「旋風方世玉」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1976年の台湾映画。孟飛さん=方世玉。この映画は「方世玉」の続編という扱いになっています。「方世玉」をまだ観てないけどいいか。

 

「杏花樓」に男女がいます。そこに孟飛さんがやってきます。お楽しみの時間を奪われ、怒り出す男性。男性は孟飛さんの友達の銀行家からお金を盗んだため、孟飛さんは追いかけてきたのでした。白い大きな扇子であっという間にやっつけてしまいます。

 

次は結婚式場。花嫁がやってきた直後、会場が孟飛さんによってめちゃくちゃに。花嫁の兄に頼まれて、嫁の奪回にやってきたのです。年老いた新郎と若い新婦。強引に進められた結婚でした。

 

抵抗する新郎にプレッシャーをかけます。新郎、孟飛さんに手下たちを向かわせるも全く効果なし。王太郎さん、発見。みんな、やっつけられてしまいます。

 

方世玉は一般人の味方。みんなに一目置かれていました。が、彼に匹敵する男がいました。譚道良さんです。腕試しをしたい彼はよろしくないことをやっている薛漢さんの道場を訪れ、薛漢さんを倒します。

 

馬車?荷台?に乗って、山道を移動している孟飛さん。譚道良さんが立ちはだかります。彼は武林界で一番強い男になるために孟飛さんに勝負を挑みます。

 

が、無益な戦いを好まない孟飛さんは挑戦を断り、キックをかわし、立ち去ります。

 

採石場。多くの男性が働いています。黒服の男性たちが乱入してきます。経営者に高圧的な態度で迫る高佩熙さんと魏平澳さん。彼らの要求に応えることができなかった経営者は殴られます。

 

従業員の葉飛揚さんは彼らに腹を立て、文句を言います。が、ボコボコにされます。3日以内に要求通りのことをしろと経営者に伝えると、2人は帰っていきます。

 

経営者の兄は易原さん。経営者と従業員の話を聞いて、何とかしようとします。高佩熙さんは採石場を乗っ取りたいようです。黙っていても彼らは迫ってくるでしょう。ならばというわけで易原さんは動きます。

 

高佩熙さんのボスは魯平さんでした。易原さんは部下と一緒に彼と話し合うことにします。しかし、丁寧だけど一方的な魯平さん。その態度に怒った易原さんは立ち去ろうとします。魯平さんの手下たちが彼らを囲みます。

 

易原さんと魯平さんのナイスミドル対決が行われます。魯平さんは隠し持っていた2本の短剣で彼を刺します。

 

手下2人が身を挺して易原さんを守り、彼は暗闇に消えます。

 

魯平さんは採石場を乗っ取り、設備を燃やし、従業員をやっつけます。設備を作り直すのかな。もったいない。

 

生き残った葉飛揚さんと数名は隠れ、呑気に旅をしている孟飛さんを襲います。しかし、孟飛さんは強かった。易原さんに会いに来た方世玉であると知って、葉飛揚さんたちは驚きます。

 

易原さんはどうにか逃げてこれたようです。彼は孟飛さんの父と義兄弟の契りを交わした仲でした。父の死を知って、落ち込む易原さん。孟飛さんは父の仇を討ったときの話をします。

 

ここで「方世玉」から孟飛さんが倉田保昭さんをやっつけるシーンが挿入されていました。孟飛さん、かわいい。

 

易原さんが巻き込まれているトラブルを知り、熱くなる孟飛さん。易原さんは魯平さんが4人の凄腕ファイターを雇っていることを知っていたので、抵抗することを諦めていました。

 

1人目は斧の使い手 馬場さん。2人目は毒付き網の使い手 黃飛龍さん。3人目は短剣使いの名人 李敏郎さん。4人目はろうそくの上を歩ける僧 少黃龍さん。

 

孟飛さんは挫けません。魯平さんに近付こうと画策します。易原さんは魯平さんのところにスパイを潜入させていました。何か困ったことがあったら、戸に花を飾るように言います。

 

街でも好き放題している魏平澳さん。勝手に露天商から壺を持ち去ろうとしているところを従業員たちに囲まれます。魏平澳さんは葉飛揚さんから暴行を受け、逃げます。

 

藁を荷車に乗せようとしている孟飛さんに隠してほしいと頼み込みます。追ってきた葉飛揚さんたちに嘘の場所を教えて、助けてあげます。

 

魏平澳さんの信頼を得た孟飛さんは魯平さんの部下 李小飛さんの審査をパスして、小間使いになることに成功します。

 

屋敷の奥に魯平さんの娘 龍君兒さんが住んでいました。彼女に靴を届けた際、描いていた絵と詩におかしな点があると指摘したことがきっかけで彼女にも気に入られるようになります。

 

ドジキャラを演じ、みんなからバカにされながら働きます。そんな孟飛さんを譚道良さんは発見します。

 

魯平さんと4人のファイターが話し合っていると、譚道良さんがやってきます。もう1人くらいファイターが必要でしょうと自信満々の譚道良さんを4人が襲います。魯平さんは彼の戦いっぷりを見て、5人目として雇います。

 

お茶係として孟飛さんがやってきますお茶譚道良さんは孟飛さんが自分の役立たずの従兄弟に似ていると話し出し、孟飛さんをどっきりさせます。

 

孟飛さんは隙を見つけて、内偵を進めます。高佩熙さんが仲間と話をしている場に出くわします。仲間は孟飛さんを見て、方世玉に似ていると言い出します。孟飛さん、動揺することなく、落ち着いて対処。正体を知って、襲いかかってくる彼らを倒します。

 

翌日、高佩熙さんと仲間の遺体が発見されます。魯平さんは4人の刺客に犯人を見つけるように命じます。

 

孟飛さんは街に葬式に使うものを買いに出かけます。

 

馬場さんは葉飛揚さんたちを中州に追い詰めて、易原さんを出すように脅します。王太郎さんが彼の斧を受けて亡くなります。

 

ひらり~と孟飛さんがやってきます。馬場さんを挑発し、1対1の戦いをします。孟飛さんは1本の斧を胸に受けますが、短剣を馬場さんの胸に刺します。胸に鉄板と巨大なハート形饅頭?を挟んでいたので、平気でした。

 

何事もなかったかのように葬式用の用品を持って、帰宅。用事を頼まれますが、譚道良さんが邪魔をしてきます。孟飛さんの計画なんてお構いなし。迷惑です。

 

魯平さんに正体をバラすと脅しますが、孟飛さんはやられ続けます。理由があると、判断した譚道良さんはそれ以上は追及しないことにします。

 

ドリスはその様子を目撃。侍女に彼の手当てを命じます。ドリスは孟飛さんが教養のある人物だと見抜いていました。ちやほやされていたドリスに絵や詩のおかしな点を指摘する人はいませんでした。嬉しいけれど、困っちゃう孟飛さんニコニコ

 

黃飛龍さんはドリスが好きで、訪ねますが、ドリスに塩対応されます。孟飛さんはイライラする黃飛龍さんに八つ当たりされ、逃げます。ほっとしていると、譚道良さんに声をかけられます。孟飛さんは後で戦うから、今は黙っとけと釘を刺します。

 

魏平澳さんが馬場さんの死を報告し、みんな、驚きます。小黃龍は罠を仕掛けることにします。

 

荷物を運んでいる李敏郎さん。葉飛揚さんたちが狙います。が、罠でした。荷台からたくさんの手下たちが出てきて、葉飛揚さんたちを襲います。彼らもやり返します。落とし穴を用意していて、手下たちの殆どを倒します。しかし、李敏郎さんは無傷でした。

 

孟飛さんの罠でした。李敏郎さんと孟飛さんは戦います。孟飛さんの方が強かった。

 

李敏郎さんの遺体を見た魯平さんは激怒。小黃龍さんは譚道良さんを疑い出します。魯平さんは一緒にいたので、この疑いを否定します。

 

譚道良さんは孟飛さんのところへ行きます。孟飛さんの狙いが全く分からないので、彼に尋ねます。孟飛さんは答えません。なので、正午に約束の場所で戦ってくれなかったら、魯平さんにチクると言って立ち去ります。

 

やむなく戦うことに。日没近くになっても勝敗が決まりません。引き分けということになり、仲良しになります。

 

孟飛さんは黃飛龍さんに「ドリスが深夜に会いたいそうです。」と嘘を言って、呼び出します。2時間、夜の寺で待っていた彼を孟飛さんは攻撃します。黃飛龍さんは毒網を取り出します。暗闇の戦いでさっぱりわからなかったのですが、黃飛龍さんは自分で毒網に引っ掛かって亡くなります。

 

手下たちも上の人たちがどんどん亡くなっていくので、動揺します。ドリスも心を痛めていました。侍女は意味ありげな視線を孟飛さんに送ります。

 

孟飛さんは小黃龍さんを狙います。ろうそくがたくさんある部屋で戦います。そこに魯平さんと譚道良さんがやってきます。四面楚歌状態の孟飛さんは魯平さんにも攻撃されます。劣勢になったとき、ドリスの部屋が燃えているとの一報が入り、魯平さんはいなくなります。

 

ドリスと侍女は助かります。孟飛さんは小黃龍さんと戦っていました。ずっと様子を見ているだけの譚道良さんでしたが、弱った小黃龍さんに痛烈なキックを浴びせ、倒します。深まる友情ラブラブ

 

ドリスが助かって、魯平さんはほっとします。

 

先ほどの戦いで負った胸の傷の手当てをしていると、李少飛さんがやってきます。彼はスパイでした。さっき、孟飛さんが菊の植木鉢を移動していたのは、スパイに助けを求める行為だったのですね。そして、孟飛さんを助けるために放火したそうです。孟飛さんは更にあるお願いを李少飛さんにします。

 

魯平さんは魏平澳さん、譚道良さんと共に手下の前に現れます。後ろから侍女が見ています。魏平澳さんは小黃龍さんを殺した犯人は胸に傷があると言い、手下たちの様子を見ていきます。陳金海さんは寝ている間に何者かに胸に傷をつけられていました。そのせいで魯平さんに誤解され、殺されます。李少飛さんの仕業かな。

 

魯平さんは別に真犯人がいると察知。全員に上半身を見せるように命じますが、なんと全員の胸に傷が・・・ハッ李少飛さんに疑いの目が向けられます。

 

12年間、魯平さんに尽くしていましたが、心の中は易原さんだった彼は短剣で自分の腹を刺して、亡くなります。魯平さん、さすがにショックを受けていました。魯平さんの執拗な調査が続きます。

 

ドリスが箏を弾いていると、弦が切れてしまいます。嫌な予感。孟飛さんは魯平さんからの薬を彼女に渡します。毎日、トラブルが続き、ドリスはすっかり落ち込んでいました。孟飛さんは理由を言わないで、ひたすら謝って、立ち去ります。

 

易原さんのところに戻り、最後の仕上げについて相談します。

 

リミッターが外れてしまった魯平さんは孟飛さんを連れてきた魏平澳さんを責め、殴り殺します。ドリスから孟飛さんが謝りまくっていた話を聞いて、孟飛さんにたどり着いたのでした。

 

ラストバトルが始まります。が、途中から譚道良さんが加わります。魯平さんは隠し短剣で譚道良さんを刺します。孟飛さんが背中合わせで魯平さんをホールドして、譚道良さんがスーパーキックを入れます。

 

侍女がドリスに短剣を突き付けます。魯平さんは短剣を侍女に投げつけて、倒します。侍女は易原さん側の仲間だったようです。

 

かなりカオスな状況になります。孟飛さんを守るためにまたも刺される譚道良さん。孟飛さんは魯平さんの目を潰します。泣き叫ぶドリス。

 

易原さんたちが手下たちを連れてなだれ込んできます。手下の1人が魯平さんを背後から斬って、倒します。これで街に平和が戻るでしょう。

 

孟飛さんは亡くなった譚道良さんに「俺の友達になるべきではなかった。お前は俺のために死ぬことになった。」と話しかけます。「しかし、友達なしの人生は意味がない。」とも付け加えます。よろよろと立ち上がる孟飛さん。終わり。

 

側に倒れているドリスにも声かけてください、孟飛さん泣くうさぎ

 

後半、悲惨な展開になってしまいましたが、孟飛さんらしさが全開の映画でした。とにかく、笑顔がかわいい。テンポもよく、アクションもよく、バランスのいい映画でした。もっと多くの人に知ってほしいな。

 

ところで。「方世玉」の映画の一部分をちょっと挟んだだけで、倉田先生の名前をポスターに載せるとは・・・。どうなんでしょう汗うさぎ