「一代天嬌」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1979年の台湾映画。

 

将軍が敵に殺されます。唯一、生き残った家族は嘉凌さん。彼女は師匠 王俠さんに助けられ、10年間、仇を討つことを目標に生きてきました。

 

しかし、王俠さんと山へ行った際、突如、崖から突き落とされます。必死になって戻ると、「お前の師匠ではない。俺はお前の父親を殺した敵だ。」と衝撃的な告白。やっつけられ、牢に入れられてしまいます。

 

皇帝によって父を殺された聞江龍さんは彼女を牢から出してくれます。似たような境遇の2人ですが、嘉凌さんは1人でがんばるつもりです。2人でがんばろうと聞江龍さんは声をかけます。

 

2人は王俠さんを呼び出し、手作りの仕掛けで彼を狙います。王俠さんは嘉凌さんの背後に毒蛇がいたので助けますが、聞江龍さんは攻撃したと誤解し、彼を攻撃してしまいます。

 

王俠さんはやっぱり父の親友でした。嘉凌さんが仇を討てるようにわざと敵のふりをしていたのです。瀕死の状態で父がどういういきさつで殺されたのかを彼女に説明してくれます。

 

嘉凌さんは亡くなった王俠さんを葬りながら、仇を討つことを誓います。

 

聞江龍さんは誤って王俠さんを殺してしまったことを手紙で謝罪し、一緒に活動する資格はないとして、嶺南へ1人で去ります。

 

1人ぼっちになってしまった嘉凌さんは父の仇探しを始めます。長青さんたちが廃屋で遊んでいたのを嘉凌さんが邪魔したので、けんかを仕掛けられます。嘉凌さんが勝ち、将軍の娘だと名乗ると長青さんは驚きます。

 

聞江龍さんが忘れられない嘉凌さん。親切にしてくれたことを思い出していると、長青さんがGFがお金のトラブルで役人に連れ去られそうになっている件で相談にやってきました。

 

嘉凌さんは役人を殴り、悪いことは止めるようにいいますが、彼は手下に攻撃を命じます。がっつり倒され、役人は逃げます。ツンデレ嘉凌さんはさっさといなくなります。

 

彼女はまた移動します。長青さんは弟分のように彼女について歩きます。林の中で董力さんと出会います。彼は嘉凌さんをずっと待っていたそうです。顔を笠で隠した女性が「南宮府」を訪れ、人々を殺しました。嘉凌さんがやったと董力さんは疑っていました。

 

戦うことになります。彼女は董力さんを圧倒し、彼は立ち去ります。事態をはっきりさせるために「南宮府」へ向かうことにします。

 

移動途中、強そうな集団と遭遇します。先ほどの役人が張紀平さんに戦うようにお願いをします。手下に史亭根さんがいました。右手の指に鋭い爪を着けたノリヘイが襲いかかってきます。役人が嘉凌さんを刃物で狙いますが、王青さんは石を投げて彼を攻撃します。

 

嘉凌さんが油断したときに襲いかかってきたノリヘイ。嘉凌さんは彼の右手を刺してやっつけます。ノリヘイを置いて逃げる集団。

 

街に入りました。夜の道を歩いていると、聞江龍さんがチラ見しています。他にも知らない人たちが彼女を見ています。手裏剣みたいなものを投げまくる女性に襲われますが、嘉凌さんは攻撃をかわします。

 

2人の戦いが始まります。屋根から僧が、建物の陰から聞江龍さんと顔を隠した男性が見ています。聞江龍さんが嘉凌さんをレーザービーム攻撃から守ってくれました。

 

投げ文をキャッチ。聞江龍さんからかな。片腕ファイター 高飛さんに会いに行くようにと書かれていました。高飛さん、片腕役もやるんですね。きれい・・・。高飛さんと戦います。様子をチラ見する聞江龍さん。嘉凌さんは使える腕を押さえこんで勝ちます。

 

次は川の上にある橋にいたお坊さんと戦います。聞江龍さんが川から彼に水をかけてお坊さんを妨害してくれ、嘉凌さんは勝つことができました。しかし、嘉凌さんに会うことはありません。すぐにいなくなってしまいます。悲しみを隠す嘉凌さん。

 

自分になりすました女性が暴れた「南宮府」に行きます。荒れ果てています。女性が文字を殴り書きした壁に近づくと突然、槍で襲われます。嘉凱さんと手下たちでした。お年寄り設定かな。でも、動きはとてもよかったです。嘉凌さんに槍で背中を刺されて、亡くなります。嘉凌さんは壁に殴り書きをして、去ります。

 

川を渡って、釣りを楽しんでいた王圻生さんと遭遇します。王圻生さんはトンファーのようなタケコプターのような不思議な形の剣を使って襲ってきます。更に刃の一部分が分裂して、飛び出してきます。長青さんは預かっていた剣を嘉凌さんに渡します。王圻生さんの手を斬り落として、戦いに勝ちます。

 

しかし、これまでの疲れと王圻生さんとの戦いで負ったけがで嘉凌さんは倒れてしまいます。休んでいると、白いふさふさを持った老人が近づいてきます。気で彼女を治してくれます。そして、仇の情報と、助けになりそうな翡翠の飾りをくれます。老人は名乗らず、立ち去ります。

 

仇はかなり強い相手のようです。がんばれば、勝てるかな。寝たらかなり回復したようで、街に出ます。

 

街の人 李文泰さんたちに彼は亡くなったと教えられ、がっかりする嘉凌さん。長青さんはある計画を実行します。

 

立派な身なりで遊郭を訪れ、騒動を起こします。荊國忠さんが出てきます。なんと、長青さんのGFがこの遊郭に連れて来られていました。手を出せなくなった長青さんは拘束されます。

 

GFが彼を助け出し、2人で脱出を試みます。実はこれは役人と荊國忠さんの計画でした。これで嘉凌さんの居場所がわかると考えたのです。しかし、2人は抵抗し、居場所を明かしませんでした。殺されてしまった2人。そこに嘉凌さんがやってきます。ねちねちしつこい役人を殺します。

 

長青さんとGFの死を悼んでいると、赤い服を着た兵士たちがある偉い人からの伝言をもってきます。あ、茅敬順さんだ~!瀑布の下にあるという洞窟へ案内されます。「藏龍閣」に入っていくと、川原さんがおりました。彼はかつて父の部下だった男です。父を裏切ったので、川原さんに対して冷たい対応をします。

 

川原さんは仮面をつけた男性を呼びます。嘉凌さんは仮面男と戦います。彼から翡翠の飾りを奪って、勝ちます。川原さんを襲いますが、彼は消え、手下に囲まれます。茅敬順さんを含む強い手下3人が彼女を襲います。聞江龍さんがやってきて、彼女を助けてくれます。逃げる嘉凌さん。

 

川原さんは聞江龍さんが彼女を助けたことを責めます。聞江龍さんは何か秘密があるようです。

 

逃げた先でまた3人組に襲われます。

 

地下に降りると咳き込んでいる老人がいました。彼は嘉凌父の仇でした。川原さんの義兄弟で、聞江龍さんは彼の養父でもありました。しかし、老人は彼らに富と名誉、健康も奪われて、何年も地下に幽閉されていました。殺してほしいと言う老人。嘉凌さんは殺そうかと思いますが、死にたくても死ねない状態が彼への罰となると考え、思いとどまります。

 

老人が謎の取っ手をつかんだ瞬間、天井が開いたのですぐに地上に出ます。先ほどの仮面男は聞江龍さんでした。仮面を外し、襲ってきます。

 

好きな男と戦わねばならないのか・・・。彼は銃弾が出てきたり、やたら刃が伸びたり、刃が鞭になったり、すごい剣で襲ってきます。結婚しなかったら、殺すと言われ、柄の反対から刃が出てきます。嘉凌さんの肩に刺さり、彼女は倒れます。顔を隠した男性が助けにやってきます。誰?

 

え?王俠さん!?あれだけ、がっつり火葬したのに!?

 

王俠さんは聞江龍さんを圧倒します。

 

いきなり銀の骸骨が飛んできて、王俠さんを傷つけます。川原さん、登場。両肩に金銀の骸骨をつけていますドクロすごい武器だな。

 

川原さんの骸骨は王俠さんを傷つけます。目覚めた嘉凌さんは川原さんと戦います。王俠さんは金の骸骨をキャッチすると投げ返します。地面に落ちて爆発してました。笑

 

王俠さんが銀の骸骨もキャッチ。爆発をもろに受けます。

 

武器を失った川原さんは嘉凌さんに首の後ろを刺されて、亡くなります。湖?川?の反射に目が眩んでいる聞江龍さんに翡翠の飾りを投げつけます。飾りは頸部に刺さり、聞江龍さんは湖に落ちてなくなります。

 

王俠さんが顔を隠していた白い布を悲しげに見つめた後、荒野を歩いていく嘉凌さんの姿で終わりです。

 

結局、聞江龍さんは何をしたかったんだろう。嘉凌さんを好きだと言う割には襲ってたけど。ツンデレだったってこと?義理の叔父の川原さんに抑圧されてたのかな。よくわかりませんでした。この部分をもうちょっとはっきりと描いてくれるとより面白くなったと思います。

 

高飛さん、嘉凱さん、王圻生さん、茅敬順さんが出ているので嬉しい映画でした。しかし、スケジュールの関係なのか、出演時間も短く、アクションも少なめだったのが残念でした。

 

嘉凌さんのキックと刀使いが冴えている作品でした。衣装がレギンスっぽいもの&ゆったりした服だったので、アクションがしやすかっただろうな~と思いました。