北庄司酒造店 会長の独り言

北庄司酒造店 会長の独り言

 元三代目蔵主、会長による「酒蔵と趣味」のお話です♪

果物大好きな私、ネット通販で出ていたある産地のメロンの評価を見ていると、固くて甘みも少なく美味しくなかったと云うようなレビューがありました。桃も同じように、がりがりとした固い桃で全く甘くはなかったと同じようなレビューが。ショボーン

 

それらは恐らく収穫仕立ての追熟前の物を食べた人が書いた可能性大で、食べ頃が分からない人が書いたレビューは全くあてには成りません。

 

果物には収穫時が食べ頃の物と、収穫後に追熟させると美味しくなる物があります。西瓜や葡萄やパイナップルなどは収穫仕立てが食べ頃で、置いておくと味や食感などが劣化して来ます。桃やメロンは収穫後に追熟させると柔らかく成って来て甘味も増して来ます。ミカンも品種に寄って差がありますが、収穫後少し置いておくと酸味が減ってきて甘く感じられるように成ってきます。

 

先日、東北の方のJAさん直売のメロンを取り寄せたところ、箱の中に食べ頃の日が書かれた案内が入ってました。でも、その日にはまだまだ固くて、結局10日近く常温で追熟させ、お尻を押さえて少し柔らかく感じるまで待ったら、甘い果汁が溢れる美味しいメロンに成りました。口笛

 

このように商品に付いてくる食べ頃の案内も余り信用できない場合もあり、食べ頃を見極めるのにある程度の経験が必要な物もあるので、色々試してみるのも面白いですよ。!!

 

今まで、見極めが早すぎたり、逆に追熟させ過ぎて傷んでしまったり、色々失敗もありましたが。えーん

 

 

泉佐野市の少し山手に位置する日根野地区の「日根神社」は別名「大井関大明神」とも称し、神社の傍らを流れる樫井川の守り神でもあります。

 

神社の境内を流れる井川(ゆがわ)は樫井川の大井堰を取水源とし、古くから日根野地域の田畑を潤す重要な役割を担ってきました。

 

日根神社では例年7月の第3土曜日の夜、水の恵みに感謝し、五穀豊穣と無病息災を祈願して、五社音頭を奉納する「ゆ祭り」が執り行われます。ゆ祭りの「ゆ」は井川(ゆがわ)からきています。

 

五社音頭の奉納が執り行われるのは、午後7時半から9時半の予定ですが、夕方から神社の参道に多くの露店が並ぶので、明るい内から子供達や家族連れで大混雑に成ります。

 

娘もゆ祭りが懐かしいのか、孫娘たちを連れて来るらしく、長男の子供たちも久し振りに全員揃います。照れ

 

明日20日は賑やかな日に成りそうで、我が家のミルクも大喜びしそうです。音譜

 

 

堺市の上神谷(にわだに)と呼ばれてた地域で

寺田農園さんが農薬や化学肥料を一切使わずに育てた山田錦を仕込んだ清酒「上神谷」もこの秋で8年目に入ります。

 

この機会に、少し長く成りますが、清酒上神谷の「1割磨き」が生まれた経緯からお話しします。

 

清酒「上神谷」は純米酒と純米吟醸の2品種から出発し、米の収穫量が増えてから純米大吟醸まで手を拡げたのですが、これらの酒には酒税法の決まりで3等級以上の米しか使えません。寺田さんが頑張って育ててるお米なので、「等外米」も有効活用出来ないものかと。

 

等外米が混じると「純米酒」や「吟醸酒」の表示が出来なく成るので、色んな意見が出ましたが、やはり醸造アルコール添加無しの純米造りが良いと成り、先に出してる純米酒との差別化で「1割磨き」を造ってみることに至った訳です。

 

令和2年3月に初めて造った精米歩合90%の山田錦のお酒 、当初は中々売れず、長男が産直のお店で試飲販売を重ねるうちに徐々にお客が付きだし、3年目に入った頃から急に販売量が増えだしました。ニコニコ

 

品切れが近づいてきたので、杜氏の恵崎君は気乗り薄のようでしたが、せっかくお客さん付いたんやからと、昨年3月に再び造りました。新しく出来上がったのと3年前の最初のと飲み比べてみて、余りの味の違いに、品切れしてて出来上がったら直ぐに発売する予定だったのを急遽延期しました。ショボーン

 

3年経ったのはすっかり落ち着いて深みある味わいに熟成してるのと比べると、出来立ては米糠の香りも感じる複雑な味で、荒々しい暴れ馬のようです。ガーン

 

1割磨きだと油分を始め色んな成分が多く残ってるからか、熟成の進み具合も他の酒とはかなり違って来るのかなと、もっと突き詰めてみたくなり、続けて今年も3月の最終仕込みで造りました。

 

平成7年に「荘の郷」の銘柄を立ち上げてから、出来るだけ高精白した米で綺麗な酒を造ろうとやって来ましたが、それとは全く方向が違う酒なので、初めて経験することが多く、未だにこの酒の正体がつかめません。 ビックリマーク

 

 

 

昨夜の風雨はかなり激しかったようで、夜中の2時前にその音で目が覚めました。ビックリマーク

 

今朝、部屋の中では余り感じなかったのですが、外に出ると昨日までのムッとした重苦しい空気が洗い流されたのか、余り暑くも無く久し振りの清々しい空気を感じました。口笛

 

此処何日かの蒸せかえるような暑くて重い空気感は、もう30年以上前に成りますが、酒造組合の有志で視察と懇親を兼ねてアメリカに行ったことを思い出させてくれました。

 

ナパバレーのワイン工場やデンバーの日本酒工場、ビール工場、日本酒が飲める寿司バー、それから四方八方どちらを向いても、はるか地平線の彼方まで緑の絨毯を敷き詰めたような風景が続くアーカンソーの米作地帯などを視察した後、アメリカ本土での最終の宿泊地ラスベガスでショッピングとショーを楽しんだあと、日本への帰り道にハワイを訪れました。

 

超乾燥した空気のラスベガスから高温多湿のハワイに到着し飛行機のタラップを降りた途端、ムッーとした重い空気で息をするのも苦しくて、大きく深呼吸する必要があるくらいの経験をしました。 

 

夏本番はこれからなので今朝の空気感は一時のことでしょうが、此処んところの猛暑で痛められてた老体に生気を取り戻させてくれたような気がしました。音譜

 

 

連日メディアも大騒ぎだった東京都知事選挙が終わりました。この大阪には関係の無いことでしたが、 やはり気に成ってニュースに目を通してました。

 

他人の批判しかして来なかったようなイメージが強い蓮舫さんを嫌いな人が多かったこと、無党派層の票が流れたと思われる石丸氏も、モンスタークレイマーだとか、パワハラ体質だとか、安芸高田市の市長だった時からとかく問題の多い人物のようやから、結果的には治まるべき処に治まったと云う感じでしょうか。

 

今回の選挙を見ていて最も腹立たしかったのは、NHK党がポスターの掲示板の半分近くを独占し、党への寄付金を納めた人に枠を自由に使わせる、実質的に掲示板を売りに出す行為をやったことでした。

 

公職選挙法の盲点を付いて、鬼の首でも取ったかのような立花党首の「したり顔」に、嫌悪感と腹立ちさえ覚えました。

 

公職選挙法ではこんな場合の対応策が無くて取り締まれないと云うことでしたが、今後二度とこの様な選挙を冒涜するような愚挙を起こす馬鹿が現れないよう、早急な対策が必要では。

 

本日のニュース。NHK党が手にした寄付金の総額が1,500万円、没収された供託金が7,200万円だったそうで、結果大赤字だったのが唯一の救いです。「ざまあみろ」でした。