駄作かと思ったら感動作! 映画 『星から来た男』
『
チョン・ジヒョンの魅力が溢れまくりのドラマでした。
さて、チョン・ジヒョンの主演映画なんですが、邦題が『星から来た男』という作品があります。
映画 『星から来た男』 (2008年)。
う~ん、これは『星から来たあなた』の習作・・・
でも実は、原題がだいぶ違いました。
原題は『
『星から来たあなた』とは全然違いました。
自分をスーパーマンだと思い込む男と、つい関わってしまったテレビ局女性PDとの、胸打たれる感動のヒューマンドラマでした。
本作を観てまず驚愕するのは、チョン・ジヒョンの若さ
公開当時26歳で『星から来たあなた』と5年程度しか違わないのに、そうは見えず、ま
この 驚きの美貌が、チョン・ジヒョンの魅力のひとつなのだろうと思います。
まあ あとは相変わらずの
これもジヒョンならでは、の魅力でしょう。
本作、冒頭から登場するのが、自分がクリプトン星から来たスーパーマンだと思い込んでいる奇人イ・ヒョンソク。
ドラマ『アクシデント・カップル』(原題:
怪演・・・と言うのも、この自称スーパーマン、作品上の設定は、今でいえば解離性同一性障害(自分の中に他人格が生じる精神障害) 者。
とにかく、うんざりするほど この “思い込みスーパーマン” の癖の強い人助け活動が続きます。
この奇人をテレビ番組で採り上げようとした PDのソン・スジョン(チョン・ジヒョン)。
彼が異常者だと気づいてからは、早く落としどころを撮ってしまって、この企画を終えようとします。
でも、少し彼に感情移入するところもあり、心の病気のスーパーマンを、精神病院に入れるとかして、彼を治療の方向に導こうとするのです。
で、なんやかんやあって、スジョンの通報により、精神病院のスタッフがたくさん来て、彼を(強引に)病院に連れて行ってしまいました。
作品前半は、ハイテンションのスーパーマンに翻弄されるスジョンやテレビ局スタッフのドタバタ。
でも、クセの強い彼の言動に、観ていて とても笑えません。
だんだん、彼の狂った言動の理由というか原因というか、彼の過去が描かれるにつれて、だんだんわかってきます。
で、スーパーマンはホワイトマン(白衣の精神病院スタッフ)に拉致され、連行され、矯正され、ロボトミーのように無表情になって社会復帰するのでした。
少~し、どことなく後悔感が漂うクライマックス直前。
そして、その時がやってきました。 彼がさんざん「怪物がいる」と警告し続けたマンホールの中に 捨てられたたばこの吸い殻が落ち、 中に溜まったガスに引火して大爆発。 賃貸住宅に類焼し、少女(幼い チン・ジヒちゃんです)が階上から 助けを求めて叫びます。 観てる私は 「まさかね~」 という思い。 これが まさかの展開なら この映画 なんなの スーパーマンの心に 火が点ります。 「危ないから」 とスジョンは必死に説得。 そんなスジョンに 彼は涙ながらに言うのです。 「僕は誰だ。 言ってくれ。 僕は誰だった 」 「・・・私の友達。 スーパーマン」 |
市民らの大歓声。
・・・そして本作の再骨頂。
盛り上がる BGM 。
結末はここでは書きませんけど、なんか、涙が止まりません。
駄作だと思っていた映画でしたが、感動作です
この脚本、すごい。
チョン・ジヒョンもすごくよかったです。