引退、という文字には 目を背けてしまいたい気持ちですが、今日は、大手の新聞の一面まで、その二文字を掲げていました。



‘白鳥の湖’ のシーズン、それは、浅田真央さんの復活のシーズンだったのではなかったのでしょうか。  


・・・・浅田真央さんは元気な笑顔で、回帰した、そう思っていましたが、


戻ってなどいた訳ではない、


時は、ヒタヒタと、最後のシーズンへ向けて進んでいた、のですね。



正直、寂しい気持ちが一杯で、本人が集大成だと言っている、そのオリンピックで、彼女が表彰台の真ん中に居る姿を、私はイメージすることが出来ません。


昨日の国別対抗戦でも、見応えのある、頑張った演技をしたのは、彼女以外の選手でした。


 彼女には、たそがれ感がありました。



‘白鳥の湖’ は、世界選手権で終っていたのかもしれません。


 (EXで、2Aも決まっていなかったことが、思えば、気持ちがそのシーズンから離れつつあることを、既に暗示していた、ということなのかもしれません)。



最後のシーズンへのスタートは早い方が良い、そう、考えているのかもしれません。



この一年は、あっという間に行ってしまうのかもしれませんね。





浅田真央さんは、今シーズン、あんなに安定していたショートで、見事(?)にも転倒してしまいました。


その前の 男子シングルでは、最後に演技した、カナダのチャン選手が、相変わらずと云えば、そうなのかもしれませんが、演技の良し悪しとは乖離した、その日一番のハイスコアで、その途端 会場も、一変にシラケていたように感じましたが、私の気もふさいでしまいました。



得点のことで 意外と思ったことは、ロシアのソトニコワ選手。 彼女の演技は、世界選手権の時の方が良かった、と私は感じましたが、今回は、十の位の点数が、一つ多くなっていました。・・・・何故でしょうか。 (世界選手権のお詫びでしょうか)。


 それは、米国のゴールド選手も同じく、だったかもしれません。



で、浅田真央さんは、確かに、3Aで転倒しましたが、それにしても、低い点数で、彼女の採点は、依然、ギビシイ傾向にある、と思ってしまいました。



結局、大会が始まる前、私は、一体、何を楽しみにしていたのか ~ ~ ~ 分からなくなってしまいました。



採点には、おそらく、某かの意図がある、という風には思うのですが、今回は、只、前々からの惰性でやっている、だけ、ということなのかなぁ・・・、と、ちょっと、考えています。


 

ちょっと、私は出遅れてしまっていましたが、もう、ソチオリンピック (2014年) 用のプログラムの構想は形作られ始めていたのですね。


浅田真央さんも、世界選手権が終った直後のインタビューで、オリンピックシーズンも、ショートの振り付けをローリー・ニコルさん、フリーをタチアナ・タラソワさんに依頼すると言っていたそうです。

   MSN産経ニュース、(2013.3.18)



浅田真央さんの、シニア一年目のショート、ショパンの “ノクターン” は、私も、今でも大好きです。  何と言ったらいいのか、衝撃さえも覚える、フィギュアスケートのイメージが全く変わってしまった、心奪われる演技でした。


技術を超えた芸術性を、彼女は表現出来る、素晴らしいスケーターだなぁ、と、目が釘付けになりました。 彼女が滑っている間は、本当に、彼女から放たれる、その、この世ならざる世界に心酔して行くことが出来ました。


ローリー・ニコル という振り付け師の名は、その浅田真央さんの魅惑的な演技と共に、脳裏に入ってきました。



シニア二年目のショート “ラベンダー” も、曲が鳴り初めた途端に、一気に雰囲気が締まって、彼女の美しさは知っていた筈なのに、又、新たに目を見張らせられる想いでした。



私なりに考えることは、ローリー・ニコルさんの振り付けは甘く、タラソワさんの振り付けは、険しい、というような印象がある、


・・・タラソワさんは、芸術は、けして、怠惰な官能的なものではなく、強く、今を切り開く力を孕んでいるものだと、解釈しているのだと感じます。


バンクーバーオリンピックの時の “鐘” こそ、至高、唯一無二、世紀の、人類史にも残るような芸術でした。 やっぱり、又、見たいと欲する。



“鐘” に勝るものは、ありませんでした。 それなのに、銀、でした。



先日も書きましたが、そのオリンピックでは、四回転ジャンプをやらなかったエバン・ライサチェックさんが、男子シングルで優勝し、そして、その得点を見て感激をしているライサチェック選手の横に、ローリー・ニコルさんが居ました。



この度の世界選手権でも、浅田真央さんより上の銀メダルを獲ったカロリーナ・コストナー選手の側に、ローリー・ニコルさんが居ました。 (男子シングルの銀メダリストの横にも居ました)。



私個人の思いとしては、ソチでは、ローリー・ニコルさんを排して、浅田真央さんが金メダルを獲ってこそ、バンクーバーと、ロンドン世界選手権のリベンジになる、


ー ー と、そんな気持ちなのですが、


でも、今にして思えば、バンクーバーの時には振り付けから外れてしまった、カナダの有力者ローリー・ニコルさんが、今度こそは、やってくれる、と云うのならば、バンクーバーで叶えられなかった、浅田真央さんの理想のプログラムが得られることになって、その方がいいのかもしれません。