北庄司酒造 蔵主の独り言

「初代平安東福寺」の贋作と覚しき鉢が手元にやって来たので、真作との違いを比べてみます。ビックリマーク

(其々の部分の比較写真ですが、上が真作、下が問題の鉢です。)

 

先ず、鉢上部の呉須の縁取りですが、真作は釉薬をタップリ含ませた筆で、正確に一気に描かれてるようですが、贋作の方はチマチマと何回か筆を入れたかのように、斑(まだら)に成っています。

 

桔梗の花も、真作は手慣れた筆使いで呉須の濃淡を巧みに使い分け、花弁の一枚一枚をひと筆でリズミカルに描いてあります。

贋作の方は一度描いた後、濃くしたい部分に再び筆を入れ上書きしたようです。

 

大きく違うのは鉢裏の部分で、真作は全体均一に少し青みがかった透明釉が掛けられ、冴えた綺麗な色に仕上がっています。間口4.8センチと云う小さな鉢にも拘わらず、4本の足も均整がとれた実に丁寧な仕事振りです。

それに比べ贋作の方は透明釉も斑で、足の大きさや幅もマチマチで雑な造りに成っており、全体的に品格、風格が感ぜられません。ガーン

 

幾ら形だけ真似ても、元々の技量の違いは明らか、職人技まで一朝一夕に盗みとることは出来ません。ビックリマーク

 

(真作の写真は、千葉県松戸市の「盆栽屋.com」宮本孝行さんのホームページ内「思い出の名鉢」からお借りしました。)

 

先日、「全国新酒鑑評会」の出品酒をみんなで選びました。ビックリマーク

 

大吟醸の醪(もろみ)を袋吊りして滴り落ちた「雫」を出品するのですが、弊社では2klのステンレスタンク2本使って、其々のタンクに醪を入れた酒袋を40本余りずつ吊るし、満量で20ℓ入る斗瓶で4、5本ずつ採ります。

 

 

斗瓶には採取した順に(1-1~1-5)、(2-1~2-5)のナンバーを振ってありますが、1本目から5本目まで、またタンクによっても其々微妙に味や香りに違いが出てきます。

 

 

鑑評会は一蔵1品の出品に限られています。

仕込みの本数が多い年は斗瓶の本数も多く成るので、最終決定に至るまでかなり迷って苦労します。ガーン

 

 

長男が留守してたので、私と次男夫婦と恵崎杜氏と杜氏見習の野村君の5人だったのですが、私と恵崎杜氏は「1-2」、後の3人は先日の大阪府酒造組合新酒研究会で大阪府知事賞を戴いた「2-2」と意見が割れました。

 

私は「1-2」の方が余計な味が感ぜられなくて綺麗やと、次男達は「1-2」は弱く感じる、「2-2」の方がしっかりした味やと、お互い主張を変えることなく、結局3対2の多数決で、私達の意見は却下されました。しょぼん

 

成績の公表は例年5月20日頃で、まだ1ヵ月半も先ですが、果たしてその結果は如何に。音譜

 

寒暖の繰り返しがめまぐるしく、我々高齢者にとっては体調に気遣わねばならない日々が続いています。ビックリマーク

 

大阪ではコロナの万延防止重点措置法が解除されたとは云え、相変わらず毎日4千人、5千人と感染者が出ており、大幅な減少には程遠い現状です。ガーン

 

私達夫婦の住まいから極く近いマンション入り口の庭に早咲きの「河津桜」が植えられていて、今年も一足早く艶やかなピンク色の花が咲き乱れていましたが、今はそれもすっかり「葉桜」と成り、代わって淡い桜色の「ソメイヨシノ」の花が満開に成って来ました。歩道際に植わっている「つつじ」の蕾も日毎に大きく膨らんで来ています。音譜

 

いつもなら心うきうき春爛漫、一年中で最も華やかな季節を迎え、つい外に出たくなりますが、コロナ渦が続く中、混雑を避けて我慢される人も多いでしょうから、「お花見」や「家族旅行」などで行楽地が大混雑なんて起きないでしょうねぇ。ガーン

 

せめて、廻りに気兼ねなく、飲んだり、食べたり、そんな何気ない日常に早く戻って欲しい、このままだと酒蔵も体力続きません。しょぼん