「珠江大風暴」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1974年の香港映画。林正英さんが出演されているというので観ることにしました飛び出すハート

 

珠江という香港とマカオの間にある川近辺で起きた出来事。中国が変動の時期を迎えていたころ。外国人もかなり介入してきて、落ち着かない状態になっていました。

 

苗天さんは手下を使って、人夫を奴隷のようにこき使っていました。荷物を運ぼうとしたところ、箱が崩れ、中身が見えます。銃の中に麻薬が入っていました。事情に通じている人夫の黃飛龍さんは会社が外国人からお金を得るためにズルをしていると見抜きます。

 

みんなが集まって、こそこそしているのを苗天さんに見つかってしまいます。

 

彼らのリーダーを呼び出し、人夫たちを黙らせるように言いますが、人夫たちはかなりキレているので難しい話。困るリーダーの態度を見て、苗天さんは彼をボコります。

 

人夫たちは暴れ出します。騒ぎが大きくなってきたので、苗天さんは社長に連絡をします。

 

外面のいい社長はいい評価を受けており、表彰されていました。楽しい時間を邪魔された社長はイライラしながら、新しい人夫を雇うように命じます。

 

田舎からやってきた譚道良さんはこの会社に就職します。会社は事情を知らない人夫を雇った方が楽なので、今までいた人夫たちを追い出そうとします。

 

彼らは会社の陰謀を新しい人夫にバラします。口止めをしようとする手下が介入し、またしてもトラブルに発展します。

 

譚道良さんは乱闘を目の当たりにします。事情がよくわからない譚道良さんは敵味方関係なく、お年寄りに酷いことをしている人を倒していきます。

 

騒ぎを収まったころ、社長が側近の苗天さんと韓英傑先生を伴って登場。社長は譚道良さんの強さを気に入ります。まだ状況が判断できない譚道良さん。とりあえず、従姉妹に会いに行きます。

 

そして、その後、韓英傑先生と遊びに出かけます。韓英傑先生が一時的に席を外したときに娼婦の胡錦さんが遅れてやってきます。田舎から出てきた譚道良さんはお酒も煙草も女性にも慣れていないので、戸惑います。

 

他の手下たちが譚道良さんをしつこくからかうので、胡錦さんが助けに入ります。(手下の1人は李超俊さん。)話がデカくなり、争いに。キレた譚道良さんは先輩に回し蹴りをします。

 

話を聞いた韓英傑先生がやってきて、騒動は終わります。胡錦さんは酔った譚道良さんを連れ帰ります。

 

韓英傑先生は手下の曾楚霖さんを使って、何か調査しているようです。

 

夜、リーダーの家の周りに曾超さんなどの手下がいます。孫は怯えています。魏平澳さんが訪問して、話し合いを行います。

 

酔った譚道良さんは胡錦さんのベッドで目覚めます。ドキドキラブラブクールな女性を演じていた胡錦さんでしたが、話をしていくうちにいろいろなことで疲れ果てていることがわかりました。

 

リーダーの家に曾超さんら複数の手下が乱入し、彼らを脅します。仲間の居場所について話すことを拒否したリーダーは撲殺され、孫は乱暴されます。

 

リーダーの死を知った仲間たちは彼の隠れ家がなぜバレたのかを考えます。魏平澳さんは知らないふりをしていますが、彼ですね。

 

激怒する仲間を黃飛龍さんは落ち着かせます。が、本拠地がバレるのは時間の問題。案の定、苗天さんが手下を連れてやってきます。黃飛龍さんたちは賭けに興じているふりをします。

 

魏平澳さんは自ら苗天さんにけんかをふっかけて、屋外に出ます。暴行を受けながら、得た情報を苗天さんに流します。

 

黃飛龍さんが実質のリーダーだと知ると、彼を呼び出し、お金を握らせます。

 

黃飛龍さんは苗天さんが自分を買収しようとしたことを仲間の前で暴露し、お金をバラまきます。苗天さんはブライドを傷つけられ、激怒。挑発してきます。

 

手出しはしまいと我慢していた黃飛龍さんですが、仲間に暴行を働く手下の姿を見て、キレます。

 

意外と激しく抵抗する彼らに苗天さんは驚きます。黃飛龍さんが苗天さんに殴りかかろうとした瞬間、譚道良さんが飛んできて、阻止します。苗天さんは彼に黃飛龍さんたちの方が悪いと吹き込み、誤解した彼は黃飛龍さんを攻撃します。黃飛龍さんを押さえ込んだところで、たくさんの仲間が解放を求めます。

 

譚道良さんは苗天さんの話と違うな~と混乱してしまいます。黃飛龍さんは逃げ出し、長老的存在の男性と逃げます。

 

この2人を殺せば、組織は弱体化できるので、手下たちは必死に探し回ります。彼らはなんと譚道良さんの従姉妹のところに隠れます。

 

隠れた直後、激しく戸を叩く音が。譚道良さんでした。黃飛龍さんはまた戦闘モードに入りますが、従姉妹が止めます。黃飛龍さんは従姉妹の夫だったのです。

 

譚道良さんはやっといろいろなことがわかってきました。散々、戦った後なので、黃飛龍さんは彼に敵対心剥き出し。そこに苗天さんたちの手下が訪問してきます。譚道良さんは黃飛龍さんたちを逃がして、手下に対応します。

 

仲間の様子を見に行った黃飛龍さんは仲間の遺体が複数吊るされているのを発見します。これは曾超さんたちによる作戦でした。黃飛龍さん、危険!

 

黃飛龍さんが多くの手下にやられているところを発見した譚道良さん。手下をボコりながら、黃飛龍さんもボコって助け出すという危険な行為に出ます。

 

この行動のお蔭で仲間たちが黃飛龍さんを助け出すことに成功します。しかし、苗天さんは譚道良さんに不信感を抱き、手下に殴らせると、彼を放置して去ります。親切心を理解してもらえない譚道良さんは人夫たちに捕まります。

 

譚道良さんはそのまま首吊りの刑に処されるところでしたが、黃飛龍さんと従姉妹が止めに入り、助かります。お金に目が眩んで会社と手を組んでしまったことを咎められ、従姉妹にビンタされます。しかし、悪意があったわけではなく・・・。それで十分でしょう。

 

いたたまれなくなった彼は飛び出し、胡錦さんのところへ行きます。手当てを受けながら、会社のやっていることの説明を受け、ようやくようやく自分のやっていたおバカ行為を理解します。

 

休んでいられない!傷の痛みを堪えて、従姉妹の家へ。黃飛龍さんは不在でした。譚道良さんは外国人のために働く反逆者で、社長の犬だと思われているのが悔しく、従姉妹に怒りをぶつけます。

 

従姉妹は社長、韓英傑先生、苗天さん、外国人が全員繋がっていると彼に知らせます。譚道良さんは覚悟を決めて、彼らを探しに行きます。

 

社長は連絡を受けて、いつでも戦えるように準備をしていました。早速、屋敷に侵入して襲いかかる譚道良さん。がっつり攻撃しようとしたら、従姉妹が捕まっていました。

 

社長は譚道良さんの武力をほしいと思っていたので、自分側につかないかと声をかけます。従姉妹はこの状況を見て、自分に交渉させてほしいと社長に言います。短い時間で彼に遠回しで伝えたいことを言うと、手下が持っていた短剣を自分の腹部に刺して、命を絶ちます。

 

怒りで暴れまくる譚道良さん。思い切りパンチされる林正英さん、回し蹴りされる林正英さんがおりましたよだれ

 

港では黃飛龍さんチームが社長が外国人のために早く輸出したかった銃と麻薬の荷物を奪っていました。

 

苛立つ社長は腐敗している警察に連絡後、港に行こうと人力車に乗ります。これは仲間が変装した人力車でした。社長は仲間を倒すと、手下に人力車を引かせます。

 

港では人夫 VS. 苗天さん&警察で揉めていましたが、圧倒的多数で人夫たちが制圧されます。その隙に1人の若い人夫が荷物を持って船に乗り込みます。不審に思った手下は彼を追いかけます。手下は彼を襲い、2人とも海に落下します。荷物はそのまま。いいのか。

 

社長は荷物を載せた船に乗り、広東へ向かうことにします。ほっとする苗天さんと悔しがる人夫のチーム。

 

黃飛龍さんも船に乗せられていました。マストに括り付けられ、手下にボコられます。喜ぶ社長。殺されそうな瞬間、若い人夫が運んできたあの荷物からいきなり譚道良さんが飛び出します。

 

そして、社長とのラストバトルが始まります。社長、意外と強い。でも、お得意のキックで彼を倒します。

 

黃飛龍さんのところに駆けつけ、縄を解いてあげます。社長はまだ気力が残っていました。近くに落ちていた短剣を拾い上げると、素早く投げます。

 

黃飛龍さんの背中に刺さります。短剣を抜いた譚道良さんは社長をめちゃ蹴りをします。転倒した社長はマストの根本らへんに頭を強打して、力尽きます。

 

黃飛龍さんに頼まれ、譚道良さんは旗を引き裂いてから、揚げます。それは作戦成功の合図でした。港にいた人夫たちは成功したことを知り、大喜び。海に落ちた若い人夫も無事でした。譚道良さんは黃飛龍さんを助け起こして、手を振ります。胡錦さんもやってきて、手を振ってきますパー

 

みんなが喜ぶ姿で終わりです。

 

譚道良さんと黃飛龍さんのダブル主演な感じがしました。

 

譚道良さんがなかなか裏の繋がりを理解できないせいで、苦しむという展開がリアルでした。

 

胡錦さんが健気な女性を演じていました。最後まで笑顔の胡錦さんは割とレアなので嬉しかったですニコニコ