「天殘地缺」 | kiyokiyo world Ⅱ

kiyokiyo world Ⅱ

昔の功夫映画ばかりです。

1980年の台湾映画。またまた沈松村さんと康照明さん作品。

 

武術指導は陳木川さんです。

 

OPは体の柔らかい爺さんと沈松村さんと康照明さんの演武。

 

李中堅さんの下で働いていた沈松村さんは組織のルールを破ったために両腕を斬り落とされ、放り出されます。

 

実際に命じたのは康照明さん。横には馬場さん。あまりにも非情な指示に内心ドン引きした康照明さん。後悔しているようです。

 

沈松村さんは飲食店に頼み込んで店に入れてもらいます。しかし、給仕は「自分でお茶を淹れて飲んで。」と冷たい態度。仕方なく急須から直接飲んだら、見ていた客が不愉快だと去ります。店主は怒ります。

 

給仕は持ってきた料理を彼が食べられないように持ち上げる意地悪をします。沈松村さんは脚に嚙みついてやり返します。更に怒った店主は2階にいる胖三さんを呼び出します。ボコボコにされて、ぶん投げられます。気絶。

 

棺屋の優しいオヤジに助けられていました。棺の中で目覚めます。オヤジは彼にスープをくれます。遺体を回収している最中に沈松村さんを発見したそうです。

 

沈松村さんは鏢局のメンバーでしたが、みんなに裏切られて、酷い目に遭ったとのことでした。オヤジは李中堅さんが表向きはいい人で通っているけれど、裏ではとんでもないことをしている悪人だと知っていました。

 

オヤジは李中堅さんがたくさん棺を購入するので、裏の顔を知っていたのでした。そこに馬場さんたちが棺を3つ注文しに来ます。沈松村さんを見て、殺そうとします。止めようとしたオヤジも殴ります。「自分が死んだら、誰が棺を売るんだ。」と言ったら、殴るのを止めて、立ち去ります。

 

オヤジは明るい未来があるんだから、一刻も早く逃げなさいと言います。彼は逃げます。

 

腕を斬られて、うまく動けない設定なので、川の水を飲もうとして転落し、流されます。そして、見知らぬ地にたどり着きます。

 

ある農家に転がり込み、豚の餌を食べていると、主人に発見されます。申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいの沈松村さん。主人が「そんな体でどうやって生きていくの?」と心配します。絶対に生き抜くと宣言。その姿に感動した主人は自分の畑で働いてもらうことにします。

 

いろんな仕事ができるようになり、農家さん宅の子どもたちと鬼ごっこなんかもするようになって。笑顔も増えてきます。

 

さて、康照明さんが今度は大変な目に・・・。酸を脚にかけられます。嬉しそうに酸をかける李中堅さん。ヤバい。李中堅さんに何か意見をしたようです。その状態でどこかへ連れていかれます。

 

李中堅さんは道場を潰して、賭博場にしようとして、トラブルのない道場をいきなり襲います。主人を殺し、馬場さんたちに明日から賭博場にするよう命じます。

 

いきなり本性丸出しの李中堅さん。街の片隅で骨董店を営んでいる老人が家賃を滞納していることに激怒。老人を殴り、商品を叩き壊します。

 

沈松村さんが釣りを楽しんでいると、傷だらけの康照明さんがよたよたとやってきます。助けを求めた相手が沈松村さんだと知り、逃げる康照明さん。彼は追いつき、捕まえます。復讐してやる~。

 

家代わりの洞窟に連れていき、ボコります。すると、どこからか物音が。ボコるのを中断し、探し回りますが、なかなか見つかりません。めっちゃ体の柔らかいじいさんが籠に隠れていたのでした。なぜ?

 

謎のじいさんはこれまでのやりとりをみんな聞いていました。「お互いを助ければ、かなりいい働きができるんだから、無駄なけんかはしないこと。李中堅さんに復讐しなさい。弟子にしてあげる。」と言って、彼らを鍛え始めます。

 

必死にがんばる2人。沈松村さんは棒の扱いがめちゃくちゃうまいです。少しだけ使える左手で器用に棒を動かします。足の指も手の指と同じレベル。小石を拾って、遠くに置かれた卵に投げることもできます。どちらも順調に力を伸ばしています。

 

意地悪をされた飲食店に康照明さんを伴って来店します。また意地悪をしようとする給仕を叩いて、ゆっくり自分のペースで食べる沈松村さんなのでした。

 

騒ぎを聞きつけた胖三さんが登場。2人は力を合わせて攻撃します。残っていた客 陳木川さんも加勢。胖三さんはダウンしてしまいます。

 

さて、李中堅さん。泥棒が盗んだ宝石を馬場さんたちに横取りするよう命じます。店を出た2人は馬場さんたちを発見。追跡します。

 

泥棒たちが河原で宝石の分け前で揉めていると、馬場さんたちが邪魔しに来ます。バトルが始まります。

 

馬場さんたちが宝石を取り上げ、街に戻ろうとするところを沈松村さんたちが止めに入ります。そして、馬場さんたちを倒してしまいます。

 

李中堅さんの側近が宝石を持って逃げます。追いついて、2人で彼に襲いかかります。2人が腕と脚を失ったのは彼のせいでもありますので。

 

何もできず、ぼろぼろになって帰ってきた側近を見て、李中堅さんは激怒。3日以内に2人の居場所を突き止めるように命じます。

 

彼らを探し回る側近を陳木川さんがやっつけます。李中堅さんは陳木川さんを自分の側につけて、2人をやっつけさせることにします。彼にへこへこする側近。お金が大好きな陳木川さんは李中堅さんの鏢局に向かいます。

 

彼の強さを知るために李中堅さんは強い部下2人と戦わせます。片方が李龍吟さんでした。陳木川さんはさくっと2人を倒してしまいます。

 

師匠のじいさんは2人に翡翠でできた8頭の馬を李中堅さんから取り戻してほしいと頼みます。以前、じいさんが発見したものを李中堅さんが横取りしたとのこと。「命より大事なんですか・・・タラー」命の恩人であるじいさんの願い。引き受けることにします。

 

夜、李中堅さん宅で酒を飲んでいた陳木川さんは屋根の上に爺さんが顔を出しているのを発見。警戒します。酒がなくなったふりをして室内に入ります。

 

2人はこっそり中に入っていきます。そして、蔵のようなところに入っていき、翡翠の馬が入った箱を発見します。逃げますが、あと少しのところで陳木川さんに箱を奪われます。箱の奪い合いがしばらく続きます。が、途中で陳木川さんは2人に箱を渡し、翡翠の馬から学べる功夫をちゃんと学ぶようにと言って、去ってしまいます。

 

前もトラブルがあったとき、加勢してくれましたもんね。戸惑いつつも、彼の親切を受け入れます。

 

陳木川さんは李中堅さんから狙われます。必死に抵抗しますが、李中堅さんの方が強かった。ここのアクションシーン、力が入っていました。遂に彼は倒されてしまいます。

 

沈松村さんは街に出かけることにします。陳木川さんが拘束され、酷い目に遭っていることを知り、どうにかして助けたいと考えたからです。話を聞いて、驚く康照明さん。

 

側近は陳木川さんを鞭打って、2人の居場所を聞き出そうとしていました。いきなり食べ物を入れる籠が転がってきます。側近が開けると、中にじいさんが入っていました。後から、沈松村さんたちもやってきます。3人で陳木川さんを救出します。

 

李中堅さんは翡翠の馬を取り戻したかったので、手下たちにこっそり後を尾けるように命じます。

 

陳木川さんは潜入捜査官でした。翡翠の馬を探すよう命を受けていましたが、李中堅さんが強く、失敗してしまいました。爺さんは「翡翠の馬には功夫の秘訣が隠されている。」と言います。陳木川さんを含めた4人で、調べます。10秒くらいで陳木川さんはわかってしまいます。笑

 

どういう秘密なのかさっぱりわかりませんが、2人は陳木川さんの動きを真似て、技を向上させていきます。

 

じいさんが1人のときに李中堅さんがやってきます。3人が修行を終えて戻ると、住まいがめちゃくちゃにされていました。陳木川さんはじいさんの殴り書きを発見。李中堅さんがやってきたことを知ります。

 

棺屋と陳木川さんがまず李中堅さん宅にやってきます。陳木川さん、再挑戦!そして、沈松村さんたちも棺から出てきて、李中堅さんを攻撃します。

 

陳木川さんは側近を倒します。

 

沈松村さんたちは個別に攻撃をしますが、あと少し足りない。そこで康照明さんは背中からフックみたいなものを出して、沈松村さんと背中合わせ状態になり、2人で攻撃することにします。やっと李中堅さんを倒すことができました。

 

苦しむ李中堅さんが倒れて、終わり。

 

合体攻撃の前の沈松村さんの竹棒攻撃がとてもよかったです。

 

康照明さんはどうしても地味に映ってしまいますが、両手で全身を動かすってすごいことです。どちらの俳優さんもすばらしいな~としみじみ。

 

2人のがんばりが光る作品でしたキラキラじいさん、謎だった。

 

彼らの作品はあと1つ。機会があったら、是非観てみたいです。