「荒漠英雄傳」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1981年の台湾映画。鮑學禮監督作品。

 

教主は側近の楊雄さんを信頼していました、しかし、楊雄さんは謀反を起こそうと企んでいました。賢い&強い姫は武林大會でしばらく戻ってこない。今がチャンス!

 

部下3人(1人は史亭根さん。)が娼婦と遊んでいると、毒入りのぶどうを食べさせられます。苦しみ出す3人。楊雄さんは解毒剤と偽って、もっと強い毒薬を飲ませます。解毒剤が欲しければ、従うように命じます。彼らは10日しか効かない解毒剤をもらって生き延びる道を選択します。

 

教主の左護法が草原を歩いていると、仮面を被った複数の男性に襲われます。戦っていると楊雄さんが登場。安心しますが、彼は覆面の手下たちに彼の拘束を命じます。抵抗を試みる左護法ですが、楊雄さんに毒薬を飲まされます。彼も解毒剤を手に入れるため、服従を誓います。

 

左護法は右護法の蔡弘さんを騙します。蔡弘さんも楊雄さんに毒薬を飲まされ、服従を迫られます。やむなく受け入れます。

 

楊雄さんは教主を拘束し、宝の地図を渡すよう脅します。ねばる教主。その様子を陰から女性が見ていました。

 

さて、武林大會とは「冰雪情關英雄膽」のあのわちゃわちゃした戦いでした。つまり、姫とは張玲さん。ここからしばらくの間、「冰雪情關英雄膽」のシーンが流れます。

 

權永文さんが大会を行おうとしていると、張一道さんが登場。權永文さんが門派の拳譜を奪ったことに腹を立てていました。激しいキックの応戦が始まります。

 

上にいた狄龍さんは自分の師匠が苦戦しているのを見ていました。水中から謎の白人男性が現れて、張一道さんを追い詰めていくのを見て、張玲さんと下に降りることにします。2人で張一道さんをサポートします。

 

狄龍さんと權永文さんがバトっている間に、張玲さんは自分たちの拳譜を奪った張一道さんを問い詰めます。(張一道さんも悪い奴だったのです。)

 

カオスな状況に狄龍さんの弟子の孤児たちが動き出します。武林大會のスタッフたちを襲います。

 

そして、狄龍さんが命を救ったファイターもやってきます。益々、カオス・・・。

 

弟子たちは白人男性をやっつけます。張玲さんと張一道さんは水上を移動し、崖を登って戦います。張玲さんは張一道さんを殺そうとしますが、狄龍さんが止めに入ります。

 

狄龍さんは彼に育ててもらった恩があるものの、かなり冷たい扱いを受けていました。拳譜がなくなったときに疑われ、殺されそうになりました。張一道さんは水中に逃げます。

 

白人男性が弟子を投げているのを見て、狄龍さんと弟子で対抗。白人男性は負けます。

 

權永文さんは隠していた剣を取り出し、狄龍さんに襲いかかります。狄龍さんは權永文さんをぐるぐる巻きにして倒します。

 

そして、いろいろなことがあり過ぎて精神的におかしくなってしまった張一道さんの娘を助けますが、彼女が正気に戻りつつあるときに弟子たちが急に会場に爆弾を投げ始めます。なんで?会場は壊れていきます。ここで終わり~。

 

ゲルに史亭根さんたちが到着。楊雄さんは張玲さんの動向を知り、戻ってくる前に宝の地図を手に入れたいと焦ります。史亭根さんたちは張玲さんを捕まえる作戦を実行します。

 

張玲さんはゲルへ戻る途中、史亭根さんたちの手下に襲われます。が、彼らをぶちのめし、逃げます。

 

手下たちは追いかけますが、いたのは袁祥仁さん。「女なんて見てないわムカムカ」とキレる袁祥仁さん。

 

意外と強いので史亭根さんたちは手下に逃げるよう命じます。その後、張玲さんが草むらから出てきます。

 

狄龍さんに助けられたファイター 謝華が張玲さんを護衛すると言って聞かず、彼女を追っていました。(狄龍さんに頼まれた設定。)張玲さんは袁祥仁さんにその場を任せて、逃げます。謝華は張玲さんを追います。謝華を演じる俳優が間に合わなかったのか、この辺りはずっと背中だけの出演でした。

 

張玲さんは諦めたようで、彼を伴って馬でゲルに戻ってきます。

 

楊雄さんは教主を脅していました。彼女の戻りの早さにびっくり。急いで彼女を迎えます。

 

楊雄さんは教主が山へ修行に行っていると嘘をつきます。張玲さんは連絡なしでいなくなったことに疑問を抱きます。

 

夜、もてなしでモンゴル相撲を披露。謝華は勝負に誘われます。相撲というより、普通に功夫ですね。張玲さんは謝華のことが心配になりますが、謝華は余裕で勝ちます。

 

面白くない楊雄さんは再び、別な選手に行けと命じます。今度は危ない状態に。張玲さんは中断を命じます。

 

選手が短剣で謝華を殺そうとしたので、蔡弘さんが守ります。張玲さんは短剣をキャッチ。楊雄さんは口封じのために選手をボコって、場を収めます。張玲さんは楊雄さんの態度に異常なものを感じます。

 

狄龍さんは張玲さんを愛していましたが、張一道さんの娘が精神的に不安定な状態で、放置しておくことはできませんでした。なので、謝華を自分の代わりとして送り出したようです。

 

狄龍さんのことを想っていると、楊雄さんが訪ねてきて、謝華の素性を尋ねます。楊雄さんはいいことばかり言いますが、信用できないので、話を打ち切ります。

 

教主は楊雄さんから張玲さんが戻ってきたことを知らされます。楊雄さんは張玲さんと結婚しようと目論んでいました。

 

教主は宝の地図の在りかを言いません。脅されても、焼き鏝を押し付けられても言いません。

 

謝華が寝室で休んでいると、人気を感じます。外へ出て、追いかけると、骸骨姿の敵に襲われます。そして、気を失ってしまいます。

 

謝華は助けられましたが、まだ目覚めていませんでした。張玲さんは彼が外に出ていたことに疑問を抱きます。必死に張玲さんに取り入ろうとする楊雄さん。それを見て、心苦しそうな蔡弘さん。

 

目覚めた謝華は骸骨に襲われたと主張。張玲さんは信じることができません。でも、謝華の言っていることは嘘ではないようだと感じます。

 

衰弱した教主を口が不自由な侍女が助けようとします。楊雄さんがやってきたのを感知した教主は隠れるように言います。

 

宝の地図は自分の祖先が醜い争いを繰り広げる原因だったので、燃やしたと主張。

 

侍女は教主の危険を護衛 盧葦さんに伝えようとしますが、伝わりません。泣いて飛び出していきます。外で遊んでいた「天蠶再變」コンビの李龍吟さんと葛長生さんは盧葦さんに一緒に侍女を探せと言われ、慌てて追いかけます。

 

侍女は史亭根さんたちによって別の護衛が殺されるのを目撃します。捕まえに来た李龍吟さんたちに必死にそれを伝えます。事態を理解できていない彼らは侍女を引っ張って、帰ります。

 

侍女は必死にいろんなことがヤバいと伝えます。最初は真剣に取り合わなかった盧葦さんも少しずつ状況がわかってきます。

 

張玲さんは教主の不在、謝華襲撃に不安を感じていました。楊雄さんは大丈夫ですしか言わない・・・。

 

張玲さんは謝華に帰った方がいいと助言します。素直に受け入れる謝華。

 

狄龍さんのところに戻る途中、襲われ、刺されてしまいます。このシーンも偽謝華でした。顔が映らないようになっていました。瀕死状態の彼を通りかかった袁祥仁さんが発見。偽謝華は張玲さんを守ってほしいと頼んで力尽きます。

 

蔡弘さんは解毒剤が必要な時期に来ていました。やはり公主を裏切ることはできないと思い、左護法たちと対峙することにします。攻撃を避け、盧葦さんたちのところに逃げ込みます。左護衛法たちがやってきて、捜索します。

 

彼らが去った後、壁の後ろに隠れていた蔡弘さんが出てきます。動けない彼を李龍吟さんと葛長生さんがサポートします。張玲さんに危険を知らせなくてはなりません。

 

危機を知らせに来た蔡弘さんをボコる張玲さん。真相を知って、衝撃を受けます。大急ぎで教主のところへ向かいます。

 

衰弱し切った教主と対面する張玲さん。大急ぎで鎖を外します。蔡弘さんも弱っていたはずなのに教主を助けている。笑

 

今度は盧葦さんがボコられていました。李龍吟さんたちの居場所を言うように脅されます。言わない盧葦さん。小屋に火を点けられ、その中に放り込まれます。

 

張玲さんたちは逃げ出しましたが、最終的に楊雄さんたちに囲まれます。宝の地図の在りかを言わない教主に腹を立てた楊雄さんは攻撃を命じます。教主と侍女が重傷を負います。教主は張玲さんにあるゲルの中に宝があると話をすると、力尽きます。

 

崖の上から様子を見ていた袁祥仁さんは助けに入ります。蔡弘さん、毒は回ってないのか。ものすごい活躍ぶり。

 

途中からいきなり主人公レベルな袁祥仁さん。彼は李龍吟さんたちにお金を渡すと、爆弾を買いに行くように言います。

 

戻ってきた2人はゲルに向かって、爆弾を投げ始めます爆弾袁祥仁さんと張玲さんでどんどん敵を倒していきます。

 

袁祥仁さんは楊雄さんを池に殴り飛ばし、上がってきたところをもう1回蹴飛ばして、倒します。

 

李龍吟さんたちは何も知らないので、宝の地図が隠されているゲルも爆破してしまいます。大金塊が溶けていくのを見守るみんな。残念だと思いつつもこれでよかったと思う張玲さん。袁祥仁さんにお礼を言います。

 

袁祥仁さんは謝華から頼まれてきたと話します。それを聞いて、張玲さんは謝華が本当に自分を心配してくれてたんだと感激します。

 

みんなでこの場を立ち去るシーンで終わりです。

 

かなり奇妙なつぎはぎ映画。めちゃくちゃ度がすごい。このポスター、嘘だー。

 

モンゴル相撲であれだけ強かった謝華があっさり殺されるなんて納得いきません。謝華役の俳優さんに何か不都合があったのでしょう。
 

しかし、改めて観ると、「冰雪情關英雄膽」の狄龍さんと權永文さんのバトルはなかなかよいものでした。狄龍さんの動きは力強くて美しい。

 

いろいろありましたが、李龍吟さんと葛長生さんが仲良しコンビなんだなということがわかってよかったです。オールOK!