1977年の香港映画。楚原監督作品。キャストがかなり豪華。
9月19日の17:00。「楓葉林」で徐忠信さん、山怪さん、徐發さんたちが凌雲さんを待っていました。凌雲さんと戦いたいと思っていたのです。やってきた凌雲さんは全員と一気に戦い、あっという間に倒してしまいます。
木の陰から出てきたのは兄弟の顧冠忠さんと艾飛さん。そして、陳萍さんの元で剣客をしている徐少強さん。陳萍さんがやってきて、凌雲さんのプライドを刺激するようなことを言います。
爾冬陞さんは無敵らしいと。陳萍さんは凌雲さんに彼を倒してほしいと思っていました。凌雲さんも自分が一番強いという証拠がほしいと思い、爾冬陞さんのいるという「綠水湖」を訪れます。「神劍山莊」までは舟で向かいます。
迎えてくれたのは井淼さん。凌雲さんは爾冬陞さんが半月前に亡くなったと告げられます。棺を目にしてショックを受けます。
さて、とある遊郭。裏で樊梅生さんがごみを捨てていると、こそこそしている爾冬陞さんを発見します。弱っているので、彼にご飯を上げます。
遊郭のボスである金露さんは彼を雇います。めちゃかっこいいののに大人しい爾冬陞さんは娼婦たちにからかわれます。かばってくれたのは余安安さんでした。
樊梅生さんは話すことができませんでしたが、彼の面倒をよく見てくれます。
ある日、余安安さんが手癖の悪い客 元華さんに絡まれます。爾冬陞さんは元華さんに対応します。元華さんはキレて彼の腕を斬り付けますが、全く動揺しない彼にビビり、去ります。
手当てをしてもらい1人で休んでいると、余安安さんがお礼を言いにやって来ます。爾冬陞さんは美しく、優しい彼女がこのようなところで働いているのか理解できませんでした。涙目でお金を稼ぐためと答える余安安さん。
後日、徐少強さんが爾冬陞さんを探しにやってきますが、彼はもう仕事を辞めていました。
怪我が治らないまま野宿。倒れそうなところを谷峰さんに助けられます。そして、谷峰ママに傷の手当てをしてもらいます。谷峰さんには妹がおり、とても美人だとか。
深夜、悪夢にうなされ、目を覚ますと、女性がいました。余安安さんでした。美人の妹というのは余安安さんでした。家族は彼女の仕事を知っていました。生活を支えるためにがんばっている彼女をとても愛していました。
2人はお互いの悩みに共通点を見出し、惹かれ合います。
この街を牛耳る悪い奴らはちょっとしたことでお金を払うように言ってきます。谷峰さんはお金がないから無理だと断ります。キレた取立人が彼を激しくボコります。
手当てをする谷峰ママと余安安さん。谷峰さんはうっかりしてこけたんだと言い張り、谷峰ママはそれ以上は話を聞きませんでした。
街を牛耳る悪い奴らとは楊志卿さん、王龍威さんたち。宴会をしているところに余安安さんが働いていた遊郭の娼婦たちがやってきます。楊志卿さんは辞めた余安安さんを連れてこいとゴネます。
取立人が谷峰さん宅に押しかけます。手下の1人に黃培樹さんがいます。無理やり彼女を連れて行こうとするので、みんなで抵抗します。この騒動で谷峰ママが殺されます。谷峰さんもボコボコに。キレた爾冬陞さん。全員をボコボコにします。
楊志卿さんのところに徐少強さんがやってきます。ちょうどいいタイミングでボロボロになった取立人が戻ってきます。あまりの酷いやられっぷりに王龍威さんがキレます。
王龍威さんの後ろに黃培樹さん、徐發さんがいます。しつこい彼らにマジギレの爾冬陞さん。戦います。と、そこに徐少強さんが登場。代わりに彼らを倒してしまいます。
徐少強さんは爾冬陞さんを陳萍さんのところへ連れていきます。
陳萍さんは爾冬陞さんのことが好きでした。しかし、全く自分に関心をもってくれないので恨んでいたのです。2人が一緒になれば、武林界で無敵にもなれます。色仕掛けで迫りますが、とっても冷たく突き放します。プライドをズタズタにされた陳萍さん。怒りに燃えます
谷峰ママの弔いをしている最中にナッツ屋さんが通りかかります。爾冬陞さんは彼らを招き入れます。ナッツ屋さんは陳萍さんが送った刺客でした。あっさりと彼らを倒します。
ある茶樓にやってきた顧冠忠さんと艾飛さん。彼らはある人物を探していました。別な席の男 詹森さんもその人物を探しているとのこと。そして、下から暴れん坊な感じの男性たちがやってきます。詹森さんと揉め出します。詹森さんは彼らを倒します。
いきなり店の外から女性の助けを求める声が。追いかけているのは変な武士の恰好をした元奎さんたち。女性の取り合いで揉めているようです。詹森さんが助けに入り、女性は逃げます。
さて、爾冬陞さんは樊梅生さんのところにやってきます。彼は嫌な顔一つしないで谷峰さんたちも迎え入れてくれます。しかし、樊梅生さんの奥さんは何か冷たい感じ。爾冬陞さんは近所の人の噂で顧冠忠さんと艾飛さんが自分を探していると聞きます。
楊志卿さんは詹森さん、元奎さん、王將さんたちを招きます。そこに先ほどの女性がやってきます。彼女を追う元奎さんは姿を消したかと思うと刺されて再登場します。女性は逃げ、今度は王將さんが「バケヤロ~!!」と叫んで追いますが、また同じ状態で再登場。一体、何が起きたのか!?
顧冠忠さんと艾飛さんの仕業でした。詹森さんを陥れるために女性を使ったようです。2人は暴れ出します。彼らは爾冬陞さんを探すためにこのような手荒なことをしていたようです。
爾冬陞さん、登場。どうしても勝ちたい2人は生き残っていた楊志卿さんたちをわざわざ殺してしまいます。爾冬陞さんは竹を剣の代わりにして彼らと戦い、華麗な舞で2人を倒します。
帰宅した爾冬陞さんは樊梅生さんの奥さんからお茶を振舞われますが、そのお茶には毒が入っていました。一口飲むと袁信義さんと袁振洋さんたちが突入してきます。
爾冬陞さんを倒したいと熱望している人たちは他にもいたのです。谷峰さんと余安安さんと樊梅生さんを拘束し、樊梅生さんの奥さんを脅してお茶に毒を入れたのです。眩暈に耐え、全員を倒しますが、体調の悪さは戻りません。
樊梅生さんの奥さんはいい医者がいると言って、彼を岳華さんのところへ連れていきます。すると、岳華さんは爾冬陞さんの腕を切り、骨に直接投薬します。
岳華さんはなぜか樊梅生さんの奥さんに高額の褒美を渡します。ん?どういうこと?
実は先ほどのノブさんたちは岳華さんの部下でした。彼は樊梅生さんの奥さんを買収し、茶に薬を入れさせ、そして、ここに連れてこさせたのでした。先ほど投薬されたものは実はもっと強い毒でした。あと3日しか生きることはできないと告げ、嬉しそうに計画を明かす岳華さん。
樊梅生さんは激怒し、近くにいた部下の剣を取ると、奥さんを刺し、自分の腹も刺します。
爾冬陞さんは調子に乗っている岳華さんに激オコ。凄まじい勢いで部下を倒し、岳華さんと戦います。そして、速攻で彼を倒します。
爾冬陞さんの帰りを待っていた余安安さんは彼が助かったと思い、喜びますが、悲しい事実を告げられ、ショックを受けます。爾冬陞さんは自分の身の上話を始めます。
地位と名誉に目が眩んだ人たちが自分に戦いを常に挑んできて、その都度、誰かを殺さねばならない生活にうんざりしてしまったということでした。余安安さんの存在はとても自分の支えになったと告げられます。
爾冬陞さんは余安安さんを未亡人にしたくないと言い、一夜を共に過ごすことはパスします。腕を直し、毒を取り除いてくれるであろう存在を知っていたので、そこへ行って、帰ってこれたら、結婚しようと約束をします。
期限は1週間。しかし、これが永遠の別れになるかもしれず。涙のお別れです。続く。