肥満、便秘、高血糖、高血圧、高脂血漿に桑葉。皮膚のアンチエージング、肌荒れに生絹エキス。 NPO法人 日本マルベリークラブ -4ページ目

肥満型内臓脂肪細胞への変化を防ぐ短鎖脂肪酸

ソーコ(桑子)さん

「大腸に食物繊維を送り込んでおくと、善玉の腸内細菌が増えて短鎖脂肪酸が作られて、酸性になりますね。すると乳酸菌が増えておなかの調子を整えてくれる、その結果悪玉腸内細菌が増えるのを抑えてくれる、おまけにガンになるのを防いでくれる、良いことづくめですね。」

マルベリー(桑)先生
「そうなんです。野菜を食べるってことの重要性がわかってもらえたと思います。でも、これで終りじゃないんです。まだまだよいことがあるんですよ。」

ソーコさん
「まだあるんですか。」

マルベリー先生
「それは肥満です。脂肪細胞の中でも内臓脂肪細胞ってのが重要なんです。太っていない間は正常な内臓脂肪細胞なんですが、太り始めるとどんどん脂肪をため込むようになって肥満型内臓脂肪細胞になって、血糖値をあげたり、高血圧になったりするようになるんです。肥満型内臓脂肪細胞にならないようにすることが大事なんです。」


ソーコさん
「肥満は私たちの大敵です。肥満型内臓脂肪細胞にならないようにしなければならないんですね。肉ばっかり食べていたらダメですよね。」

マルベリー先生

「あのね、食べ物に気を付けなければならないのは当然ですが、食物繊維をたくさん食べてたくさん短鎖脂肪酸を作るようにすると、肥満型内臓脂肪細胞ができないようになるんです。」

悪玉菌がいっぱいだと胆汁酸は発ガン物質に変わる

ソーコ(桑子)さん

「胆汁酸は脂質の消化に不可欠なんですね。」

マルベリー(桑)先生
「そうです。胆汁酸に働いてもらわないと、脂質は栄養にならないんです。」

ソーコさん
「みんな焼肉なんかをいっぱい食べて、脂質をたくさん摂取しています。そのせいで、実際にどんどん太ってしまいます。このことから見ると、胆汁酸は脂質の消化に立派に役だっているのではないですか。」

マルベリー先生
「そうなんですけど。でも、大腸の中がうまく酸性になっていなくて乳酸菌が増えていなければ、悪玉菌が増えてくるでしょ。」


ソーコさん
「そうですね。おなかの調子が悪いといろいろ悪いことが起こるんですね。」

マルベリー先生

「その一つが発ガン物質の発生ですよ。胆汁酸が悪玉菌によって姿を変えられて発ガン物質になるんです。乳酸菌などの善玉菌は発ガン物質の発生を抑えているんですが、善玉菌が少なくなると発ガン物質の天下になるって訳ですよ。だから、野菜を食べて善玉菌を増やしておかないとダメなんです。」

水と油をなじませる胆汁酸


ソーコ(桑子)さん

「胆汁酸というのは胆のうで作られて、膵液と一緒に小腸に分泌されるんでしたね。」

マルベリー(桑)先生
「脂質の消化には、胆汁酸が不可欠なんです。」

ソーコさん
「脂質は油には溶けるけれども、水には溶けないですね。これと何か関係があるんですか。」

マルベリー先生
「この頃は、なかなか冴えていますね。脂質を脂肪酸とグリセリンに分ける酵素リパーゼは水に溶けているんですね。」


ソーコさん
「そうか。水に溶けている酵素リパーゼは水に溶けていない脂質を消化するのは難しい、ということですか。」

マルベリー先生

「ドレッシングには白く濁ったものと、水分と油分が分離したものとがありますね。濁った方には界面活性剤(中性洗剤みたいなもの)が入れてあるので、水と油がよくなじんでいるんです。胆汁には界面活性剤の役割をするコール酸 ケノデオキシコール酸 が含まれていて、脂質消化がうまくいくよう水と油の親密度を上げているんですよ。」

プロピオン酸は肝臓ガン細胞の増殖を防ぐ

ソーコ(桑子)さん

「大腸の中で胆汁の成分からできる発ガン物質ができないようにする作用がるんですね。その他にも、同様の作用があるのではないですか。」

マルベリー(桑)先生
「実はね、短鎖脂肪酸って、それぞれに特別の作用があるんです。たとえば、プロピオン酸ですね。酢酸(酢)が炭素2個なのに対して、プロピオン酸は炭素の数が1個多い3個なんです。」

ソーコさん
「炭素が1個増えただけで、性質や作用がガラッと変わってしまうんですか。」

マルベリー先生
「あのね、オナラとか便はどんなに大腸の状態をよくしても臭いがあるでしょ。炭素数3個以上の短鎖脂肪酸は同じような臭いを持つものが多いんです。酢酸が寿司の臭いなら、プロピオン酸は便の臭いというところです。」


ソーコさん
「いやだ。あの匂いって嫌ですよ。ぬか漬けもよく似た臭いをしていますが。」

マルベリー先生

「よいところに気が付きましたね。ぬか漬けの中にも同じような細菌がいて、プロピオン酸や酪酸を作っているんですよ。さて、プロピオン酸は血液に溶けて肝臓へ行きます。肝臓でプロピオン酸がガン細胞の短鎖脂肪酸受容体に結合すると、ガン細胞は増殖できなくなるんです。」

大腸内が酸性になると発ガン物質の産生を抑制される

ソーコ(桑子)さん

「短鎖脂肪酸ができて、大腸の中が酸性になると、いいことづくめになるようですが。」

マルベリー(桑)先生
「そうです。いいことづくめになるんです。だって、酸性になって、乳酸菌がいっぱい増えるって、おなかの調子を整えるのには最高じゃないですか。」

ソーコさん
「そうですね。乳酸菌が増えるだけではなくて、もっと大事なこともしているんではないですか。」

マルベリー先生
「そうなんですよ。大事なことをしているんですよ。それはね、ガンを防いでくれることですよ。」


ソーコさん
「えっ!ガンを防いでくれるんですか。」

マルベリー先生

「胆のうから小腸に分泌される胆汁にコール酸 ケノデオキシコール酸 というものが含まれていますが、これらが一部の腸内細菌の代謝を受けるとデオキシコール酸 及びリトコール酸 という発ガン物質に変わります。でも、大腸内が酸性になっていると、発がん物質を作る腸内細菌の生育を抑えてくれるんで、こんな発ガン物質はできなくなってしまうんです。

酸性でなければ乳酸菌は増えません

ソーコ(桑子)さん

「短鎖脂肪酸がたくさんできると、大腸の中は酸性になりますね。酸性になることで、アルカリ性のアンモニア系の臭いが酸によって中和されて臭いが少なくなるんでしたね。」

マルベリー(桑)先生
「そうです。オナラの臭いや便の臭いが少なくなって、どこでオナラをしても大丈夫ってことになりますね。」

ソーコさん
「それ以外にも、酸性になると乳酸菌が繁殖しやすくなるんでしょ。」

マルベリー先生
「その通りです。乳酸菌と言えばヨーグルトですね。ほかにもぬか漬けとか、この頃では青汁にも乳酸菌入りというのがありますね。でもね、こういう乳酸菌入りの食品を食べたからと言って、うまく乳酸菌がおなかの中で増えてくれるとは限らないんですよ。」


ソーコさん
「そうか。大腸の中が酸性になっていないのに、乳酸菌を食べて無理やり大腸に送りこんでもうまく居ついてくれるかどうかわからない訳ですね。」

マルベリー先生

「だいぶ分かってくれたようですね。大腸の中に乳酸菌がたくさんいるようにしなければならないのですが、そのためには、たくさん野菜を食べて、大腸の中を酸性にしておかなければなりません。」

短鎖脂肪酸ができないとおなかの調子は狂います


「大腸を酸性にするって非常に大切なんですね。焼肉を食べに行って、野菜をほとんど食べないのいけない訳ですね。」

マルベリー(桑)先生
「そうです。そんなことをしていたら、大腸の中が腐敗して不健康そのものになってしまいます。オナラの臭いが非常に臭くなったら要注意ですよ。」

ソーコさん
「そうか。オナラの臭いでわかるんですね。」

マルベリー先生
「短鎖脂肪酸には、酢酸 プロピオン酸 イソ酪酸 酪酸 イソ吉草酸 吉草酸 カプロン酸 乳酸 コハク酸 などがあるんですが、このうち酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸などが重要なんです。」


ソーコさん
「いろいろあるんですね。それぞれ役割が違うんでしょ。」

マルベリー先生

「そうなんです。酢酸やプロピオン酸は吸収されてエネルギー源として使われるのですが、酪酸は大腸上皮細胞のエネルギー源なんです。だから、酪酸が無いと大腸はぜん動運動ができなくなりますので、便秘になってしまいます。」

食物繊維豊富な大腸では悪玉菌は増えない

ソーコ(桑子)さん

「いくら健康な人のウンチだからと言って、自分の大腸へ入れるのには抵抗があります。」

マルベリー(桑)先生
「そうでしょうね。だったら、自分で健康な大腸にするしかありません。それには、オリゴ糖を摂り、食物繊維中でも水溶性食物繊維をたくさん食べることが大切です。。」

ソーコさん
「オリゴ糖や水溶性食物繊維をたくさん食べることで、大腸の中は酸性になって、乳酸菌も大増殖するんですね。」

マルベリー先生
「そうです。するとね、悪玉菌っていうのは酸性では増殖しにくい上、はびこっている乳酸菌が悪玉菌をどんどん食べてくれるので、大腸の中は非常に良い状態になります。」


ソーコさん
「すると、仮に大腸菌O157のような病原菌が入ってきても、善玉腸内細菌が食べてくれるので、病気にならないって訳ですね。」

マルベリー先生

「そうなんです。大腸の中に食物繊維がたくさんあって善玉腸内細菌がいっぱい増えていると、病原菌を食べたりその増殖を抑えたりして、病気にはなりにくくしてくれるんですよ。」

健康な人の腸内細菌を大腸に入れると調子の悪い人も調子が良くなる

ソーコ(桑子)さん

「腸内細菌が短鎖脂肪酸を作って、大腸内を酸性にし、乳酸菌が増殖しやすい環境を作るって、すごいですね。やっぱり、野菜をたくさん食べて食物繊維をいっぱい大腸に届けないといけないんですね。」

マルベリー(桑)先生
「すごいのは、短鎖脂肪酸だけではないんです。面白い実験があるんです。太ったマウスと痩せたマウスの便を水で溶いてそれぞれ相手側の大腸に流し込んだんです。」

ソーコさん
「えっ!どういうことですか。痩せたマウスの便を太ったマウスの大腸へ、太ったマウスの便を痩せたマウスの大腸へ、それぞれ入れたってことですか。」

マルベリー先生
「そうです。痩せたマウスの便を入れた太ったマウスはだんだん痩せてくるし、太ったマウスの便を入れた痩せたマウスは逆に太ってくるしで、すっかり逆転してしまったんですよ。」


ソーコさん
「そりゃね、マウスだからいいけど、人間ではちょっとできないことですね。いくら痩せると言っても、他人の便を飲むなんて想像するだけでもオエってことになりそうです。」

マルベリー先生

「いや、そんなに心配はいりませんよ。今はね、口からチューブを突っ込んで大腸へいきなり流し込むってことは簡単にできますから。この方法で、助かった人もあるんですよ。」

大腸の中は酸性が一番

ソーコ(桑子)さん

「短鎖脂肪酸が重要な働きをしているそうですが、実際にはどんな働きをしているのですか。」

マルベリー(桑)先生
「短鎖脂肪酸が生産されると、便が酸性になって、有害菌が繁殖しにくくなります。」

ソーコさん
「酸性だと、有害菌、悪玉菌のことですよね、が繁殖しにくいんですか。」

マルベリー先生
「酸性だと、乳酸菌の繁殖が活発になって、悪玉菌は増殖しにくくなるし、場合によっては乳酸菌に食べられてしまうんですよ。」


ソーコさん
「そうなんですか。野菜を食べて大腸に食物繊維を送っておかないと、悪玉菌が増殖したりして、健康を害することだってあるんですね。」

マルベリー先生

「その通りですよ。大腸の中は、腸内細菌でも善玉と呼ばれる菌が増えるようにするには、食物繊維をたくさん補給して、大腸内を酸性にしていないとダメなんです。」