4月17日の夜9時過ぎ、久方振りにヤフーオークションの盆栽鉢コーナーを開くと、益子焼の陶芸家で人間国宝に認定された島岡達三氏(故人)の手に寄る小品盆栽鉢が眼に飛び込んできました。
氏の特徴である地釉縄文象嵌が施された楕円鉢でした。名の知れた陶芸家は樹鉢を余り造っておられなくて作品数が少なく、それも、間口18㎝、奥行13㎝、高さ4㎝の希少な大きさでした。
今まで眼にした氏の作品の大半はもっと小さなものばかりで、この大きさの鉢は、10年余り前に、ある鉢業者さんのホームページで一度だけ見かけたくらいでした。
今回の出品者は古道具屋さんと思しき人のようで、即決落札価格が設定されていて、それが以前鉢業者さんが付けていた価格の半額以下でした。
一瞬我が眼を疑ったのですが、間違い在りません。他人の目垢(めあか)が付く前にと、直ぐに思い切って落札しました。
後で分かったのですが、出品されてから僅か数分後のことでした。
実はこの日、10日間の病院生活から退院してきたばかりで、我が家に戻れてホッとして、ひと眠りした後シャワーを浴び、すっきりした気分でヤフオクを開くと同時に此の鉢が出品されたらしく、本当にグッドタイミングで私の眼に飛び込んできたようです。
こんな偶然、めったにないでしょう。
神様が退院を祝って下さったのかな。