1980年の台湾映画。
夜回りをしている人たちが王冠雄さんに近づいてきます。4人は7日前に罪なき人々を殺していました。4人は発煙筒を点けて彼を煙攻めにします。しかし、煙に惑わされることなく4人を殺します。
そして、王俠さん宅へ乗り込み、理由なく王俠さんを殺すと宣言。側近の茅敬順さんが王冠雄さんと戦いますが、軽くかわされ、池に放り込まれます。王俠さんを倒します。叫ぶ茅敬順さん。王冠雄さんは怒って追いかけてきた娘を避けて、立ち去ります。
宗華さんは女性と過ごしていました。5つの遊郭の人気娼婦と毎日どこかで過ごしているというモテ設定
娘は茅敬順さんのアイディアで腕の立つ殺し屋を雇うことに決めます。
娼婦は宗華さんに娘の依頼を伝えます。王俠さんを殺したのが王冠雄さんだと知ると表情が変わる宗華さん。
少年は王冠雄さんに弟子入りを志願しますが、彼は時間があったら自分が見つけるから、指定した寺に行って黄色い旗を立てて待っているように言います。
客棧で食事をしている王冠雄さんを探す片目の李允中さん。彼は3回王冠雄さんと戦って負けており、その度に歯、目、右手を失っていました。名前を変えて、4回目の挑戦です。彼がボーガンで放った矢を王冠雄さんは全て銚子で受け取ります。そして、彼のズボンの紐を切ると店を出ます。
滝の近くの家に向かいます。そこには幼馴染で彼の愛する人が療養生活を送っていました。記憶喪失に苦しんでおり、王冠雄さんとの楽しい思い出も全く思い出せないでいました。
娘と茅敬順さんは葉飛揚さんたち3人兄弟を雇います。そこに宗華さんが乱入してきます。3人より実力があることを証明します。娘は設定していたより高額の報酬を要求する宗華さんに戸惑いますが、腕は確かだと感じたので要求に応じます。
と、思ったら、白鷹さんが水面を歩いて登場。自分の敵だから自分が殺したいと主張します。
宗華さんと白鷹さんのけんかが始まりますが、娘は止めに入り、殺した方に報酬を渡すという約束をします。
飲食店の従業員役で有名な歐立保さんが易者として占っていました。白鷹さんは王冠雄さんの居場所を占うよう依頼しますが、不吉な結果が出てしまいます。彼を発見するとき、死ぬと・・・。白鷹さんはキレます。もう1回占います。同じ結果に。白鷹さん、激ギレ。歐立保さんの胸を殴打して、殺してしまいます。
もう1人の易者に占ってもらいます。やはり悪い結果。白鷹さんはまた殺してしまいます。
少年が寺で旗を立てて王冠雄さんを待っていると、宗華さんが声をかけてきます。お金をくれれば、情報を教えるよと偉そうな少年。王冠雄さんの質問をすると、少年は何も答えませんでした。折り畳み式の剣で彼を脅しますが、意味がないと悟り、「楓林谷で待っている。」という言付を頼んで宗華さんはいなくなります。
ドライアイスがもりもりのところでお酒を飲んで待つ宗華さん。王冠雄さんがやってきます。彼は自分は宗華さんを殺しても何も得るものがないから戦いたくないと戦いを拒みます。白鷹さんも到着。王冠雄さんはジャンプしていなくなります。
娘は待てずに自分で仇を討つと言い出し、出かけます。
王冠雄さんは少年を幼馴染の家へ連れて行きます。1年前、彼女の家族は悪党たちに襲われて殺されました。彼女だけ生き残ったのですが、ショックで記憶を失ってしまったのでした。少年は外の世界で何か異変があれば、知らせるようにと王冠雄さんに頼まれます。
宗華さんは少年が一番王冠雄さんに近い人物と判断し、彼に接触します。前回、ビンタされたので少年は警戒します。宗華さんは幼馴染の家族を殺した犯人を知っているという話をします。少年は早速、王冠雄さんに知らせます。
本当なのか、罠なのか。宗華さんは敵だけど、嘘をつくような卑怯な人ではありません。少年に幼馴染の見守りを頼み、出かけます。
ある場所に行くとお葬式会場になっていました。人形のふりをしている程天賜さんと李祖榮さん。帰ろうとしますが、異常なものを感じ、棺を開けると中は空。程天賜さんと李祖榮さんが襲いかかってきます。彼らを倒して、その場をあとにします。
少年が釣りをしていると娘が魚を奪います。娘は王冠雄さんの友達だと嘘をつき、幼馴染の家へ行くことに成功します。少年は秘密を全部話してしまいますが、娘は危害を加えることはありませんでした。
王冠雄さんは仇討ちに出ていました。程天賜さんと李祖榮さんは既に倒しました。
夜、王冠雄さんは孫嵐さんと会話します。王冠雄さんは15ヶ月ごとにこの場所に来るという男性を探しにやってきました。孫嵐さんこそが探している人物でした。マントを裏返すと剣だらけ~。攻撃してきますが、マントに装着していた短剣が全てなくなると戦えなくなります。王冠雄さんに殺されます。
次に王冠雄さんは山奥にいる男性と会います。彼は罪を悔い、神劍を氷の中に入れて、仏教に帰依していました。殺されてもいいと思っていました。王冠雄さんが「剣を持っていない男性は殺さない。」と言うので、彼は氷から剣を取り出します。王冠雄さんと戦うのかと思いきや、自分の腹を刺します。直後、宗華さんが男性の元にやってきます。宗華さんが秘密を明かしてしまったために男性は自殺をしたので、宗華さんはちょっと後悔します。
次に心と体が不自由な人たちの集落へ行きます。巨大な磁石があり、王冠雄さんの刀もくっついてしまいます。彼は老女を探していました。危険な場所なので特別なプレートを身に付けるようにと長に言われ、プレートを首にかけて、奥に進みます。
ある地点に行くと、プレートを狙ってたくさんの矢が飛んできます。洞窟の中に老女がいました。彼女も犯人の1人です。戦います。
話が切れて、海で娘と対峙している場面になります。王冠雄さんは王俠さんを殺した理由を娘に話します。
王冠雄さんは孤児でした。幼馴染の父 韓江さんが拾ってくれました。しかし、韓江さんは身分が違うとし、娘と王冠雄さんが愛し合うのだけは認めませんでした。言い争いになってしまい、彼は追い出されます。彼は忘れるためにあちこちを放浪しました。
1年前、程天賜さん、李祖榮さん、孫嵐さん、神劍男、老女が笠を被ったボスの指示の下、韓江さん宅を襲います。ボスは「潜龍九式」という技を使って韓江さんを殺しました。幼馴染はその様子を目撃したために記憶を失いました。
王冠雄さんはみんなから疑われたため、名前を変えました。そして、彼女の人生を変えてしまった殺人者たちに復讐をすることを誓っていました。
王冠雄さんは1ヶ月前に謎の告発の手紙を受け取りました。その中で王俠さんが正体不明のボスの連絡係として雇われていたことを知ります。王俠さんを殺せば、ボスの正体を教えると書いてあったので、彼は殺したのでした。話を信じない娘は彼を襲いますが、王冠雄さんの敵ではありません。宗華さんがやってきて、彼女を止めます。
1年間、宗華さんは調査をしており、王俠さんが本当に連絡係だったことを娘に伝えます。半年前に罪を悔いていた神劍男と会い、全てを聞いていました。しかし、ボスの正体はわかりませんでした。
宗華さんは幼馴染の従兄弟でした。20年以上連絡を取っていませんでした。
ボスについてわかることは「潜龍九式」という難しい技を使う男性だということだけ。宗華さんは王冠雄さんを疑っており、「潜龍九式」を使うか試すために殺し屋を演じていたのでした。しかし、戦いに応じてもらえませんでした。
何とかして、彼が真犯人であるかどうかを確かめたい宗華さんと娘。幼馴染のいるところへ向かいます。
今度は少年に白鷹さんが接触してきます。居場所を教えるよう迫られますが、少年は誤魔化して逃げます。しかし、捕まり、逆さづりにされ、鞭で叩かれます。必死に耐える少年。王冠雄さんがやってきます。頭から落下し、気絶する少年。
白鷹さんと戦います。引きの映像が多いな。殆どスタントさんが演じているのかな。王冠雄さんはボスが使っていたという「潜龍九式」を使って、白鷹さんを殺します。白鷹さんは「お前は・・・。」と衝撃を受けながら亡くなります。
少年は頭を強打しており、王冠雄さんに「あなたの居場所は決して言わなかったよ。」と言って、亡くなります。健気な少年でした。
また話が途切れます。王冠雄さんが幼馴染を連れて別な場所へ行こうとしたところ、宗華さんと娘がやってきます。宗華さんは「ボスはお前だ。」と王冠雄さんに迫ります。あひるさんの横で戦い始めます。
戦いは激しく、ワイヤーアクションもすごいので家が壊れてしまいます。
宗華さんにやられて弱っている王冠雄さんに対して、幼馴染は「戦いを止めて、静かな場所に行きましょう。」と泣きながら言います。追い詰められた王冠雄さんは遂に「潜龍九式」を使い出します。幼馴染の記憶が戻ってきます。父親を殺したのが彼だったことを思い出します。それは記憶喪失になりますよね・・・。
宗華さんは負けそうになりますが、幼馴染が王冠雄さんの背中を刺し、娘が腹を刺したことで救われます。泣きじゃくる幼馴染。彼は息絶える前に罪を犯した理由を話します。やはり幼馴染を愛するが故の犯罪でした。
憔悴している幼馴染は侍女に付き添われ、神妙な顔をした娘&宗華さんとその場を去ります。終わり。
1980年の映画なのを疑うほど劣悪な映像でしたが、字幕は読みやすかったです。
白鷹さんがラスボスだろうと勝手に思い込んでいたため、主人公が真犯人という衝撃的な展開に驚きました
告発の手紙は自作自演だったのですね。5人を殺すことは口封じにもなるし、幼馴染にもいい姿を見せることになりますもんね。しかし、あの「潜龍九式」はいつどこでどうやって身に付けたんだろう?腑に落ちない点もありますが、予想していない展開だったので私は気に入りました。
原作を読めば納得するのかも。ふむむ、気になります。意外性があって、面白い作品でした