有名店。

・広東料理
翡翠酒家
新天地、香港にもある人気店。担々麺も美味しい。
采蝶軒 ZEN
新天地、ハイセンスな店内。
京翅坊
衝山路、高級店で格安フカヒレコース

・四川料理
梅龍鎮酒家
南京西路、世界のVIPが来る国家特級店。レトロモダンな内装。
巴国布衣
延安西路、変歛のショーが見られてリーズナブル。前日までに要予約
辛香滙
陝西南路、嘉華坊3階。中国人も1時間並ぶ人気店


・麺専門店
滄浪亭
陜西南路駅前、老舗蘇州麺。麺屋にしては入りやすい。

・飲茶
蝶翠軒
中山公園、洋館で格安飲茶ランチ
花園飯店 白玉蘭
ホテル花園飯店内のレストラン。88~128元で飲茶食べ放題ランチ
避風塘
24時間オープンのカジュアル飲茶チェーン
大家沙
南京路、ローカル老舗点心店。点心の惣菜販売コーナーも。

・スイーツ
寧波湯圓店
豫圓、黒ごまやピーナツ餡のお団子
果留仙
各所にある仙草ゼリースイーツ店
Crazy Mango
浦東、マンゴースイーツ専門店
香港スイーツチェーン
許留山、甜蜜蜜、満記甜品などあり

・茶館
湖心亭
豫圓、エリザベス女王も訪れた上海最古の茶館

・ジャズバー
和平飯店
最も有名なオールドジャズバー。要予約


成隆行蟹王府 コース料理

まずは前菜
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左から、キクラゲの酢の物、冷製ハム、トマトの寒天。香醋がついています。

蟹の足肉とアスパラの炒め物
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これはもう、文句なしに美味しいです!蟹の足だけですが美味しい!

この後、次々と料理が出てきてしまい、熱々を食べられなかったのがちょっと残念でした。一品終わって次の一品なんてやってると冷めてしまうので、皿がきたらすぐ手を付ける方がいいです。

カニミソのスープ
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カニミソのコクがたまらんです!前日のツアー料理の同じスープより段違いに美味しいです!

カニミソ豆腐
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麻婆豆腐ではありません。カニミソ豆腐です。これも前日のツアー料理にありましたが、味が全然違いますよ!

たまたま比較対象があるから、ツアー料理の悪口ばかりだけど、こればっかりは仕方ないもんな~。

蒸蟹
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初めに見せられた蟹が蒸されて出てきました。
そのまま置いて行ってしまったので、店員を呼んで剥いてくれとジェスチャーで要求。
上海蟹は海の蟹と違って、内臓には虫が入っていたりして食べない方がいいそうです。素人は分かりませんから、店員に任せましょう。
カニミソと卵がダイレクトに味わえますよ!お好みで赤酢をつけて。香醋をつけても美味しいです。

カニミソ小籠包
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熱々のスープをこぼさないようにいただきましょう!
カニミソ春巻か小籠包か選べるのですが、店員には小籠包を勧められました。

青菜料理
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ほうれん草と蟹肉をとろみのある中華スープで煮たもので、優しい味。

カニミソ炒飯
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カニミソ担々麺
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これもどちらか選べます。kiyoちゃんが炒飯、私が担々麺にしました。どちらも良いと思いますが、満腹のお腹には少し油っこくて、食べるのが苦しかったです。

デザートは次の記事で。

外灘 成隆行蟹王府 上海蟹専門店

そろそろお昼だったので上海蟹の専門店へ。
ガイドブックに必ず載っている成隆行蟹王府。日本語スタッフ日本語メニュー有りで安心。限られた時間で外れなく美味しいものを食べたかったので、ここにしました。
私もkiyoちゃんも、旅先では心に残るおいしいものを食べないと、「またここに絶対来よう!」という情熱がわかないのです。それに、ちょうど上海蟹が最もおいしい時期でした。

外灘と南京路の中間ぐらいのところで、静かな通りにあります。大きな門構えをイメージしていたのですが、ビルとビルに挟まれていて、あれ?ここ?って感じでした。

入口に案内係がいて人数を告げます。私達の前に入った男性がどんどん入っていったので、私達も着いて行くと、入口で待つよう言われました。その男性は予約していて、2階席に上がって行きました。
予約していないと1階席です。でも個室に通されました。混雑時には大テーブルで相席とかもあるそうです。ラッキー

個室からの店内
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清代の水郷邸宅をイメージした内装。平日なので空いてました。

私達のテーブルには、簡単な日本語ができる黒服の女性がつきました。他の制服を着た店員は、給仕はしても注文は聞いてくれなくて、必ず担当の女性に言わなければなりませんでした。
一応高級店なのですが、厨房から大きな音がしたり、大小様々なハエが飛んでいたりします。店員は鼻歌を歌いながらスキップしたり、楽しそうにやってました。サービスの良さなんて期待してはいけません。

まずはお茶を選びます。一番安かった普洱茶を壺で注文。

普洱茶、1壺。100元。
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壺とはポットということです。もちろん、お湯がなくなれば足してもらえます。一杯ずつのものもありました。
飲茶には普洱茶が合いますが、上海蟹はどうでしょうね?

単品ずつ注文するのも楽しいですが、手っ取り早くコースを注文。
1人380元のコース。高いですが、上海蟹をたっぷり食べられると思えば十分割に合います。それにここは、上海蟹を剥いてくれるのがウリです。
前日のツアーのレストランでも、何も言わなくても店員が剥いてくれたので、どこでも剥いてくれるもんだと思っていましたが、違うのですね。

目利きの人は担当店員に言って、入口にある水槽で蟹を選びます。蟹は90元からあり、おそらく高い蟹を選べば追加料金になるんだと思います。私達は何も分からないので、店員が持ってきた蟹を頷くだけです。

ちなみに、上海蟹と言っても通じません。中国語で上海蟹は、
大闸蟹dà zhá xièダージャーシエ
または単に蟹
螃蟹páng xièパンシエ
と言います。
剥いて欲しい時は、
请帮我剥蟹Qǐng bāng wǒ bāo xiè
チンバンウォバオシエ
と言えばいいと思いますが、ジェスチャーで十分です。

10月頃はメスの方が丸々太ってミソを多く持っています。もう少し後になるとオスの方がミソが多いそうです。一般的には卵のあるメスが人気で、値段も高いです。
この時期はメスが食べ頃で、蟹王府ではメスが出てきました。一番安い90元だとしても、前日の蟹と同じ大きさでした。前日の蟹は100元でオスでしたから、ちょっと割高かもしれません。

料理写真が多くなりますので次の記事へ。

成隆行蟹王府
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