「闖王李自成」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1980年の台湾映画。武術指導は關洪さん。

 

明時代。将軍の李自成 王俠さんが反乱を起こします。皇帝の劉立祖さんは失望。3番目の姫 燕南希さんが止めるのも聞かずに自害します。

 

様子を見に来た王俠さんは燕南希さんだけがいないことに気づきます。全力を挙げて探すように部下に命じます。

 

燕南希さんはどんな状況に追い込まれても、民のためにがんばりたいと思っていました。しかし、劉立祖さんは諦めていました。一緒に死のうとした劉立祖さんに腕を切り落とされた彼女は尼寺に逃げ込んでいました。

 

侍女が王俠さん情報を仕入れてきました。危険を感じ、尼寺を出ようとすると、尼が2人を出て行かないように説得します。しかし、燕南希さんはリベンジで頭がいっぱい。無理やり尼寺から出ていきます。目をつけられないよう侍女と分かれて行動することにします。

 

侍女が屋台で食事をしていると、変な輩が別な女性に絡み出します。腹が立ったので、侍女は彼らをやっつけます。その様子を黃家達さんが見ていました。

 

侍女は屋台の主人に耳打ちをして、多めにお金を払って、立ち去ります。男たちは仲間を連れて、また店に来ます。店主は侍女が残していった手紙と大量の卵を渡します。彼らをバカにした手紙でした。男たちは激怒していなくなります。


關洪さんが張繼龍さんたち手下を連れて、街を歩いています。燕南希さんはこっそり飲食店に入って、身を隠します。幸いなことに彼らは燕南希さんの特徴を知りませんでした。

 

立ち去ろうとした瞬間、後ろに座っていた羅烈さんが「もうお前は終わりだ。」的な発言をして、どっきりさせます。彼は虫を殺しただけのようです。でも、なんか気になる。

 

警戒を強める燕南希さんを尾行する羅烈さん。彼女は草むらに隠れます。「隠れているな。出てこい!」と言う羅烈さん。焦る燕南希さん。出てきたのは王俠さんの手下たちでした。王俠さんは彼を手下にしたいようです。いい報酬と高い立場を得られるようですが、断れば殺されるというとんでもないオファー。当然、羅烈さんは断り、手下を倒します。

 

「もう大丈夫だ。いい加減出てこい。」と言う羅烈さん。燕南希さんは諦めて出てきます。羅烈さんは自由な身のファイターでした。自分の判断で依頼を受けて、活動しているようです。

 

最初は下心丸出しで接してきた羅烈さんですが、彼女が姫だと知って態度を変えます。そして、忠誠を誓います。

 

王俠さんは女性たちを侍らせてお酒を楽しんでいます。常に誰かに攻撃されるのを恐れていて、情緒不安定です。そこにいきなり燕南希さんたちがやってきて、暴れ出します。

 

王俠さんに一生懸命向かう羅烈さん。しかし、王俠さんの方が優勢。羅烈さんはねばろうとする燕南希さんを屋根に投げて、逃げるように言います。羅烈さんは腹部を思い切り刺されます。

 

逃げた燕南希さんは学者の石天さんのところに逃げます。何をするにも詩を詠んでナルシストな感じ。けがをしている燕南希さんに気づいた石天さんは手当てをしてあげようとします。そこに張繼龍さんたちが捜索にやってきます。

 

石天さんは彼らを倒し、手当てをしてあげます。石天さんは人生に悲観的でした。燕南希さんはあなたの知識は何かを作り出せるすばらしいものであると励まします。それを陰から見ている召使い。

 

2人で話をしていると、馬の鳴き声が。隠れます。關洪さんがやってきて、探し回ります。燕南希さんは屋根の上に隠れます。また探しに来ると言って立ち去ります。

 

さて、侍女は馬に乗って移動していました。燕南希さんと合流できず、不安を感じていました。黃家達さんがすれ違います。

 

石天さんの父は王俠さんに殺されており、それ以来、彼はマイナス思考になっていたのでした。父が殺された母屋を紹介します。燕南希さんは自分の立場を明かします。姫だと知った石天さんは驚きます。

 

石天さんは彼女が自分のお嫁さんになってくれればと思っていたことを反省。彼女に仕える約束をします。

 

ガードの厳しい王俠さんを2人で倒すことができるのでしょうか。召使いが情報を漏らしていて、すぐに囲まれます。

 

石天さんに殺されたはずの張繼龍さんもいました。あれ?どういうこと?と思ったら、石天さんも悪そうな表情になります。王俠さんに買収されていたのです。(父を殺されたのは嘘?)

 

王俠さんは王妃にしてやると迫ってきます。抵抗する燕南希さんに召使いが襲いかかってきますが、召使いはいきなり向きを変え、石天さんの腹部を刺します。実は彼は燕南希さん側の人間だったのです。王俠さんによって致命傷を負います。苦しみながらも燕南希さんへの忠誠を誓い、彼女を逃がすことに全力を注ぎます。

 

洞窟のようなところをくぐって逃げます。馬に乗って逃げていると、身軽な手下たちが縄を網状にして彼女を包囲します。關洪さんが遠くから短剣を投げてきます。必死に抵抗する燕南希さん。そこに侍女が登場。彼女のお蔭で關洪さんと手下を倒すことができました。このとき、燕南希さんは關洪さんの命を絶つことはしませんでした。

 

侍女は愛国者と連絡を取り、仮の本拠地を用意していました。この話をやられた手下が聞いていました・・・。

 

燕南希さんが本拠地に着くなり、關洪さんたちの攻撃を知らされます。逃げます。侍女は彼女を助けるために自分の腕を斬り落とし、岩に顔をぶつけます。泣きじゃくる燕南希さんに逃げるように言い、息絶えます。

 

關洪さんは侍女の遺体を発見。燕南希さんだと思い、微妙な気持ちになります。

 

不安がなくなった王俠さんは嬉しそう。彼は燕南希さんの遺体を広場に吊るし、自分が即位することを人々に知らせます。

 

人々は悲しそう。王俠さんの支持率低し。陰で侍女の遺体を見ている燕南希さんは涙を流していました。彼女は全ての支えを失い、気がふれた物乞いとして生活するようになります。店頭にあう豆腐を手づかみで食べたことにより、豆腐屋と麺屋がけんかになってしまいます。

 

そこに黃家達さんが登場します。仲裁に入り、さっといなくなります。

 

彼は肉屋として一生懸命働きながら、病気の母を看病していました。母は彼に早く結婚してもらいたいと願っていました。

 

肉屋の近くでまた燕南希さんが騒ぎを起こしていました。なので、また助けます。

 

燕南希さんは彼の近くに出没するようになります。気の毒になった黃家達さんは彼女を自分の家に住まわせることにします。

 

母にバレてしまったので、黃家達さんは婚約者だと嘘をつきます。目が不自由な母は反応が異常な彼女に驚きますが、黃家達さんは誤魔化して、その場を乗り切ります。

 

母は自分の命があるうちに結婚してほしいと思っているので、黃家達さんにすぐに結婚するように言います。

 

宮廷では王俠さんが王としての活動を始めていました。しかし、すぐに敵が攻めてくる情報が入り、落ち着きません。

 

黃家達さんのところに仲間の金龍さんがやってきます。笑ってばかりいる燕南希さんにビビりながら、金龍さんは王俠さんの動きを知らせ、彼を倒そうと提案します。黃家達さんは表向きは肉屋でしたが、実際は王俠さんを倒そうとする愛国者だったのです。

 

母を安心させたい。黃家達さんは燕南希さんと結婚することにします。黃家達さんは仕方なく結婚するのですが、燕南希さんに失礼のないように接します。その優しさに燕南希さんは心打たれ、涙を流します。

 

戦いに行く前に母に挨拶をしようとした黃家達さんは母が首を吊っているのを発見します。血(?)で書かれた遺書。母は足手まといにならないようにしたのでした。

 

王俠さんは敵がいると思わる場所に向かっていました。途中で黃家達さんたちに襲われます。王俠さんは強い。馬車の中に剣を突っ込まれても剣をつかんで跳ね返します。馬が逃げ出した馬車を操作し、爆弾を投げ、黃家達さんを翻弄します。

 

姿をくらました王俠さんを追います。馬車の荷台の裏に彼は隠れていたのでした。激しいバトルが始まります。黃家達さんは龍、蛇、虎、彪のように戦います。鶴のイメージのときにフラミンゴの映像とカラスの鳴き声が出て、ウケました。適当だな。笑

 

しかし、王俠さんにダメージを与えることができません。殺されそう。燕南希さんが登場します。關洪さんも登場。しかし、彼の表情は暗い感じ。燕南希さんが自分を殺さなかったことに感謝するようになっていたのでした。

 

黃家達さんたちをこのまま逃がしてやってはどうかと提案しますが、王俠さんにめちゃくちゃ怒られ、揉み合いへと発展していきます。關洪さんは王俠さんに刺されます。

 

黃家達さんは燕南希さんが気がふれたふりをしていたことを知り、衝撃を受けます。そして、姫だったのか~!!

 

王俠さんは黃家達さんたちに爆弾を投げますが、長い髪の毛で跳ね返します。自分に爆弾が当たり、火だるまになります。關洪さんは死力を振り絞って、彼の腹部を刺して、事切れます。

 

燕南希さんは黃家達さんと永遠の愛を誓います。彼女の腕の中で力尽きる黃家達さん。

 

燕南希さんは尼寺に戻り、一生をそこで過ごしたそうです。終わり。

 

尼寺にいたという設定が最後に活かされていたのがよかったと思います。

 

この面子で石天さんが出演しているのがなんだか不思議な感じがしました。