「聖劍風雲」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1977年の台湾映画。

 

若い女性が夜の街を逃げています。兵士たちが追いかけています。女性は物乞い姿の嘉凌さんと弟の紀光龍さんに助けを求めます。

 

兵士は茅敬順さん、史亭根さん、陳金海さんとあと1人。彼らは嘉凌さんをバカにします。4人をやっつける嘉凌さん。4人は上司の謝興さんのところへ行って、事情を説明します。

 

逃げる3人。追う謝興さん。チラ見していた田鵬さん。

 

よろしくない組織の本部。衝立の向こうから動く椅子に乗ったボスが登場。部下たちが嘉凌さんに負け、女性を逃がしてしまったことにキレていました。

 

ボスは嘉凌さん家族が2年前に街に来たことは知っていましたが、それ以前のことはつかんでいませんでした。嘉凌さんに警戒するように命じ、失われた宝を見つけることも彼らに要求します。

 

嘉凌さんたちがきれいな身なりで街を歩いていると、有力者 岳陽さんが通ります。側近は苗天さん。岳陽さんはみんなに人気なようで、多くの人に声をかけられています。苗天さんはあちこちをちらちら見て警戒しています。田鵬さんも通りかかります。

 

嘉凌さんの家は茶樓を経営しています。入ってきたお客さんの1人は監督の陳誌華さん。田鵬さんが店内に入り、謝興さんが食事をしているのを発見します。片目をけがしている老人が経営者で嘉凌の叔父です。

 

めんどくさい男 龍飛さんが来店したので、謝興さんも田鵬さんも顔を隠します。叔父も警戒します。叔父は彼の右手を確かめるように嘉凌さんに言います。嘉凌さんはお酒を運ぶ際、転ぶふりをします。龍飛さんはお酒をすばやくキャッチします。叔父はそのスゴ技から、彼は悪名高いファイターだと見抜きます。

 

嘉凌さんは店を出た龍飛さんと手下に金と服を置いて立ち去るよう脅します。宮廷直属の警察である彼らは怒り出します。龍飛さんの右手首に鴉の刺青があるのを見つけます。逃げる龍飛さん。様子を見ていた謝興さんと田鵬さん。

 

紀光龍さんは龍飛さんを尾行します。龍飛さんは「萬順賭坊」という賭博場へ駆け込みます。

 

紀光龍さんは嘉凌さんに報告します。女性が捕まっていた場所は賭け事の音がよくしていたそうです。怪しい場所ですね。

 

賭博場の奥は本部。みんなで嘉凌さんたちのことを話し合っています。嘉凌一家が自分たちとどう関係があるのかが判明します。彼らが所持している聖劍を奪おうと考えます。

 

男装して賭博場へ乗り込む嘉凌さん。隣には田鵬さん。謝興さんは嘉凌さんを発見。

 

田鵬さんは小声で彼女に注意するように話しかけます。嘉凌さんはすばやく立ち去ります。謝興さんが手下の金龍さんたちを連れて戻ったときはいませんでした。

 

助けてもらったけど、誰なのかわからないので、田鵬さんを追いかけます。田鵬さんは何も答えず、去っていきます。

 

叔父が閉店作業をしていると、龍飛さんが岑潛波さんたちを伴ってやってきます。彼が叔父の片目を傷つけた男でした。聖劍を寄こすように迫り、激しく抵抗する叔父を刺します。陰で見ていた紀光龍さんは騒ぎそうになりますが、従業員が止めてくれます。叔父は亡くなってしまいました。

 

葬式に岳陽さんと苗天さんが来てくれます。嘉凌さんは仇を討つことを固く誓います。

 

女性は叔父の死を知り、自分が原因だと泣きます。しかし、彼女も被害者です。

 

嘉凌さんは天井に隠していた聖劍を取り出し、賭博場へ向かいます。謝興さんと聖劍を巡る賭けをします。が、すぐに金龍さんが襲いかかってきます。そして、龍世家さんも。たくさんの手下も。彼女は逃げます。田鵬さんが手下たちをダーツで倒して、サポートしてくれます。

 

田鵬さんと再会します。彼は自分のことをいろいろ知っているのですが、こちらの質問には答えてくれないので嘉凌さんはイライラします。

 

紅白の衣装をまとった龍世家さんと金龍さんが再び襲ってきます。これは手強そう。金龍さんは「雌雄雙煞」と同じ飾りを頭に被っているな~。

 

激しいアクションが続きます。槍を持った龍世家さんが誤って金龍さんを刺してしまいます。後ろから龍世家さんを刺し、2人を同時に倒します。緊迫感のあるアクションシーンでよかったです。

 

帰宅すると家が荒らされ、女性が誘拐されていました。紀光龍さんは無事でした。女性は柯受良さんたちに拘束され、聖劍の在りかを教えるように脅されていました。

 

嘉凌さんは行動を起こすため、岳陽さん宅を訪れ、弟を預かってくれるようお願いします。理由は隠しました。快く引き受けてくれましたが、岳陽さんも苗天さんも目つきが鋭い。怪しい。

 

嘉凌さんは帰り道、田鵬さんに会います。田鵬さんは岳陽さんが宮廷警察と繋がっていることを知らせ、彼女に気を付けるように警告して去ります。

 

ボスは嘉凌さんが罠にかかっていると大喜び。田鵬さんが嘉凌さんに手を貸せないように手を打ちます。

 

嘉凌さんは岳陽さん宅に侵入しますが、護衛がすぐに出てきたので逃げます。

 

林の中で侵入方法を考えていると、馬車がやってきます。荷台の中には女性たちが袋に入れられているようです。嘉凌さんは1人を助け、入れ替わります。

 

岳陽さん宅に着きました。女性たちを運び出します。田鵬さんがそれを見て、考えています。この時代にはそぐわないカーリーヘアの柯受良さん。

 

侯伯威さんが笑いながら袋を開けると、怯えた様子の女性が出てきます。嬉しそう・・・。2人目は嘉凌さん。いきなり斬り付けます。

 

牢屋にはたくさんの女性が捕らわれていました。柯受良さんは鉄棒で、侯伯威さんはディスク系の武器で彼女を脅かします。侯伯威さんを倒し、柯受良さんから逃れようとしたとき、3人目の刺客が。岳陽さんでした・・・。動く椅子に乗っていたボスは彼だったのですね。

 

掌の圧がすごい。嘉凌さんは肩に毒ダーツを受けてしまいました。聖劍を渡せと詰め寄ってきたところを田鵬さんが顔を隠して助けに来てくれました。逃げます。

 

瀑布の側で嘉凌さんのけがを確かめていると、龍飛さんがやってきます。「嘉凌さんは毒で2時間後には死ぬだろう。」と脅す龍飛さん。田鵬さんは彼と戦います。龍飛さんは両手に剣を持っていて、途中から田鵬さんに剣を奪われます。ずっと左で剣を扱っていました。左利きなんですかね。今、気づきました。

 

廃屋へ嘉凌さんを運び、傷の手当てをします。ありがたや。でも、なぜそこまでしてくれるのか。

 

岳陽さんは兄である張翼のところへ行きます。翼はどんな役職なんだろう。とても偉そうです。王圻生さんが護衛として登場していましたウシシHKMBDには名前ありませんが。

 

翼に手下が亡くなったこと、聖劍はまだ嘉凌さんが持っていること、田鵬さんが嘉凌さんを支えていることを報告します。岳陽さんは人質の女性を囮にしようと考えます。

 

夜、翼は手下たちに花火を3発上げさせます。すると、翼の元に田鵬さんが訪ねてきます。両親を人質にされ、聖劍を奪うよう要求されていました。翼は彼が嘉凌さんを助けているのを知っていました。まだ使えると考え、泳がせていました。

 

田鵬さんは薬を煎じて、嘉凌さんに渡します。ようやく田鵬さんは自分の身の上を語ります。彼も翼を憎んでいました。

 

嘉凌さんの父 邵羅輝さんの過去が明らかになります。邵羅輝さんは高潔な裁判官でした。悪い&狡い翼とぶつかることが多々あり、翼は彼の排除を考えました。

 

ある夜、邵羅輝さんのところに覆面男がやって来て、皇帝の宝である聖劍を置いていきます。叔父とぶつかりますが、彼はお茶をキャッチします。手首に鴉の刺青がありました。聖劍を見て、強盗の犯人にされると気づいた邵羅輝さんは叔父に聖劍を娘に渡すよう命じます。

 

翼と龍飛さん、登場。邵羅輝さんが盗んだと言いがかりをつけてきます。そして、見知らぬ男が邵羅輝さんに命じられたと白状します。叔父は龍飛さんの手首を見て、刺青を発見。犯人は龍飛さんだと言います。

 

邵羅輝さんは殺され、叔父は龍飛さんに顔を斬られます。翼たちは聖劍を捜索しますが、見つけられなかったため、仕方なく帰ります。

 

田鵬父はかつて宮廷で護衛をしており、嘉凌父の友達でした。田鵬父も翼に陥れられ、投獄されていました。両親を救うために聖劍が欲しい田鵬さん。しかし、嘉凌さんの事情をわかっているので悩んでいました。

 

田鵬さんは別な方法で両親を助ける方法を模索します。田鵬さんは翼と岳陽さんの密会をコソ聞きします。既に両親は殺され、葬られていると知ります。物音を立ててしまい、慌てて逃げます。翼はわかっていて、彼を見逃がします。

 

炎天下。翼は女性を屋外に放置して、嘉凌さんが来るのを待っていました。手下たちにはあちこち捜索させます。

 

岳陽さんに預けられていた紀光龍さんは拘束されていました。柯受良さんたちにいじめられ、泣いています。

 

嘉凌さんの元を田鵬さんが尋ねます。田鵬さんは両親が殺されてしまったことを伝えます。2人で紀光龍さんと女性を救出することにします。

 

まずは紀光龍さんを!吹き矢で執拗に攻撃してくる柯受良さんを田鵬さんが倒します。無事に弟を奪還することができました。岳陽さんは自分がいない間に家が荒らされ、手下たちが殺され、紀光龍さんがいなくなったことに激怒します。

 

紀光龍さんを安全なところへ置いてから、2人で翼のところに行きます。女性を助けようとしますが、兵士が変装しており、襲いかかってきます。瞬時に対応。

 

翼は隠しておいた女性を引っ張り出します。衰弱し切っていました。女性はどんなことがあっても聖劍を渡してはダメと言います。

 

寝返るふりをする田鵬さん。嘉凌さんに短剣を突き付け、聖劍を取り上げ、翼に近づいていきます。が、聖劍を翼に突き付けます。

 

騙し打ちを試みましたが、失敗してしまいました。再び、嘉凌さんとタッグを組みます。たくさんの兵士たちと戦います。髪の短い茅敬順さんが戦っていました~。

 

田鵬さんは自分の剣を使って、翼に向かっていきます。その際、剣が光を受けて反射します。翼は光が自分に当たるのをひどく嫌がります。マントを脱いで、変な鋭い爪がついたグローブをはめて、襲いかかってきます。眩しいのがダメみたいで涙を流していました。弱点、発見!!

 

女性は精一杯の力で翼を押さえて、2人に逃げるように促します。女性は殺されてしまいました。2人は逃げます。

 

2人はどうやって翼を攻略すればいいか悩みます。そんなとき、紀光龍さんが鏡で光を集めて遊んでいました。それを見て、翼が涙目になっていたことを思い出します。嘉凌さんは水車小屋の仕組み、光、そして、聖劍を使って、翼に戦うことを決めます。匿ってくれていた老人が水車小屋の貸し出しを申し出てくれました。

 

まずは岳陽さんから攻略だ~。貴重品を持ち出して逃げようとする岳陽さんを苗天さんが剣で脅しますが、逆に不意打ちを食らって殺されます。嘉凌さんたちが来て、岳陽さんを非難します。翼は長期に渡って裏の顔をもち、富と名誉をほしいままに過ごしていたことを知ります。バトルに発展し、岳陽さんを倒します。

 

翼の元に岳陽さんの遺体が運ばれてきます。翼の横の兵士が再び王圻生さんでした。

 

紀光龍さんはわざと翼たちに見つかる行為をして、彼らを水車小屋へ誘導します。既に罠は始まっていました。数人の兵士たちが仕掛けによって亡くなります。水車小屋に入った途端、戸がしまり、翼だけになります。兵士たちは田鵬さんに倒されます。

 

実力で勝てないなら、姑息な手立てて勝ってやる~!田鵬さんのベルトに内蔵されている剣がすごかったです。ベルトみたいになっていて、取り出すと普通の剣になる仕様です。

 

2階で戦うときは田鵬さんが下から床を突き刺します。翼はそれでも強いまま。時々、強い光を入れます。暗い中での殺陣は怖いでしょうね。すごいな。

 

田鵬さんが合図をすると紀光龍さんが縄を引っ張り、天蓋が開きます。眩し~っ!この辺りの映像や構図が凝ったものになっていて、いいなと思いました。

 

2階に逃げれば、天蓋の光は届きません。がんばる翼。今度は金属の板を下に置いて、天蓋からの光を2階に向けます。ねばるチーム嘉凌。

 

天蓋から逃げようとすると、紀光龍さんが粉をかけます。嘉凌さんが翼を縄で捕まえます。抵抗する翼はようやくグローブを装着します。もっと早く出せばいいのに。2分前に出すとは。

 

嘉凌さんは正しい使い方をすれば、翼の鷹爪拳を倒せると言っていた聖劍。ある動きになると内蔵されていた仕組みが作動し、聖劍の先から赤い液体が出てくるのです。嘉凌さんもびっくり!

 

毒なのか、何なのかわかりませんが、これで翼はダメになります。2人からのダメ押し攻撃で終わります。

 

3人がすっきりとした表情で小屋の外に立つ姿で終わります。

 

聖劍の説明や画像が少なかったので、もうちょっと目立たせてもよかったように思います。が、面白かったですチョキ富も名誉も武力もあるラスボスを主人公たちが知恵と若さと気合いで追い詰める展開がワクワクしました。

 

嘉凌さんと紀光龍さんは顔立ちが似ているので本当に姉弟っぽかったです。

 

さて、粉まみれ、血まみれ&壊れた水車小屋。貸主にどう説明するのでしょうか・・・。用途は知っていたみたいですけど。そんなことを気にしてしまいました。笑

 

HKMDBのキャストに載っていない好きな俳優さんを発見できたときはかなり嬉しいです。これは功夫映画の楽しみの1つかなと思っていますニコ