90回 右翼と左翼の視点の違い | 日本人のための近現代社会

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  今回は5の倍数回という事で、歴史から少し離れまして右翼と左翼について話をしてみようと思います。漠然と右翼=日本を守ろうという人、左翼=在日的な考え方をする人みたいなイメージを持っている人が多いですが、始めからそうだったわけではありません。

動画解説

ニコニコ http://www.nicovideo.jp/watch/sm29209893

ようつべ https://www.youtube.com/watch?v=8jWcWQhm-9o

 

 まず、大前提として人間には全体主義の思考回路を持つ人と個人主義の思考回路を持つ人がいます。一般的には男性には全体主義で理論的な人が多く、女性には個人主義で感情的が多いと言われていますね。これは生物の長い歴史の中で自然とそうなっていったものなのでどちらの方が優れているとかそういうものではありません

 

 遠い昔から生き物はだいたいオスは狩りをして家族を支え、その中で一番強い者が群れを統率して守ってきたわけです。つまり自分の家族だけでなく群れという大きな集団を守る必要があったんですね。

 これに対してメスの最優先事項は子どもを守り育てる事です。群れ全体の利益というよりは最終的に我が子や家族といった小さな集団を守るための行動につながるわけです。

 

 当然大きな集団で物事を決める時には話し合いが必要になりますし、多様な意見からベストな方法はどれかというのを考える方が失敗は少なくなります。集団で狩りをするにしたって予め獲物を追いこむ方法を論理的に話しあった方が成功率は遥かに高いわけです。だから生き残るための術として自然と男性には全体主義の理論派が多くなるわけです。

 これに対し遠い昔から女性の一番の役割は子どもを産み育てる事でした。当然、男が狩りに出ている間に外敵から襲われる事もあります。そうした際に生き延びるために残された女性同士で群れて仲良くしておく必要があります。そこに論理性は必要ないわけです。むしろ、相手の感情を理解し相槌を打つような能力の方が求められたわけです。だから女性には個人主義の感情派が多くなるわけです。

 

 これを理解していないと、女性は気持ちを共感してほしいのに、話を聞いている男性は解決策の提案なんかをやってしまい、「あなたは私の気持ちなんか全然分かってくれない」と言って切れられ男はなんで怒られたのかサッパリ分からないというトンチンカンな状況が発生するわけです。

 ちなみにこの理論脳と感情脳というのは自分が行動する時にも現れます。色々と考えた上でしか行動を起こさない人と思い立ったらすぐやる人問いますよね。そういう事です。

 

 さて、長々と話しましたが、実はこの理論脳と感情脳がそっくりそのまま右翼と左翼に当てはまります。 安保法案の例で言うなら我が子を戦争に行かせたくない、だから戦争法案反対と言ってる連中は身内のための感情的主張だから左、日本を守るためには他の国と協力していった方が単独でやるより安全という人は全体のための理論的主張だから右となるわけです。

 沖縄の米軍の話で説明するなら、沖縄の人には多少我慢してもらってでも国家全体の安全のために米軍は必要というのは理論的主張ですから右、沖縄の住民がかわいそうだから米軍出ていけというのは感情的主張だから左となるわけです。

 

 つまり右と左の発想の違いというのは個人や家族といった小集団を重視するか、国家という大きな集団を重視するかの違いなんです。どちらが正しいかは置いといて、根本となる発想が全く違うわけだからお互いに納得のいく結論なんて出るわけがないんです。

 日本は元々島国で、全体主義の人が多かったので右寄りの理論脳の人が多かったんですが、大東亜戦争で負けた事により、TVや新聞、学校の先生や教科書に至るまで徹底的に左翼化が進められました。個人主義に走ってくれた方が日本は弱くなりアメリカには都合がいいですからね。

 

 そんなわけで、戦後は右VS左の情報戦が繰り広げられる事になります。左の連中の主張は自分自身への直接利益に訴えるのに対し、右の主張は国への責務の対価としての間接利益です。

 日米安保で説明すると、「日米安保のせいでアメリカの戦争に巻き込まれるかもしれない。死にたくないよね?だから潰せ!」という具合に日米安保という敵を倒して利益を得るという分かりやすい主張なため一瞬聞くだけで分かった気になってしまうんです(実際には潰した結果どんなリスクがあるかという事を分かっていない)。

 これに対し、右の主張というのは自分たちがリスクを背負う必要がある上に、そのリスクに対するリターンを理解してもらう必要があります。

 

 つまり、戦前のように国民の政治意識が高い状態でなら話を聞いてもらって理解してもらえますが、政治的無関心が意図的に広げられてしまった状況においては厳しい戦いを強いられます。しかも最強の拡散力を持つマスゴミは左寄りばっかりですからね。右翼と左翼については5分じゃとても語り切れないのでそのうち続編を作りたいと思います。

 

次回は第二次大戦にいよいよはいっていきます。読者登録、および動画のチャンネル登録・お気に入り登録をよろしくお願いします。

 

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