1982年の台湾映画。
海の近くの岩場に陳星さんと田鵬さんがいると、鳩が手紙を持ってきます。
田鶴さんからの挑戦状でした。7年前、戦いで腕を失ったリベンジをしたいとのこと。怪しさを感じつつ、田鵬さんはその手紙に従うことにします。
さて、田鶴さんの妹分は森で獣を捕まえていました。黙って見ているかと思いきや、とんでもないジャンプ力と運動神経で獣を捕まえる田鶴さん。彼も鳩をキャッチし、怪しい手紙を受け取ります。
お互いの名を騙った何者かが2人を戦わせようとしているようです。田鶴さんも指定された場所へ向かいます。
田兄弟は敵であり、友であるという不思議な仲。
田鵬さんは陳星さんと衣装を交換し、離れたところから様子を見ます。そして、戚冠軍さんも彼らの様子を見ています。
田鵬さんのふりをした陳星さんは戦いかったのですが、田鵬さんは彼の武器をつかみ、戦わせませんでした。田鶴さんは立ち去ります。田兄弟は第三者の存在を感じていました。
田鶴さんが帰宅すると、妹分は何者かに拉致されており、手紙が残されていました。
田鵬さんたちは古ぼけた宿に泊まります。年老いた経営者夫妻はなんか怪しい。白い服を着た女性が通ったのを見かけた田鵬さん。彼女を追いかけます。ふと上を見ると、男性の遺体がぶら下がっていました。
陳星さんの食事を持ってきた経営者妻。陳星さんを攻撃してきます。田鵬さんを経営者夫が脅します。彼らの狙いは田鵬さんでした。経営者夫妻を倒したところで、白い服の女性が泣きついてきます。彼女は身寄りがなく、父の遺体を家へ連れて帰る途中で泥棒に遭い、どうしたらいいのか困っていました。
白女はかつて剣士である父と旅をしながら、生活をしていたそうです。彼女が住んでいたという場所へ向かうことにします。
夜、田鵬さんと陳星さんは襲われます。が、倒します。田鵬さんが持っている「水月十三刀」はすごい刀らしいです。白女はいなくなっていました。田鵬さんは彼女がスパイだとわかっていました。
田鶴さんは妹分を探すために街へ向かっていました。手紙のヒントから彼は遊郭を訪ねます。手に蠍の刺青をした顔を見せない男が田鵬さんを殺すよう命じます。
夜、死体だらけの街に到着した田鵬さん&陳星さん。脚が不自由な出っ歯男 楊雄さんが歩いていました。田鵬さんを探すために街を歩いていた施思さん。戚冠軍さんが助けてくれます。施思さんは田鵬さんに遭遇します。
施思さんの父 王俠さんの家にみんなが集まります。メイク濃い目のイケメン 徐忠信さんがおる~。王俠さんは街の荒廃ぶりを嘆いています。数日前にやってきた武芸に優れ、怪しい術も使える悪党集団がめちゃくちゃにしてしまったのです。敵は「THE BOOK OF HEART AND MIND」という本を探していました。
いきなり棺が飛び込んできます。田鶴さんからの手紙が添えてありました。腑に落ちない田鵬さんは田鶴さんに会いに行きます。
2人は疑問をもちながら戦い始めます。すぐにたくさんの刺客が襲ってきたことに気づき、刺客を倒すことにします。2人はわざと戦うように仕向けられていることに気づきます。
顔を銀色の布で隠した半端なく動きがいい男が彼らを襲います。これ、徐忠信さんしかいないっしょ。めちゃくちゃかっこよくて、何度も見てしまいました
銀色男が逃げ、田鶴さんも逃げます。戚冠軍さんに「なぜ田鶴さんを殺さなかった?」と尋ねられ、田鵬さんは「今がいいタイミングではないから。」と答えます。男の美学が光る場面でした戚冠軍さんは田鶴さんが悪党と関係があると疑っていました。
様子を見ていた夏玲玲さんが楊雄さんに襲われます。戚冠軍さんは楊雄さんに警告しますが、彼は言い返していなくなります。
逃げた田鵬さんは廃屋へ入り、潜んでいた刺客たちに襲われます。彼らを追い払った後になぜか戚冠軍さんがいました。2人は話し合い、いろいろ知ってそうな楊雄さんを捕まえることにします。
何者かが白女に血の入った杯を与え、飲ませていました。
田鵬さんは夏玲玲さんの家へ行きます。末の妹がリンゴをくれますが、ついてきていた陳星さんがもらって毒味をします。陳星さんも田鵬さんの友であり、敵でありました。自分が殺したいから、必死に田鵬さんを守るという変わったキャラです。
彼女は良家の娘でした。彼女の話を聴いていると、いきなり刺客に襲われます。逃げた刺客を追いかけようとすると、アランが出てきて、刺客を殺してしまいます。刺客は毒を自分に塗り、負けたときと死ぬときに自身が毒になるという秘密をもっていました。なので、アランは刺客を殺したのでした。
再び、王俠さんの家へ行きます。首謀者は「THE BOOK OF HEART AND MIND」を手に入れて、強くなろうとしていました。田鵬さんはその本を持っていた僧に会っており、亡くなる直前にお米の入った袋をもらっていました。蠍の刺青の入った男に渡さないでほしいと言われていました。チラ聞きしていた田鶴さんはいなくなります。
田鵬さんは田鶴さんを追いかけます。田鶴さんはある場所へ行くように指示します。そこへ行けば、少し秘密が明らかになるかもしれません。興奮気味の陳星さんをなだめ、言われた場所へ向かいます。施思さんはその話を聞いていました。
さっきの遊郭に2人で向かうと、力のある剣士たちが殺されていました。田鶴さんは右手に蠍の刺青のある男の話をします。施思さんも来ており、楊雄さんと遭遇してしまいます。
田兄弟は楊雄さんを捕まえ、ボスの居場所に案内させます。地下へ行くと、捕まえられた娼婦たちがいました。が、実は刺客でした。デコに蠍の刺青をした男も登場。襲ってきます。楊雄さんは逃げます。田鵬さんは薬をかけられて気を失った施思さんを抱えて、逃げます。
施思さんの首に毒が入っていました。田鵬さんはそれを吸い出します。が、施思さんの婚約者に変なことをしていると疑われ、襲われます。夏玲玲さんはその様子を見ています。婚約者が亡くなります。そこに誰かが遺体の手に翡翠の飾りを入れます。
遺体を見に行くと、夏玲玲さんがおりました。どうやら婚約者を殺したのは田鵬さんではないようです。
ある建物に口の不自由な小柄な男性が侵入します。小男は妹分を発見し、助け出します。誰かがカップルを刺し殺し、血を抜き去ります。
田鵬さんは王俠さんに婚約者が亡くなったことを詫びます。彼の腕を見込んだ王俠さんは施思さんと結婚してほしいと田鵬さんにお願いをします。さすらいの剣士である田鵬さんは断りますが、王俠さんはねばります。
店で酒を飲んでいた田鶴さんに楊雄さんはある場所へ向かうよう、指示を出します。
妹分と小男は荊國忠さんが食事をしている店に入ります。荊國忠さんは女刺客に誘われて、店を出ます。妹分は自分を誘拐した女刺客だったので、後を追います。
田鶴さんが行くと、かつて関係があった夏玲玲さんの妹 月光がいました。月光は今も彼を好きみたいです。彼女も田鵬さんを殺した方がいいと言ってきます。立ち去った直後、戚冠軍さんが登場します。ずっと月光につきまとっているようです。
女刺客は古い寺に荊國忠さんを連れて行きます。妹分と夏玲玲さんは彼らの様子を窺っていました。女刺客は例の本の入手を彼に依頼。報酬は夏玲玲さん姉妹を好きにすること。覗いていた夏玲玲さんは捕まります。妹分は大きな太鼓を倒して、夏玲玲さんを助けます。
そこに陳星さんがやってきます。戦いが始まり、心優しい小男は亡くなります。
田鵬さんもやってきます。荊國忠さんは本を寄こせと迫ります。すぐに奪えないと知ると、隠し通路を通って逃げます。
妹分は彼らを追っていました。陳星さんは彼女を守るためにわざと拘束し、女刺客たちと戦います。男性の刺客が放った毒矢によって陳星さんは瀕死の状態に陥ります。
田鵬さんは夏玲玲さんと周辺を探索していると、白い服を着た男性を発見します。何かを語ろうとしますが、アランの短剣が飛んできます。アランを追いかける2人。その間に白男はダイイングメッセージを残して亡くなっていました。
夏玲玲さんの家に帰宅。陳星さんもいました。薬を飲ませてもらってどうにか一命を取りとめたようです。自分が死んだら、遺体を田鵬さんに届けてほしいと願っていた陳星さん。どれだけ田鵬さんが好きなんだろう
白女は徘徊し、男性を殺して、血を吸っていました。
月光は楊雄さんを従えて、出かけます。戚冠軍さんを探しているようです。刺客に襲われます。楊雄さんと戚冠軍さんが刺客と戦っている間に月光は白女に襲われます。が、それ以上は何もせずに立ち去ります。白女は刺客を襲います。
施思さんは夏玲玲さんのところにやってきます。2人とも田鵬さんが好きなので会話に棘があります。末の妹が彼女の秘孔を突いて、気絶させてしまいます。
施思さんを捕まえておけば、田鵬さんが来ると考えます。ほどなくして田鵬さんが施思さんを探しにやってきました。「毒入りのお酒を飲んだら、解放する。」と言うと、すぐに飲みます。夏玲玲さんが自分に好意をもっており、殺さないという自信があったからです。毒入りではありませんでした。
戚冠軍さんは夏玲玲さん姉妹の兄でした。
夏玲玲さんと目を覚ました施思さんに施思さんの婚約者を殺した真犯人はどっちなのかを尋ねます。夏玲玲さんは婚約者の遺体の近くに誰かがいて、翡翠の飾りを置いていたところを見ていました。だから、翡翠の飾りを持っていたのです。真犯人はわからぬまま。
白女は徘徊し続けます。3日に1回血を飲まないと病気が悪化するそうです。王俠さんの娘でした。出歩かないよう王俠さんに言われていましたが・・・。戚冠軍さんの気配を感じた2人は会話を止めます。
田鶴さんと妹分が歩いていると夏玲玲さんの末の妹がいました。妹分が彼女を抱っこしようとすると襲われます。田鶴さんは末の妹を押さえ、近くにいた黄色い服の女性と戦います。
いろいろな人がやってきてめちゃくちゃな状況に。月光がやってきて、田鶴さんを守ります。彼女は亡くなります。
悪党集団と戦います。陳星さんは亡くなり、戚冠軍さんは目に矢を受けて失明します。ラスボスのアランはここで亡くなります。陳星さんは田鵬さんに手を握られ、亡くなります。以前、田鵬さんは陳星さんに「水月十三刀」を封印すると言っていました。
田兄弟が遂に戦うことになりました。
王俠さんは白女の扱いに困り、彼女を毒殺しようとしていました。家名を守るために心中すると言い出す王俠さん。施思さんは驚いて駆けつけます。白女は施思さんの義理の姉でもありました。20年間、ずっと隠していたのです。全ては田鵬さんのせいだと白女は飛び出していきます。
王俠さんは白女に襲いかかった際に致命傷を負い、よろよろです。施思さんが白女を追います。
田鵬さんは袋の中の米を虫眼鏡で見て、彫られた文字を発見。米が「THE BOOK OF HEART AND MIND」だったのです。そこにすっかりヤバい状態になってしまった白女がやってきます。施思さんが止めますが、言うことを聞きません。田鵬さんは彼女を殺します。
戚冠軍さんと妹分、夏玲玲さんが見守る中、田兄弟バトルが始まります。田鶴さんの剣は持ち手が手首。気持ち悪い。
田鵬さんは戦わず、田鶴さんに「水月十三刀」をあげます。田鶴さんが7年間で腕を上げたことと戦いから離れた生活をしたいということが理由でした。恐らく、陳星さんに言っていた約束も守りたかったのでしょう。
「水月十三刀」を手にした田鶴さん。早速、彼を倒そうとする剣士たちがやってきます。田鵬さんがこの刀を手放した理由がわかったと言いながら、戦いに臨みます。
田鵬さんは夏玲玲さんと馬に乗って去ります。施思さんとではなく、夏玲玲さんとくっつくとは意外なラストでした。施思さんはどこへ行ったのかな。終わり。
話が複雑過ぎる。田兄弟映画あるある。「水月十三刀」という存在が「THE BOOK OF HEART AND MIND」のせいでボヤけてしまったように感じます。
武術指導も担当していたアラン。イケメンは顔を隠してもバレてしまうことを実感できたのはとてもよいことでした