「打出頭」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1979年の香港映画。武術指導は錢月笙さん。

 

京劇のシーンから始まります。脇役として登場した錢月笙さん。主役の被り物を外してしまうミスをやらかし、トラブルに。めちゃくちゃになってしまいます。お客さんたちには大ウケでしたが、主役は激怒。舞台裏でビンタされますパーでも、あんまり響いていない感じ。

 

劇団には何宗道さんもおりました。要領がよく、真面目過ぎないイケメンって感じです。舞台でも彼は人気です。そこに態度の悪い客が4人がやってきます。「上村武舘」という文字が入ったTシャツを着た岑潛波さんたちは野次を飛ばし、劇を邪魔します。

 

錢月笙さんが彼らに注意をしに行きます。が、キレた4人が暴れ出し、客席は騒然とします。我慢していた何宗道さんは客席に下り、攻撃開始。舞台上で戦いをすることに・・・。

 

彼らを追い帰します。2人はいい気分に浸ろうとした瞬間、団長である師匠である林蛟さんにビンタされますパー舞台が壊れまくっていました。

 

会場主に怒られ、平謝りする林蛟さん。彼は2人に出ていくように言います。

 

掘っ立て小屋のような古い家で落ち込んでいると、先ほどのメンバーが先輩の鍾發さんを連れてやってきます。後ろには惠天賜さんの姿も。彼らが暴れるので家が壊れていきます。鍾發さんたちを倒したものの、家は完璧に壊れてしまいました。

 

仕事も家も失った彼らは何宗道さんの叔母の家に行くことにします。ヒッチハイクをして到着。叔母の家を覗く男性たち。何事かと覗いてみると、何宗道さんの従姉妹がシャワーを浴びているのを覗き見ていたのでした。激怒して追い払います。

 

叔母は彼らを歓迎してくれます。先ほど覗きをしていた男性がしつこい。聞けば、彼は叔母の家を買おうとしている不動産会社の社員。叔母は亡き夫が遺してくれた家を売る気はないのですが・・・。

 

家と土地がほしい社長は社員の話を聞くと、一計を案じます。

 

徐發さんと白人男性 JOHNを迎えます。社長が帰宅する途中、道で棺を運ぼうとしている集団に通行を邪魔されます。集団のリーダーである林克明さんと言い合いになり、トラブルに発展してしまいます。徐發さんが出て、社長がびっくりするくらい彼らをボコボコにしてしまいます。

 

さて、「洪天德武舘」を開き、新しい生活を始めた何宗道さんたち。徐發さんたちはそれを聞き付け、JOHNを送り込みます。看板を壊すJOHN。しかし、あっさり何宗道さんにやられ、彼は弟子になりたいと言い出します。そして、何宗道さんと錢月笙さんの弟子になります。

 

落ち着いた頃、2人はJOHNを連れて、林蛟さんに会いに行きます。そして、3人で夜の街に繰り出します。飲食店で食事をしていたところ、JOHNが徐假さんに襲われます。突然、自分の前から去ったので怒りまくっていました。抵抗するJOHNに攻撃をする徐假さんと部下。何宗道さんたちも加わり、大変なことにアセアセ

 

徐假さんは強い。錢月笙さんは負け、何宗道さんが戦います。彼も苦戦しますが、背後から徐假さんを攻撃する手が!林蛟さんです。徐假さんはこれ以上は無理だと判断し、撤退します。

 

JOHNは手当てを受けながら、彼らが叔母の家と土地を狙っていることを話します。林蛟さんは徐假さんの師匠を知っていました。喇嘛拳を使う相当悪い奴のようです。林蛟さんは敵は手強いが、がんばれば勝てると3人を励まします。

 

徐假さんの方も林蛟さんのことを調べ、3人の仲間を何宗道さんたちに放ちます。が、何宗道さんたちは協力して彼らを倒します。

 

計画が失敗した徐假さんは社長に怒られます。なので、次の計画に取り組みます。

 

あるとき、何宗道さんは見知らぬ男性から何も入っていない封筒を渡され、握手を求められます。その男性を追いかけますが、彼は車に乗っていなくなります。

 

彼らの狙いは何宗道さんが封筒を受け取り、握手をしている写真を撮ることでした。この写真を利用して、近隣の人たちに何宗道さんが実は不動産側の人間であると噂を広めます。信じてしまった人たちは彼らを嫌い、武舘にも人が来なくなります。

 

落ち込む彼らに不動産側の人間が招待状を渡しに来ます。徐假さんは彼らが来るのを待っていました。彼らの狙いに気付いた何宗道さんはあえて彼らの誘いに乗ります。

 

タクシーに乗っていると、背後から車がやってきて、トラブルになります。何宗道さんと錢月笙さんは降りて、彼らと戦います。殆どを倒したところで、車内に残っていた徐假さんが出てきます。またしても徐假さんに苦戦しますガーン

 

錢月笙さんは徐發さんに鎖で首を巻かれ、車に引きずられます。タクシーの運転手を追いやり、何宗道さんはタクシーで追いかけます。車を止め、徐假さんにキックします。

 

徐假さんの手下が執拗に錢月笙さんを攻撃します。徐發さんに手を焼く何宗道さんはなかなか助けることができません。それでもそれぞれががんばり、2人で徐假さんを倒します。

 

警察がやってきます。何宗道さんは錢月笙さんと逃げます。錢月笙さんは何宗道さんをトラブルから避けるため、彼を無理やり逃がし、自分1人が罪を被る形を取ります。

 

錢月笙さんは逮捕。叔母は何宗道さんたちが余計なトラブルを起こしていると誤解し、関わらないでほしいと怒られます。叔母は家を出ていく決心をしました。

 

錢月笙さんは何宗道さんとJOHNと面会します。お互い、元気そうに振る舞いますが、3人とも無理をしていました。

 

何宗道さんは俳優の道を歩み始めていました。JOHNはアメリカに帰り、勉強をすることに。取り残された感のある錢月笙さん・・・。

 

出所した錢月笙さんは男性に声をかけられ、車に乗り込みます。着いた先はなかなか豪華なマンション。何宗道さんのマンションでした。男性は何宗道さんのマネジャーっぽいです。何宗道さんは彼を歓迎し、再び一緒に行動するようになりますが、人気者になり、常にいろいろな人に囲まれている彼を見て、錢月笙さんは気後れするようになります。

 

そして、林蛟さんのところへ戻ります。事件以来、左脚が不自由になっていました。しかし、いくらでも功夫の技はあるから、諦めてはいけないと励まされ、錢月笙さんは修行を再開します。

 

ある夜、酒に酔っていた林蛟さんは襲撃されます。必死に抵抗しますが、条件が悪過ぎた。ボコボコにされます。相手は徐假さんの師匠 李海生さんでした。彼は錢月笙さんを探しており、居場所を知るために林蛟さんを襲ったのでした。徐假さんの仇を討つ気なのでしょう。林蛟さんを殺し、立ち去ります。

 

何も知らずに帰宅した錢月笙さん。衝撃を受けます。林蛟さんが血で書いた文字を見て、何が起きたのかを察した彼は何宗道さんに会いに行きます。

 

マンションにいたのはJOHNと何宗道さんのGFのみ。本人は外出中でした。JOHNも危険を感じてわざわざ香港に来てくれたようです。困る2人。GFは何宗道さんはたくさんの契約を抱えているからトラブルに巻き込まないでと強い調子で2人に文句を言います。彼を気遣い、錢月笙さんはJOHNと共に帰ります。

 

後から帰宅した何宗道さんはGFから話を聞くと、ビンタをしていなくなりますパー「警察に任せましょう。」と言っていたGFの方が正しい対応だとは思いますが。

 

錢月笙さんはJOHNと李海生さんの道場へ向かいます。待っていた李海生さんは錢月笙さんを激しく攻撃。JOHNも加わりますが、それでも強い!

 

JOHNは倒されます。李海生さんは錢月笙さんが左脚を庇っているのに気づき、狙ってきます。錢月笙さんは跳馬や肋木などを使って応戦します。しかし、右脚もやられそうになります。

 

そのとき!!何宗道さんが飛び込んできます。2人がかりで倒そうとしますが、李海生さんはマジ強い。錢月笙さんも倒されます。何宗道さんは1人で彼に向かっていきます。

 

後半、復活した錢月笙さんが助けに入ります。置いてあったホースで李海生さんの足を押さえ、何宗道さんが攻撃しやすいようにします。2人同時に彼に攻撃をして倒します。

 

途中で離脱したJOHNを両側から支えて、笑顔で道場から去る3人。終わり。

 

常にかっこいい設定が李小龍さんっぽいけど、割と何宗道さんらしさが感じられる作品でした。

 

キャストは地味でありましたが、錢月笙さんのアクションは丁寧に作られており、見応えがありました。彼の要求に対応できるのは鍾發さん&李海生さんくらいでしょう。惠天賜さんもかっこよかったです。

 

錢月笙さんが演じる方もかなりがんばっていた作品だと思います。