1978年の台湾映画。「臉譜」とは京劇の隈取のことです。
李藝民さんと茅敬順さんが京劇をしているシーンから始まります。まぁそして、すぐに李藝民さんたちがチンピラと戦っている場面に。
李藝民さんはステージに上がる直前までけんか。大急ぎでメイクをしてステージへ。賭け事が好きで、トラブルを度々起こしているようです。
そこに先ほどのけんかに納得がいかないチンピラたちがバックステージにやってきます。茅敬順さんが彼らを追い出そうとして、乱闘になります。舞台を終えた俳優さんたちが戻ってきて、みんなで協力してチンピラを追い出します。
トラブルの原因は李藝民さん。劇団のマネージャーと言い合いになります。バックステージが壊れたので、彼の給料は補修費に消えました。李藝民さんは賭け事がなければいい俳優さんなのに・・・。
お腹が空いても食べ物が買えません。結婚資金を貯めている茅敬順さん(GFあり設定。)にたかって、お金を出してもらいます。
汪萍さんの父親は師匠。李藝民さんが起こしたトラブルを気にしていましたが、汪萍さんは上手に彼を庇ってくれます。しかし、またトラブルが起きた場合は辞めさせられます。マネージャーさんは彼に辞めてほしくないので謝ります。これでとりあえずは終了です。
李藝民さんたちが屋外でショーを見せている最中、李海興さんが李藝民さんたちの家に侵入していました。
李藝民さんたちはお金を稼いで戻ってきます。汪萍さんは李藝民さんたちにお金を持たせると碌なことがないとわかったので、全部出すように言います。
ですが、李藝民さんは彼女の知らぬ間にお金を取っていました。茅敬順さんは師匠にチクります。
「汪萍さんが渡してくれた。」と汪萍さんがいても嘘をつく、恐ろしい男 李藝民。嘘はバレ、師匠は彼とその仲間を罰として棒で叩きます。
李藝民さんってあまり好感がもてないキャラが多いのはどうしてなんだろう?茅敬順さんが出してくれた朝食代も返さないんだよそれでも嫌いにならない汪萍さん。すごいです。
そして、真面目にやっている茅敬順さんを逆恨みし、岩場で彼をボコります。余計なことは言わないと誓わせ、彼を解放します。サイテ―な主人公だな
そして、茅敬順さんは李藝民さんと一緒につるんでいる2人にも襲われます。茅敬順さんがたくさん見られるのは嬉しいけれど、苛められているシーンは嫌ですね。
李藝民さんと汪萍さんがデートした際、汪萍さんに茅敬順さんをボコったか訊かれます。賭け事と茅敬順さんを苛めるのを止めてほしいと言われ、止めることを誓います。
帰り道、仲間が茅敬順さんをボコっているので止めます。仲間にしたら、納得いきません。汪萍さんは嫌な気分になって、その場を去ります。李藝民さんは仲間の1人を倒します。茅敬順さんは死んだと誤解して、逃げます。李藝民さんは仲間が死んでいないとわかっていたのですぐにその場を去ります。
仲間がやれやれといった感じで立ち上ったところ、李海興さんが登場します。師匠に恨みがあるようで、襲いかかってきます。そして、殺されてしまいます。
仲間の遺体は発見され、李藝民さんが犯人と疑われます。師匠は李藝民さんを心配します。弟子の突然死はおかしな点がたくさんあります。師匠は友達で警察官の蔡弘さんに彼のことを任せようとします。蔡弘さんもこの事件の真相を明らかにしようとしてくれていました。
突然、李藝民さんはいなくなり、師匠は茅敬順さんと仲間に李藝民さんを探すよう命じます。
トラブルのあった現場で考え込む李藝民さん。自力で犯人を見つけ、無実を証明したいと思っていました。李海興さんがやってきます。一体、師匠とどんなトラブルがあったのでしょうか。追いかけられます。
逃げた李藝民さん。お店に寄りますが、お金がないので豆腐や鶏肉などを試食と見せかけて食べ、無銭飲食します。困る店員。また李海興さんが追いかけてきます。また逃げます
茅敬順さんと仲間はずっと李藝民さんを探していました。李藝民さんは汪萍さんに会いにこっそり戻ってきます。3日間だけ自分の好きなようにやらせてくれと言い、彼はまた出て行きます。
茅敬順さんと仲間のところに李海興さんがやってきます。李海興さんに李藝民さんのことを見なかったかと尋ねるといきなり殴られます。水溜りに倒れ、びしょ濡れになる茅敬順さん。仲間は逃げます。茅敬順さんは戦った末、殺されてしまいます。結婚が近かったのに・・・。朝食代を返してもらってないのに・・・。
仲間が傷だらけで戻ってきたのを見た師匠はまたけんかをしたのだと誤解。蔡弘さんと一緒にその場へ行くことにします。しかし、ケンカではなかったことを知ります。茅敬順さんの死にショックを受ける師匠と蔡弘さん。泣くGF。
手掛かりのないまま2日が過ぎ、途方に暮れる李藝民さん。しつこく李海興さんが攻撃してきます。
家に戻ろうとしますが、師匠と蔡弘さんの姿を見て、彼は別方向に逃げます。
師匠は弟子たちを息子だと思って面倒を見てきました。ショックは計り知れません。なぜ、こういうことが起きるのか。師匠はまだわからないでいます。
逃げ続ける李藝民さん。落とし穴みたいな形の洞窟に逃げます。李海興さんは岩や火を点けた草などを投げ込み、彼を苦しめます。煙が~しかし、穴を覗きこんでいる李海興さんに下から岩を投げつけ、痛がっている間に脱出します。
師匠はけがをした弟子から話を聞き、自らが動くことにします。汪萍さんと弟子もついていきます。李藝民さんが戦っているところにたどり着き、師匠は李海興さんを止めます。
10年前、師匠に派閥を潰され、刑務所に入れられたことを恨んでの犯行でした。師匠が攻撃され、倒れます。李藝民さん、がんばれ!!
汪萍さんは蔡弘さんを呼びに行きます。蔡弘さんはいきなり裏切るんじゃないかと思いましたが、真面目に李藝民さんの戦いをサポートしてくれました。李海興さんを倒した必殺キックは主人公の李藝民さんによるものではなく、蔡弘さんによるものでした。え~!主人公が最後決めるものではないのか~?
崖から落ちていく李海興さん人形。
笑顔で街に戻るみんなの姿で終わりです。
京劇のシーンがもっとあるかなと思ったのですが、冒頭だけでした。もっと観たかったです。
李藝民さんが李海興さんと戦わなくてはならない理由が弱く、あまりお話に入り込めませんでした。
魅力に欠ける主人公というのが致命的な気がします。賭け事好きだし、嘘つくし、たかるし、苛めるし、無銭飲食するし。はっきり言って李海興さんよりムカつきました
茅敬順度が高いという面ではすばらしい映画です。実際には90分のお話らしいのですが、私が観たのは72分Ver.。確かに流れが不自然な箇所がありました。残りの18分に茅敬順さんがいるのかな?気になる。いつか正式なVer.で観たいです。