肥満、便秘、高血糖、高血圧、高脂血漿に桑葉。皮膚のアンチエージング、肌荒れに生絹エキス。 NPO法人 日本マルベリークラブ -5ページ目

「食物繊維は消化されない」は真っ赤なウソ

ソーコ(桑子)さん

「大腸では、オリゴ糖や食物繊維を腸内細菌が食べて、腸内細菌が増殖し、短鎖脂肪酸を作る、これが腸内細菌がまず第一にする重要な役割なんですね。」

マルベリー(桑)先生
「そうです。食物繊維が何の消化も受けないで、ただ単に大腸の中を動いていく、というのが今までのイメージでしたね。」

ソーコさん
「腸内細菌の増殖や短鎖脂肪酸の産生に、オリゴ糖や食物繊維が不可欠なんですね。」

マルベリー先生
「こう考えると、食物繊維は消化を受けないノンカロリーの食品だというのはおかしいということがよくわかるでしょ。」


ソーコさん
「その通りだと思います。オリゴ糖や食物繊維が消化されて、短鎖脂肪酸になる、短鎖脂肪酸は立派な栄養源なんですね。」

マルベリー先生

「その通りですよ。短鎖脂肪酸は大腸上皮細胞に吸収されて血液へ移行して全身の細胞でエネルギー源として利用されるんです。また、大腸上皮細胞は血液からグルコースの補給を受けないで、もっぱら大腸内容物の中から酪酸を吸収にしてぜん動運動のエネルギー源にしているんです。」

腸内細菌は最初に短鎖脂肪酸を作る

ソーコ(桑子)さん

「大腸にいる腸内細菌は、まずオリゴ糖に飛びついてこれを食べ、自分たちの数を増やすんですね。さらに、水溶性食物繊維も食べて、ますます増えますね。で、どうなるんですか。」

マルベリー(桑)先生
「腸内細菌はどんどんその数を増やしますけれども、並行してさまざまな物質を作るようになります。」

ソーコさん
「いろんなものなんでしょうけど、注目すべきものはなんでしょうか。」

マルベリー先生
「そうですね、増殖も軌道に乗って順調に腸内細菌が増え始めますと、彼らは酢酸を作ります。」


ソーコさん
「酢酸ですか。酢酸ってお酢でしょ。お酢ができるんですか。」

マルベリー先生

「酢は炭素2個でできた酸ですが、炭素数3個のプロピオン酸、4個の酪酸、などが作られます。これらの酸は炭素数が少ないので、短鎖脂肪酸と呼ばれています。こういう酸が大腸の中でできなければ、おなかの調子は良くないんですよ。大腸の中を酸性にするのは短鎖脂肪酸の働きなんですが、これがおなかの調子を整える基本なんです。」

食物繊維は栄養にならないというのはウソ

ソーコ(桑子)さん

「野菜を食べましょう、と言うのは、食物繊維を食べましょうって意味ですよね。食物繊維って栄養にならないものなのに、どうして食べなきゃいけないんですか。」

マルベリー(桑)先生
「人間に必要な栄養は、小腸まででほとんど消化・吸収されてしまいます。残った食物繊維は、実は、大腸にいる腸内細菌によって消化されて、人間に役立つものに変えられるんです。ここに、野菜を食べなきゃいけない理由があります。」

ソーコさん
「食物繊維は消化されないと思っていましたが、大腸で消化されるんですか。野菜をたくさん食べていると、大腸は食物繊維で埋め尽くされて、排便に非常に都合がよくなるだけのことと思っていました。」

マルベリー先生
「いや、食物繊維について学校では間違った事を教えていたと言わざるを得ません。大腸に入った食物繊維は、腸内細菌の絶好の餌になって、腸内細菌が人間にとって有用なさまざまな物質を作ってくれるんです。そのために、野菜は食べないとダメなんです。」


ソーコさん
「食物繊維は消化されないので、栄養にならないというのはウソなんですか。」

マルベリー先生

「ウソなんです。確かに食物繊維を人間は消化できませんけれども、たくさんの種類の腸内細菌がいますから、腸内細菌それぞれが持っている得意技で食物繊維を消化して、いろんなものを作ってくれるんです。腸内細菌が最初にする仕事は、自分自身が増えること、そして短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸など)を作ることでしょうね。」

オリゴ糖を食べて腸内細菌は大増殖

ソーコ(桑子)さん

「大腸にオリゴ糖が必要なわけはなんですか。」

マルベリー(桑)先生
「オリゴ糖って、くっついてる糖の数が少ないので、水によく溶けて酵素が働きやすいんですよ。だから、大腸に入ってきたオリゴ糖はすぐ消化されるんですよ。」

ソーコさん
「消化されて何になるんですか。」

マルベリー先生
「いろいろあるんですが、まず第一は腸内細菌の増殖でしょうね。」


ソーコさん
「せっかくのオリゴ糖だから、もっと大切なことに使わないんですか。第一、大腸の中って、腸内細菌がいっぱいいるでしょ。」

マルベリー先生

「みんなそう思っているようだけど、実際は違うんです。大腸に食物繊維が来て、それを食べた腸内細菌が増殖する。だから、大腸の中には腸内細菌がいっぱいいると思うんですね。だけどね、大腸の中身って、絶えず肛門に向かって動いているでしょ。すごく増えたころには、もう肛門の近くに来ているんですよ。大腸の入り口付近には腸内細菌はあまりいませんので、オリゴ糖なんかが入ってくると、それを餌に大増殖するんです。」

難消化性デキストリンはオリゴ糖

ソーコ(桑子)さん

「オリゴ糖を食べたら、消化されないでそのまま大腸へ行ってくれるんですね。」

マルベリー(桑)先生
「そうなんですけど、デキストリンと呼ばれるデンプンの消化物とか砂糖は人間が消化しますので、大腸へ行くことはありません。」

ソーコさん
「すると、ここで言うオリゴ糖っていうのは、人間が消化できない構造をした糖ということですか。」

マルベリー先生
「そうです、そうです。人間が消化できないオリゴ糖です。」


ソーコさん
「最近よく見かける難消化性デキストリンというのは、人間が消化できないオリゴ糖ということになるんですか。」

マルベリー先生

「天然のオリゴ糖はたくさんありますけど、何かを食べればいっぱい入っているというようなものはないんです。そこで、デンプンをアミラーゼで徹底的に消化した時、どうしても消化しきれずにオリゴ糖状態で消化が止まってしまうものがあるんです。原料はデンプンなんですけど、デンプンの中にもアミラーゼが消化できない構造があるんでしょうね。これだといくらでも作ることができますから、オリゴ糖としてよく使われるようになりましたね。」

葉物野菜と桑の葉のコラボはオリゴ糖の接種を豊富にする

ソーコ(桑子)さん

「桑の葉って、食後血糖値の上昇を抑えてくれるだけだと思っていましたが、腸内細菌に非常に良いことをしてくれているんですね。」

マルベリー(桑)先生
「そうなんです。桑の葉は、もともと糖尿病の人に使われてきたものですが、普通だったら分解されてグルコースとして吸収されてしまうマルトースを大腸へ送るという重要な仕事もしていたんです。」

ソーコさん
「桑の葉を飲んでいなかったら、どうやってオリゴ糖を食べたらいいんでしょうか。」

マルベリー先生
「食品の中にもオリゴ糖を含んでいるものがあります。タマネギ、ゴボウ、にんにく、バナナ、大豆および味噌・醤油、ミルクなんかにはオリゴ糖が含まれているんですよ。


ソーコさん
「そうなんですか。でも、オリゴ糖を意識して食品を選んでいたら、かなり偏った食べ方になりますね。」

マルベリー先生

「葉物野菜類にもオリゴ糖は含まれていますから、やっぱり、野菜をたくさん食べるのが基本ですね。それにプラス桑の葉ですよ。健康を保つ、若さと美をを維持する、なんてことには、葉物野菜と桑の葉のコンビネーションが抜群のコラボをしてくれるんです。」

オリゴ糖は腸内細菌増殖のカギ

ソーコ(桑子)さん

「桑の葉を飲んでいると、デンプンの未消化物のマルトースがたくさん大腸へ行くんですね。」

マルベリー(桑)先生
「その通りです。マルトースは大腸内ではオリゴ糖の役割をしてくれます。つまり、消化性が良いから、腸内細菌がすぐ消化して、大増殖するんです。」

ソーコさん
「大腸には腸内細菌がいっぱいいますから別にオリゴ糖がたくさんなくてもいいんじゃないですか。」

マルベリー先生
「あのね、腸内細菌ってたくさんいるように思われていますが、大腸の入り口付近では、腸内細菌はいつも少ないんですよ。」


ソーコさん
「えっ、そうなんですか。」

マルベリー先生

「腸内細菌は食物繊維を食べて増殖するんですが、大腸の中を食物繊維が出口、校門へ向かっていつも移動しているもんだから、増えた腸内細菌は大腸の入り口付近にはあまりいないんですよ。だから、オリゴ糖のような消化性の良いものを食べて、腸内細菌を早く増殖させるようにしないといけないんです。」

腸内細菌への最高のプレゼントはマルトース

ソーコ(桑子)さん

「桑の葉のDNJがグルコシダーゼの働きを止めるので、マルトースが消化されない、そのため、グルコースができないので、血糖値が上がらない、ということでしたよね。」

マルベリー(桑)先生
「その通りです。デンプンは唾液と膵液に含まれるアミラーゼという酵素によって消化されてマルトース(グルコースが2個つながった糖)になるんでしたね。桑の葉を飲んでおくとその先の消化ができない、つまりグルコシダーゼの作用がDNJによって止められてしまうんです。」

ソーコさん
「その時、分解されないマルトースがいっぱいできるんでしょ。マルトースはどうなるんですか。」

マルベリー先生
「心配無用ですよ。マルトースはそのまま移動して大腸へ送られます。」


ソーコさん
「すると、消化されずにマルトースのまま大腸へ行った分だけグルコースが吸収されないということになって、その分栄養が少なくなる、ダイエットになるというわけですね。」

マルベリー先生

「いや、そうではないんです。大腸には腸内細菌がいますから、マルトースを食べて自分らの増殖に使うんです。マルトースはグルコースが2個つながったオリゴ糖ですから、消化性が良く、腸内細菌の増殖にはもってこいの餌なんです。」

血糖値をあげない努力で老化を防ごう

ソーコ(桑子)さん

「桑の葉に含まれているDNJという化合物が、小腸にあるグルコシダーゼという酵素の働きを抑えてくれるんですね。すると、その分だけ消化されるマルトースの量が減って、血液へ吸収されるグルコースも減って血糖値が上がらないんですね。」

マルベリー(桑)先生
「その通りです。」

ソーコさん
「血糖値が下がったら、その分タンパク質と結合するグルコースの量が減って、老化が防げるんですね。」

マルベリー先生
「そうなんです。健康な人の血糖値100/dL以下でも、もちろんタンパク質とグルコースの結合は起こります。これがどうしても防ぎきれない老化に当たります。」


ソーコさん
「食事をすると血糖値が上がりますね。この食後血糖値が上がるのをできるだけ抑えてやると、その分老化が防げるというわけですか。」

マルベリー先生

「そうです、そうです。100mg/dLぐらいのグルコースは私たちの血液には必要ですね。このグルコースによる老化はやむを得ないんです。けれども、食後血糖値の上昇は、桑の葉を食べることによって防げます。その分老化も防げるわけですから、頑張って、血糖値の上昇を抑えましょう。60歳になったとき、70歳に見えるか、50歳に見えるかは、あなたの努力次第なんですよ。」

老化の大敵なんだけど必要なグルコース

ソーコ(桑子)さん

「血液中にグルコースが含まれているって、なぜなんでしょうか。老化の大敵なのに。」

マルベリー(桑)先生
「そうですね。老化の主原因なのに、血液中には必ずグルコースが含まれています。」

ソーコさん
「身体の細胞にエネルギー源としてグルコースを届けるためにあるのかしら。」

マルベリー先生
「その通りですね。グルコースはエネルギー源としてどの細胞も使うことができますから、血液中にグルコースさえ含まれていれば、いろんなエネルギー源を用意しなくてもよいわけです。」


ソーコさん
「でも、細胞は必ずグルコースでないとダメなわけではないでしょ。脂質なんかも利用できるわけですから。」

マルベリー先生

「そうですね。普通の細胞はグルコース以外の脂質なんかも利用できますから、必ずしもグルコースでないとダメというわけではないんです。でもね、脳細胞はグルコースしか利用できないんです。脳は一瞬たりとも働きを止めるわけにはいきませんから、いつもグルコースを吸収していないとダメなんです。そのため、血液中には、いつも一定濃度のグルコースが含まれているんです。その結果、人間はいつまでも赤ちゃんの状態にはおれなくて、少しずつ少しずつ老化していくんです。」