1974年の台湾映画。
深夜、ある屋敷に何者かが侵入しようとしています。大金持ちのため、常に泥棒に狙われていました。屋敷のお嬢様 紫蘭さんは護衛と毎晩落ち着かないわね的な話をしています。
屋敷の主 曹健さんは60歳の誕生日に一番のお気に入りのコレクションである翡翠の神様を飾りたいと考えていました。無謀・・・。使用人が立ち聞きしていました。紫蘭さんはその使用人に不信感を抱いていましたが、曹健さんはあまりに気にしていません。
金庫に侵入していた泥棒は護衛に見つかり、バトルになります。他の護衛も駆けつけて、大騒動になります。
側近の余松照さんが彼を押さえて、拘束しようとしますが、ちょっとした隙に刃物を出して、自害してしまいます。
日本大使が軍人と会います。軍人は彼と繋がりをもって、北上してきている抵抗勢力を潰したいと考えていました。大使は曹健さんのお気に入りの翡翠の神様を欲しいと言い出します。軍人は底なしな要求にムカつきながらも何とかしようと画策します。蔡弘さんが命令を受け、曹健さんを訪ねることに。
今日は誕生日。曹健さんの家はウキウキムード。使用人が鳥籠を持って、外出。こっそり手紙を交換。悪党たちと情報交換をしているようです。
使用人は直接本拠地にやってきて、翡翠の神様が飾られることを知らせ、屋敷内の地図を渡して、帰っていきます。これをこっそり聞いていた黒衣の男性が出てきて、地図を寄こせと迫ります。全員、倒され、地図は黒衣の男性に渡ります。
曹健さん宅に余松照さんの甥 游天龍さんがやってきていました。彼は功夫が得意で道場を開いていました。紫蘭さんは彼に功夫を教えてほしいと頼みます。
宴が始まりました。翡翠の神様を招待客に見せていると、侵入者がいるとの知らせが入ります。余松照さんが見に行きます。やってきたのは蔡弘さんでした。
使用人は仲間が倒されたのを知らず、盗みやすい環境づくりをし始めます。
蔡弘さんは翡翠の神様を譲ってほしいと言いますが、曹健さんは断固拒否。言い合いになります。心配した紫蘭さんは態度の悪い蔡弘さんに意見します。
黒衣の男性が侵入し、護衛を倒し、翡翠の神様を奪います。余松照さんと游天龍さんはがんばりますが、黒衣の男性は翡翠の神様を壊すと脅してきたので、彼を逃すことにします。使用人は曹健さんを裏切っていたことがバレます。
蔡弘さんは部下から報告を受けます。黒衣の男性とは昔つるんでいた仲間。彼から翡翠の神様を手に入れようとします。
曹健さんは手紙を見て、悩みます。その様子を見て、游天龍さんは翡翠の神様を取り返す旅に出ることにします。
重傷を負った部下は亡くなり、使用人は耐え切れずに辞めます。翌朝、門を開けると、自殺した使用人が倒れていました。
曹健さんは紫蘭さんがこの件に積極的に関わることを嫌がります。危険な目に遭わせたくないからです。余松照さんも紫蘭さんを止めます。国宝であり、我が家の宝である翡翠の神様が外国人の手に渡ってしまうかもしれないと紫蘭さんは心配していました。曹健さんは游天龍さんと行動するという条件付きで翡翠の神様探しを許します。
黒衣の男性は取引相手である史亭根さんのところにやってきます。史亭根さんは翡翠の神様を見て、大喜び。彼にたくさん酒を飲ませます。これには毒が入っており、黒衣の男性は苦しみ出します。
この酒は史亭根さんを毒殺しようとしていた老人が持ってきていた酒でした。史亭根さんは激怒します。黒衣の男性は史亭根さんが毒殺しようとしたと誤解し、暴れますが、毒を飲んだ後だったので、彼にあっさり倒されます。
紫蘭さんが游天龍さんの道場を訪ねると、游天龍さんの妹と友達の王力さんがいました。游天龍さんと再会し、蔡弘さんの動向が気になることと、翡翠の神様がめっちゃ心配であることを話します。
游天龍さんの母も登場し、彼女を励まします。母は游天龍さんに任せるように言います。
ある山で史亭根さんと蔡弘さんが会います。蔡弘さんは小切手を渡し、翡翠の神様を手に入れようとしますが、史亭根さんは現金じゃないと嫌だったので、バトルになってしまいます。蔡弘さんは史亭根さんをやっつけて、翡翠の神様をゲットします。「少林木人巷」に出てきた場所で戦っていました。
蔡弘さんはゲットした翡翠の神様を軍人に渡します。軍人は日本大使に渡しますが、偽物だと言われます。自分の地位を守るため、軍人は本物を手に入れると誓います。
紫蘭さんは翡翠の神様のことが心配でイライラ。游天龍さんに八つ当たりしちゃいます。そして、単身で蔡弘さんのところに乗り込んでいきます。
蔡弘さんは彼女をバカにして、まともに取り合おうとしません。そこに激怒した軍人がやってきて、蔡弘さんをビンタします。このやり取りを見ていた紫蘭さんはなぜ曹健さんがあまりピリピリしていなかったのかを理解します。偽物だったから、心配していなかったのです。
軍人は紫蘭さんが曹健さんの娘だと知ると、彼女を人質にして本物の翡翠の神様を手に入れようとします。
蔡弘さんは曹健さん宅を訪問し、本物を渡すように迫ります。紫蘭さんに危険が及んでいると知り、曹健さんは動揺します。余松照さんに本物を持ってくるように命じます。
余松照さんはついてきた蔡弘さんの手下を殴ると、本物をゲットし、屋敷から飛び出します。報告を聞いた蔡弘さんは怒り、曹健さんは喜びます。
蔡弘さんたちが去った後にやってきた游天龍さんは曹健さんから話を聞かされ、驚きます。曹健さんは翡翠の神様はいいから、紫蘭さんを助けてほしいと頼みます。游天龍さんは向かいます。
余松照さんは追い詰められ、翡翠の神様も奪われてしまいました。そして、蔡弘さんに倒されてしまいます。後から駆けつけた游天龍さんは弟子と共に蔡弘さんの手下を倒します。
心労で弱っている曹健さんは自分のことはいいから游天龍さんを手伝ってほしいと王力さんと妹に頼みます。王力さんたちも向かうことにします。
游天龍さんは亡くなる寸前の余松照さんを発見。翡翠の神様が寺にあると告げ、亡くなります。
王力さんたちは廃墟となった寺に行き、様子を窺います。翡翠の神様を発見。妹は蔡弘さんの手下たちを煽って、戦いを始めます。妹がみんなを引き付けている間に翡翠の神様を取り戻すという計画です。
王力さん、背後から残っていた手下を攻撃し、翡翠の神様をゲット。妹を殺そうとしている手下を襲います。王力さんは妹を庇い、背中を刺されます。妹は激怒し、手下を倒します。王力さんは亡くなります。
落ち込みつつも翡翠の神様を運ぼうとする妹。蔡弘さんがやってきて、奪おうとしてきます。妹は果敢に戦います。
游天龍さんが駆けつけますが、蔡弘さんは翡翠の神様が入った箱を奪って逃げます。傷だらけの妹。彼女も亡くなってしまいます。游天龍さんは自分の服をかけてあげます。
滝の上で蔡弘さんが游天龍さんの弟子と戦っています。殺気立った游天龍さんがやってきて、猛烈な勢いで彼を殴ります。そして、滝へ落とします。
道場では余松照さん、王力さん、妹たちの葬式が行われていました。游天龍さんは悲嘆にくれる母に紫蘭さんの救出&仇を討ちに行くと告げて、出かけます。
日本大使と軍人を訪問し、取引をもちかけます。紫蘭さんは自分の解放より、翡翠の神様を重要視してほしいと游天龍さんに言います。游天龍さんは彼女を無理やり自分の道場に戻し、1人で彼らとの交渉を続けます。彼女に詰られ、ツラそう。
道場で多くの人が命を失ったと知り、反省する紫蘭さん。母は同行してきた兵士に自分の髪飾りを渡し、游天龍さんに元気であると知らせてほしいと頼みます。そして、紫蘭さんに游天龍さんが残していった手紙を渡します。
そこには復讐と国宝の死守を両方成し遂げるという強い決意が書かれていました。それは死を意味しました。
戻ってきた兵士が母の髪飾りを游天龍さんに渡します。受け取った彼は翡翠の神様を渡して、立ち去ります。
翌日、日本大使は車で移動していました。タイヤがパンクしたので、よく見ると、仕掛けがしてありました。游天龍さん、登場。彼の計画でした。
異国の恰好をした護衛を倒します。日本大使の腹心 馬金谷さんは游天龍さんを倒そうと挑んできます。馬金谷さんのメイクがすごい。
彼を倒すと、逃げ出した日本大使を追います。彼は翡翠の神様の入った箱を置いて逃げます。
これで終わりだと思った瞬間。蔡弘さんがやってきます。亡くなっていなかったのです。物足りない終わり方になりそうだと思いましたが、これで大丈夫。笑
激闘の末、蔡弘さんを倒します。なぜかこの場所を知っていた紫蘭さんがやってきて、傷だらけの游天龍さんに謝罪します。
歩きづらそうな彼を支えながら、「あまりにも多くの人が亡くなったわ。私たちでは扱いきれないから、翡翠の神様は国に渡しましょう。」と紫蘭さんが話す場面で終わります。
ほんそれ・・・。
王力さん狙いで観ました。出番が多かったので、嬉しかったです
紫蘭さん、美しかった・・・