1979年の香港映画です。
富も名誉もある鹿峰さん。金の長い刀を持っていて、それを使って戦いたいという隠された欲望があります。時々、武術に自信のある若者を集めては殺すまで(!!)戦っています
鹿峰さんは羅莽さんの家が所有している土地がほしいのですが、羅莽さんは頑として手放そうとしません。
羅莽さんのお衣装が・・・。もう鍛え上げられた上半身を見せることが前提の衣装!前を閉じる気はないようです。ははは。
そして、強いのにお母さんと妹にはめっぽう弱いところがかわいかったです
鹿峰さんは武術が上手いけれど、貧しくて生活に困っている郭追さん、江生さん、孫建さん、王力さんを自分の家に招き、彼らに羅莽さんを倒させようとします。
タバコでむせるシーン、お風呂に入ってきゃいきゃいしているシーン、食事のマナーに困って鹿峰さんをひたすら真似るシーンがこの映画のウリでしょう。とっても楽しそうでかわいかったです
言われた通りけんか腰で羅莽さんに会いに行くのですが、お互いに技を見せ合っているうちに「あれ、なんか真摯に武術に向き合ってる奴だな。いい奴かも?」と思うようになり、仲良くなっていきます。羅莽さんにご飯をご馳走してあげたり、羅莽さんもご飯を用意して彼らが来るのを待っていたりするシーンがよかったです。
しか~し、しかし。業を煮やした鹿峰さんは余太平さんに命じて郭追さんの棒に爆薬を仕込ませ、羅莽さんを殺してしまいます。そして、孫建さんと王力さんも殺してしまいます。
手合わせ中の事故。羅莽さんは郭追さんがやったと思い込んで亡くなりました。必死に否定する郭追さん。2人ともかわいそうでした・・・。
どうにか生き残った郭追さんと江生さん。2人は復讐をすべく、鍛え直します。
郭追さん、鹿峰さん、江生さんの息の合ったアクションはすばらしいの一言。それぞれに武器を持っているのに流れるようなアクション。鹿峰さんは左手に扇を持っているのに右手で金の長い刀を巧みに操ります。そこと卵を想起させる衣装(!!)がインパクト大でした。
そして、最後のシーンに心打たれました。郭追さんによるお姫様抱っこ。江生さん・・・
こういうラストはいけないよ。前半、みんなできゃいきゃいしていた分、衝撃は大きかったです。
容赦なくも美しいお話をつくり出す張徹監督。すばらしいです。