この動画のタイトルは、〔世界フィギュアスケート選手権女王!金メダル浅田真央の演技・・・〕、ですが、映像は、昨季のグランプリシリーズの初戦、❛スケートアメリカ❜ の時のものですね。

‘ジャンプが柔らかい’、‘音の一つ一つが表現されている’、‘他のスケーターとは全然違う’、・・・等々の この イタリアの解説者のことばには、一つ一つに大きく頷かせられるし、又、ハイセンスで鋭い眼力だと感心もさせられます。

日本の実況とは、無縁の世界ではないでしょうか。


先日、浅田真央ーーという文字が案内文にあったので、プルシェンコ選手が自宅を紹介し、そして、‘一番好きなのは 浅田真央’、と言う、TBSの番組を見ましたが、

私が凄い、と思ったことは、プルシェンコ選手が、豪邸の主となったのは、彼がフィギュアスケートで数々の賞を獲ったから、だったことです。 子供の頃、家は貧乏だった、と言っていました。

勿論、プルシェンコ選手には才能と、そして、努力や精進があって、ロシア、又、世界の一番になった訳ですけれど、

でも、日本に於いては、スポーツ選手が、例えオリンピックメダリストになっても、プルシェンコ選手のような富豪者にはなれません。


日本には、本当に残念に思いますが、素晴らしい演技を、相応しく褒め称えることばを持つ解説者も居なければ、成功者を豪邸に住まわせる程の財の用意も されていないのです。


スポーツ選手の厚待遇は、ロシアとアメリカは別格なのかもしれませんが、でも、今のままでは、浅田真央さんに対して、あまりに、日本は、不甲斐ないではありませんか。

ファンや、彼女を支援してきた企業は、随分、やってきた、と私は思っていますが、国と、マスコミは、はっきり言って、酷いものです。


お馴染み、地元、愛知のローカル番組に出演している、フツーの浅田真央さん。 けして楽しさを裏切ることがなく、私も、YouTube に出ると、いつも、つい見てしまいますが、

こういう番組の時は、衣装を付けて、リンクに立つ姿に見る浅田真央さんではありません。

ソチオリンピックで、あの凄い演技をしたフィギュアスケーターが、この子なのだとは、ちょっと思えない、持っている才能やパワーは完全に消してしまっている、何処かのお家のお嬢ちゃん、以外のなにものでもありません。

とにかく、浅田真央さんのスケートは素晴らしいですから、競技者としての彼女には、多大な期待を寄せてしまいます。 必ずオリンピックには出て貰いたい、絶対、金メダルを獲ってもらいたい、と、そんな風に、私も、思わないことがありません。

それが叶わなかった時の哀しみや怒りの感情が、いかに苦しく、又、醜いことか、という、そういう懸念や心配を一切、排除してしまって、(ヘンな言い方ですが)容赦ない期待をしてしまいます。

この番組での、彼女のこんな姿を見ると、あらためて、浅田真央さんという一人のアスリートに対して、深い敬服の念を覚えます。

メダルが獲れなかった、という現実に、彼女の心はちっとも負けていない、少しも傷付いていない、歪みや暗さに陥ちることがない。


でも、だからこそ、もう、浅田真央さんには、彼女に金メダルを与える、ということをしなかったオリンピックには、出て行かないで欲しいと、私は思います。

つまらない採点をする競技にも、関わらないでほしいと思います。


競技に出て行かなくとも、浅田真央さんには、彼女らしいスケートをしていれば、きっと、栄光があるのではないかと私は思います。

いつかきっと、彼女以外には誰も手にすることの出来ない栄誉を得ることがあるような、そんな将来があるような気がしてなりません。


とにかく、浅田真央さんには幸福になってもらいたいです。



2014,世界選手権、ショートで、浅田真央さんは78,66点を獲得しました。 おそらく、多分、永遠に、この点数が更新されることはないと思う、

2014,ソチオリンピック、フリーで、浅田真央さんは、永久に人々の心に残る、完璧で素晴らしい演技をしました。

これ以上のものを、私は、浅田真央さん自身の今後のスケートに於いても、到底想像することも出来ないし、望もうという気持ちも起こりません。


・・・・そうして、私の中には、あまり愉快ではない わだかまり が一つ、取り残されてしまったのです。

結局、バンクーバーオリンピックと、その年の世界選手権の折りの採点結果は、あのまま、公式記録として通用している、その他、浅田真央さんに付けられた不相応な、低い評価も、皆、依然として残っている、

随分沢山の人が、採点への抗議の声を上げましたが、それらは悉く、犬の遠吠えか何かのように、まともに取り合われることはなく、けして、表沙汰にならず、

浅田真央さんが、競技者でなくなれば、もう、立ち消えとなって行くことでしょう。 少なくとも私は、関心を失います。

私達には、失った時があるのです。 それは、浅田真央さんの、永遠に残る世界選手権のショートの得点と、ソチオリンピックのフリーの演技と引き換えに、いつか忘却されて行くことでしょう。

只、仕方なく、諦めざるを得ない無念な気持ちは、これからも、日常の何気ない時間に、ふと、頭をもたげてくるのだと思う、

奇跡のような感動に、あまりに無力だったと悟る思いがずっと貼り付いて行く、・・・・私はそう思います。