「血肉磨坊」 | kiyokiyo world Ⅱ

kiyokiyo world Ⅱ

昔の功夫映画ばかりです。

1979年の香港映画。監督は鮑學禮さんで武術指導は袁祥仁さん。

 

樊梅生さんが飲食店で食事を終えようとしていると、身なりのいい譚道良さんを発見します。店内に王鍾さんが入ってきました。

 

樊梅生さんは去り際、譚道良さんにぶつかっておきながら、逆ギレします。実は譚道良さんからお金を盗んだのでした。しかし、自分の方が盗まれていたのです。悔しがる樊梅生さん。

 

文句を言いに戻ると、譚道良さんは笑顔で彼を迎えます。お金を返しながら、仕事をもちかけます。ムカつきながらも一緒に仕事をすることを了承。出発は明日の朝。


刑務所の役人 盧葦さんが寝ていると、下僕の午馬さんに顔を突かれます。目を開けると、上司の譚道良さんが立っていました。彼は刑務所の独房にいる罪人に会いに来たのでした。

 

鍵を開けされて、速攻で入ると、石がびゅんびゅん飛んできます。蹴り返して、一息。手強い罪人とは姜大衛さんでした。盧葦さんの顔が湿布だらけなのは石が原因だったようです。

 

姜大衛さんは10日後に死刑を控えていました。譚道良さんはある任務を国から言い渡されており、武力の高い姜大衛さんを自分の任務に加えたいと思っていました。

 

譚道良さんは取り引きをもちかけます。しかし、ひねくれ者の姜大衛さんは自由とお金が手に入ると言われても応じません。

 

譚道良さんはねばります。陳碧鳳さんの名前を出すと、態度が急変。自由とお金が得られることを確認すると、牢を飛び出ます。


妹の陳碧鳳さんと再会。姜大衛さんが捕まったことで彼の家は大変な借金を背負うことに。返済するために妹の陳碧鳳さんは年上の商人のところに嫁に行くことになっていました。それが嫌だったので、譚道良さんの秘密の任務に加担することにしたのでした。

 

清はずっと白蓮教とトラブルがありました。そのリーダーが自殺。実は彼の財宝がどこかにあると言うのです。

 

譚道良さんは地図を持っていました。地図に「磨坊」を書かれてあるのを見て、姜大衛さんは陳碧鳳さんを引っ張って帰ろうとします。陳碧鳳さんは商人と結婚するつもりはないので、抵抗します。

 

あまりにも無謀なチャレンジだと主張する姜大衛さんでしたが、陳碧鳳さんは諦めるつもりはないようです。姜大衛さんはついていくことにします。

 

譚道良さん、樊梅生さん、譚道良さんの部下 蔡弘さん、姜大衛さん、陳碧鳳さんで目的地へ向かいます。

 

そこはものすごい警備体制が敷かれていました。財宝を狙う盗賊の頭 陳惠敏さんのところにも情報が入ってきます。

 

茂っている森の中を歩いていると、譚道良さんが罠にかかってしまいます。

 

自由気ままな態度を取り続ける姜大衛さんに苛立ち、蔡弘さんが彼を攻撃します。蔡弘さんよりちょっと強い姜大衛さんですが、陳碧鳳さんにお仕置きされます。

 

微妙なバランスで成り立っている5人の関係。どう変化していくのかな。

 

さて、王鍾さんは1人で山道を移動しています。彼も警備隊に見つかり、攻撃されます。王鍾さんは彫り師で陳惠敏さんの依頼で来たと話をして、道具を見せます。監視を受けながら、中に入っていきます。

 

譚道良さんが受けた傷は深く、移動が大変そう。なので、廃屋で休むことにします。

 

譚道良さんは治療に専念し、後から追いかけることにします。出発する際、姜大衛さんは白い袋をわざと落としていきます。彼らを陳惠敏さんの側近 張一道さんが追いかけています。

 

譚道良さんが休んでいると、怪しい2人がやってきます。実は彼らは譚道良さんの部下でした。王青さんだ~。けがも嘘だったようです。どういうことだ?

 

姜大衛さんは廃屋に戻って、白い小袋を取りに戻ります。譚道良さんは寝たふりをしていました。陳碧鳳さんは姜大衛さんの行動に裏があるのではないかと疑います。

 

王鍾さんは無事に陳惠敏さんと会うことができました。彼は奇妙な地図を見せ、脚に刺青をしてほしいと言います。地図をガン見すると、見過ぎだと言って殴る陳惠敏さん。4日で彫れとな。怖い客だ驚き

 

姜大衛さんたちは金正蘭さんたちと遭遇します。盗賊に襲われたらしく、一緒にいた男性がけがをしていました。助けを求める彼女をシカトし、姜大衛さんは先に進みます。金正蘭さんたちは姜大衛さんたちについていきます。

 

譚道良さんは王青さんたちと崖を登って、ショートカット。険しい道のりです。

 

姜大衛さんたちと金正蘭さんたちは一緒に夜を過ごしていました。男性の調子はあまりよくないようです。

 

深夜、男性の足から包帯がズレていました。彼もけがを負ったふりをしていました。姜大衛さんはそれをちゃんと見ていました。みんな、財宝狙いだな。

 

王鍾さんは素直な彫り師を演じつつ、時々、鋭い眼光で地図を見ていました。彼も財宝狙いだな。

 

姜大衛さんは不意を突いて襲ってきた金正蘭さんたちを木に縛り付けます。男性は陳碧鳳さんに竹槍で刺されます。

 

しかし、蔡弘さんが過剰に金正蘭さんを鞭打つので、姜大衛さんは止めに入ります。

 

金正蘭さんたちは男性が殺されているのを発見し、悲しみます。

 

ごった煮状態の姜大衛さん一行。移動を再開しますが、襲われます。金正蘭さんたちは陳惠敏さん側の人間で、混乱に乗じて逃げます。樊梅生さんが警備の矢に襲われ、亡くなります。

 

姜大衛さん、陳碧鳳さん、蔡弘さんの3人で行動です。陳碧鳳さんはこの件が譚道良さんが言っていた以上に多くの人が財宝を狙っているのではないかと考えるようになっていました。とにかく、行くぞ~。

 

譚道良さんたちは目的地に到着。手下を襲って、奥に入れる合言葉を聞き出します。

 

陳惠敏さんの側近は張一道さんがちょいちょい情報を知らせに来ます。

 

王鍾さんは手下たちに刺青を入れてやっていました。手下たちが帰った後、こっそり「磨坊」を偵察しに行きます。

 

姜大衛さんたちは再び襲われます。途中で槍の扱いが上手い手下が登場。王圻生さんです。健闘虚しく、3人とも捕まってしまいます。

 

譚道良さんたちはドキドキの潜入中。単独で行動していたと思われる侵入者の1人が捕まってしまいます。彼は牌を持っていました。

 

陳惠敏さんは姜大衛さんたちを地下牢に放り込みます。

 

陳惠敏さんは王鍾さんが単独で行動していた男性に反応を示したので、再度、彼に確認します。王鍾さんは自分はただの彫り師だと主張して、身バレを防ごうとします。王鍾さんも政府側の人間のようです。

 

陳惠敏さんは侵入者を殺害し、地図をこっそり持ち帰ろうとした王鍾さんを殴って、地下牢に放り込みます。

 

めげない王鍾さんはろうそくの火で縄を焼き、隠していた吹き矢で警護を倒して、「磨坊」へ向かいます。譚道良さんたちも向かっていました。

 

「磨坊」で蔡弘さんを鞭打ち、情報を聞き出そうとする金正蘭さん。陳惠敏さんが様子を見にやってきます。軽口をたたく姜大衛さんをボコります。

 

陳惠敏さんはたくさんの人物が財宝を狙っているのを感じ、焦っていました。

 

金正蘭さんは陳惠敏さんに姜大衛さんの命は助けてくれるよう頼みます。蔡弘さんがめちゃ鞭打ったときに止めてくれたのをずっと感謝していたのでした。

 

陳碧鳳さんは張一道さんに襲われていました。縄を解いてもらうと、靴に隠していた吹き矢のような道具で彼の胸を刺し、逃げます。

 

一夜明けた「磨坊」付近は手下がかなりやっつけられていました。陳惠敏さんは怒ります。

 

「磨坊」で拘束されていた姜大衛さんを金正蘭さんは助けますが、姜大衛さんはここが気に入ったと言って、動こうとしません。金正蘭さんは困ってしまいます。

 

金正蘭さんたちが去った後、少し離れたところで様子を見ていた譚道良さんが近づいてきて、姜大衛さんと話をします。

 

外で見張りを続けていた王青さんが陳惠敏さんによって倒されます。蔡弘さんと王青さんを痛めつけても譚道良さん情報を言わないので、陳惠敏さんはキレます。王青さんは殺されてしまいます。姜大衛さんはここに財宝があるとわかったので、移動せず。「死ぬ前に財宝を見たい。」と陳惠敏さんに話します。

 

陳惠敏さんは姜大衛さんが財宝の在りかを知っていそうなので、提携を申し出ます。五分五分ならばOKと受け入れます。譚道良さんが財宝の在りかを知っているので、彼から情報を引き出すことが大事です。

 

外で譚道良さんが張一道さんとテコンドー対決。陳碧鳳さんは手下たちと戦っていました。この場面で袁日初さんを発見笑ううさぎ譚道良さんと陳碧鳳さんが協力して、張一道さんを倒します。

 

2人は「磨坊」に入ります。陳碧鳳さんは目を輝かせて、屋根上を見ます。財宝を探そうとする2人を止める姜大衛さん。陳碧鳳さんは姜大衛さんが死んでいると思っていたので、彼が生きていることに憤ります。

 

彼女は明の元大臣と既に結婚をしており、裕福な生活をエンジョイしていました。しかし、清の時代になり、失職。そのために彼女は譚道良さんの計画に加わったのでした。姜大衛さんのことなど、どうでもいいといった様子。

 

瀕死状態の蔡弘さんを殺して、口封じする譚道良さん。鬼~!

 

屋根の上に財宝の奪い合いが始まります。宝箱を見つけたのですが、下に落ちてしまいます。キャッチする譚道良さん。

 

死んでない登場人物がぞろぞろ出てきて、奪い合います。王鍾さん、陳惠敏さん、金正蘭さん、手下などなど・・・。ラグビーみたい。

 

陳惠敏さんは金正蘭さんと一緒に宝箱を持って逃げようとします。姜大衛さんと取り引きをした譚道良さんも陳惠敏さんも彼を襲ってきます。

 

自分以外はみんな、敵。みんなが暴れたので、「磨坊」の臼が動き出します。

 

譚道良さんは陳碧鳳さんを殺します。譚道良さんと王鍾さんは政府関係者でありながら、宝箱を奪い合います。もうめちゃくちゃ。王鍾さんは財宝は国の物だと主張。譚道良さんは自分の物にしようとしているのかな。

 

実は姜大衛さんと王鍾さんこそが仲間で、ちゃんとした志をもった人物だったのです。2人で譚道良さんと陳惠敏さんを逮捕しようとします。

 

金正蘭さんは譚道良さんが蹴った柱に体を挟まれて、亡くなります。

 

王鍾さんは背中にけがを負いながらも、姜大衛さんのサポートに徹します。

 

譚道良さんと王鍾さんは崩れ落ちた梁に潰され、動けなくなります。陳惠敏さんは金正蘭さんを殺されたので、彼の喉元を圧迫して、息の根を止めます。王鍾さんは既に亡くなっていました。

 

いよいよラストバトル。宝箱が臼の柱にぶつかって、開き、大量の真珠が飛び出します。臼の上に落ち、どんどんすり潰されていきます。それを見て、興奮している陳惠敏さん。姜大衛さんは壊れそうな臼の柱を思い切り蹴って、彼の腹部にぶつけます。柱が刺さり、動けなくなる陳惠敏さん。

 

真珠が残り少なくなってきました。2粒の大真珠をゲット。陳惠敏さんが五分五分だろうと言うので、彼に1粒渡します。それを手にすると満足して、力尽きます。

 

姜大衛さんは残った1粒をためらうことなく、臼に入れると、「磨坊」を後にします。終わり。

 

騙し合い&どんでん返しの連続に疲れてしまいましたが、終わり方が見事。面白かったです。

 

樊梅生さんは途中から存在感がなくなり、明らかに別人が演じてる場面も。で、すぐにさくっと亡くなりました。スケジュールが合わなくなったのかな。

 

袁祥仁さんが武術指導をするときに袁日初さんもお手伝いしたようで。出演シーンを見つけることができて嬉しかったです。