1977年の香港映画。茅瑛さんにとってGH最後の作品です。
殺された将軍の妻が船で刑務所に連れて来られました。夜な夜な悪夢にうなされています。
夫が無理やり犯罪に加担させられたことですりに身を落としてしまった先輩の罪人 王萊さんが彼女の面倒を看てくれるようになります。妻はやがて身籠っていることに気づきます。みんなが彼女をサポートし、女の子を出産しますが、彼女は亡くなりそうです。
妻は夫と自分がされたことを王萊さんに話して、娘が復讐してくれることを願いながら亡くなります。
将軍は部下だった陳惠敏さん、方野さん、趙雄さん、陳鳳真さんに裏切られ、殺されました。新しいボス 張佩山さんに寝返ったのです。おまけに妻は趙雄さんに乱暴されかかります。簪で目を突いて抵抗します。しかし、彼らは罪には問われず、妻だけ刑務所に入れられたのでした。
出所した王萊さんは赤ちゃんを尼寺に預けます。ドロドロした世界から離れた世界で成長してほしいと願ったからです。
しか~し、立派に育った茅瑛さんは両親の強い想いを感じ取ったのか、めちゃくちゃ強くて、蠍も攻撃に使ってしまう、たくましい女性に成長します。実践練習では相手を攻撃し過ぎて、注意されます。座学が嫌いで、勝手に抜けて武術の練習。好戦的な彼女を尼僧たちは心配します。
わけわからん男たちに絡まれたら、ボコして、蠍攻撃。預かった尼さんもお手上げ。彼女を尼寺から出します。ありがたいのはいつでも戻ってこれる雰囲気であること。優しいです。
マオさんは戦いに駆り立てられる自分の過去を知りたいと考え、尼さんが教えてくれた情報を頼りに王萊さんの元を尋ねます。王萊さんは彼女の気持ちを知り、話すことにします。
街ですりをしていた夏雨さん。マオさんとちょっとしたトラブルになります。夏雨さんは王萊さんの子分でした。4人の敵を探すために夏雨さんが動いてくれることに。
李允中さんが仕切っている賭博場へ向かいます。経営者は片目を失った趙雄さん。元華さんと山怪さんが一瞬だけ映ります。夏雨さんはわざとトラブルを起こし、そこにマオさんが介入します。マオさんは母親譲りの美貌で趙雄さんを誘惑します。賭けで負けたら、趙雄さんのものになると言って賭けをします。後ろに元奎さんが。
趙雄さんはマオさんが別の目的があって接触してきたと見抜いていました。寝台に横になった彼女を閉じ込めます。マオさんは蠍攻撃を仕掛けます。自分しか解毒剤を持っていないと言い、解放させます。隠れていた夏雨さんが武器を投げてくれました。元奎さんたち手下を倒し、趙雄さんに詰め寄りますが、彼はもう亡くなっていました。他の3人の情報を聞き出せないまま逃げます。
趙雄さんの葬式に他の3人が来ないか見張ります。梁小龍さんがやってきます。梁小龍さんは趙雄さんの知り合いのようです。李允中さんの話を聴いているうちに自分がすられたのに気づきます。そして、趙雄さんの手下がすりに襲われたと知り、夏雨さんとマオさんを追いかけます。笠を被った男性が様子を見ています。
郭振猷さんがマオさんの邪魔をしますが、笠男が登場。マオさんは逃げることができました。
夏雨さんは服を替えて、王萊さんのところに逃げましたが、李允中さんに見つかります。手下の1人が袁日初さん。彼らは王萊さんの腹を殴って、夏雨さんからマオさん情報を聞き出そうとします。
マオさんが登場し、蠍攻撃と見事なキックで彼らを倒します。李允中さんに解毒剤を飲ませて、残りの3人の情報を聞き出そうとします。1人の情報を話し終えた瞬間、何者かに李允中さんは暗殺されます。
暗殺者を追いかけると郭振猷さんと遭遇。バトルになります。笠男が登場し、郭振猷さんを追い払ってくれます。マオさんは彼に感謝しますが、同時になぜいつも自分の近くにいるのか疑問をもちます。
2人目の男性 方野さんは遊郭を経営しています。マオさんは買ってもらうふりをして、遊郭に行きます。マオさんを案じる王萊さんを母親役として引っ張り、入っていきます。梁小龍さんも遊郭に到着です。
方野さんは張佩山さんの部下 魯俊谷さんと話し合いをしていました。方野さんの部下は石天さん。魯俊谷さんの手下は元彪さんと袁信義さん。徐發さんがマオさんたちが来たことを告げます。
石天さんはお金になりそうなマオさんはわざと安く買おうとしたので、抵抗されます。とりあえず、マオさんはそれなりにいい金額で買ってもらうことができました。
直接、方野さんに接触しようとしたところで邪魔が入ります。梁小龍さんがマオさんは危険人物であると知らせに来ていました。方野さんの首筋に蠍がついていたのを梁小龍さんが取り除きます。方野さんは梁小龍さんの助言に従って張佩山さん宛ての手紙を書き、石天さんに持たせます。
石天さんが届けに行く途中で梁小龍さんが登場。彼から手紙を奪おうとします。最終的に石天さんを気絶させて、中の手紙を読みます。
夜の遊郭。林正英さん、徐蝦さん、徐發さん、鍾發さん、徐忠信さんがマオさんを襲います。夏雨さんが槍を持って助けにきてくれます。槍をもらったマオさんは暴れ回ります。
方野さんは右手にミニ熊手を着けて、彼女と戦います。笠男が突如現れ、マオさん宛ての伝言を託します。「キックで攻めろ。」そして、梁小龍さんもこそっと登場。マオさんをサポートしてくれます。
しかし、方野さんは倒される直前にマオさんに毒の粉をかけます。そのせいでマオさんと蠍たちはダウンしてしまいます。
王萊さんたちは彼女を尼寺に連れて行きます。尼はこの毒を治せる薬を持っているのは山にいるさすらい人だと言うので、2人はその人物にがんばって会いに行きます。
彼はかなり変わった人物でした。マオさんを治すための薬をくれるよう、必死にお願いしても反応がないので、王萊さんは腹痛を装って薬に近づいて盗み、夏雨さんも薬を盗んで山を下ります。
そうしたら、尼寺にさすらい人が既に来ていました。盗みはバレていました。薬ではなく、精力剤を盗んだとのことでした
彼は2人の真剣な態度を見て、マオさんの治療をしてくれます。そして、彼女の本名を知ると、激しく動揺します。彼は陳鳳真さんでした。とても後悔していて、山に籠って生活をしていたのでした。その後もマオさんの治療をしてくれ、マオさんの病人メイクもいつもの美人メイクに戻ります。
あるとき、治療を終えて帰った陳鳳真さんにお金を払うのを忘れてしまいます。夏雨さんは追いかけます。そこで陳鳳真さんと笠男こと陳惠敏さんの戦いを目撃します。全力でマオさんの治療をしていた陳鳳真さんは弱っており、陳惠敏さんにすぐに倒されます。
陳惠敏さんは夏雨さんにマオさんへの伝言を言い残して、立ち去ります。マオさんを助けるふりをして、仲間を切り捨てようとしていたのでした。
陳惠敏さんは張佩山さんのところへ行きます。張佩山さんの側近としてサモさんと韓英傑先生が迎えてくれます。手下に元奎さん、ノブさん、元彪さんがいます。張佩山さんは宮廷に感づかれないうちに権力をもちたいと考えていました。
手下の1人である楊威さんは宮廷のスパイでした。陳惠敏さんに引っ張り出され、インチェ先生に殺されます。そして、梁小龍さんもバレます。同じく宮廷のスパイである郭振猷さんと対戦させられます。この場面の梁小龍さんが素晴らしかったです。キック、ジャンプがきれいでした
しかし、郭振猷さんに腹を斬られ、山中に捨てられます。郭振猷さんは梁小龍さんがまだ息があることを確認し、こっそり別な場所に移動します。お互いが自由に活動できるように梁小龍さんは殺されたふりをしていたのでした。郭振猷さんは危険を覚悟で戻っていきます。
夜。警護をしていた陳會毅さん。マオさんと夏雨さんにすぐに倒されちゃいます。復活したマオさんは陳惠敏さんの伝言通り、復讐にやってきたのです。
寝ている張佩山さんを殺した瞬間、隠れていた郭振猷さんに刀を突き付けられます。殺したのは張佩山さんの身代わりだと教えられます。そして、張佩山さんの20年に渡る壮大な陰謀を知らされます。マオさんの復讐は宮廷にとっては迷惑な行動になっていました。
マオさんの侵入はバレ、陳惠敏さん、護衛の火星さん、錢月笙さん、鍾發さん、ラムさんが出てきます。夏雨さんは殺されてしまいます。インチェ先生とサモさんもやってきます。そして、奥の隠し部屋から張佩山さんと魯俊谷さんが出てきます。
マオさんと郭振猷さんは必死に戦います。郭振猷さんはインチェ先生に殺されてしまいます。そこに梁小龍さんが駆けつけます。激怒した彼はインチェ先生を殺します。
そして、魯俊谷さんも速攻で倒し、陳惠敏さんに向かっていきます。激しい戦いです。
マオさんはサモさんを倒し、張佩山さんに向かっていきます。逃げる張佩山さん。執拗に追います。
先ほどの広間にたどり着きます。誰もいないので警戒していると、黒い仮面をつけた7人の男性が登場します。どれが張佩山さんなのか。ひたすら倒し続けます。袁振洋さん、袁初日さんがダミーを演じていました。残り1人になりました。彼が張佩山さんだ!マオさんは腹部を刺されますが、挫けずに彼を倒します。
駆けつけた陳惠敏さん、梁小龍さん。これがラストバトルになります。梁小龍さんが陳惠敏さんにやられかかったとき、マオさんは死力を振り絞って、梁小龍さんを助けます。2人で力を合わせて、陳惠敏さんを倒したところで話は終わります。
テンポがよく、アクションもバラエティー豊かで、飽きさせない工夫がたくさんのいい映画でした。
梁小龍さんのとんでもない跳躍力に驚かされましたちょっと茅瑛さんより目立ってしまったかもしれません。
とても面白い映画なので、オススメします。