公務員の貴族化を許すな
小泉首相の支持率が高かったのは、国民の多くが彼のパフォーマンスに引き付けられていた証拠だと思います。
しかし、彼が在任中に行った政策で後世に残るのは、金融政策だけだったのではないでしょうか。
多くの反対者から竹中氏を守った事は特筆に価します。
それ以外の郵政事業や道路公団の改革は、問題を複雑化しただけで、
かえって次世代の政治家に大きな負担を遺したといえそうです。
特に収入の二極化を拡大させたことは、重大な失政だと思います。
なぜ彼は諸外国に学ぼうとしないのでしょうか?
日本が高度成長を遂げていた時代、大学卒業が幹部正社員(年功序列・終身雇用)になるぜったい条件で、
それさえクリアすればほとんどの社会人が安定した家庭を築くことができました。
それは年と共に会社が大きくなり、常に幹部正社員の新規補充が必要であった時代の異常現象でもあります。
新たに経団連の会長になった御手洗氏が「終身雇用はOKだが、年功序列はON」と言っています。
彼の思想が正しい経営者の企業理念だと思います。
*年功序列(勤務年数を増すごとに賃金が上がる)
先進諸外国の中で、日本は管理職(候補者も含む)の割合が飛び抜けて高い国です。
多くの海外企業では会社組織の中核を担うのにはそれなりのビジネス・スクールを卒業していなければなりません。
簡単に言えば、海外企業の上級管理職になるには、日本で医者や弁護士と同じような学歴が必要だという事です。
日本では考えられないぐらい少数のエリートがホワイトカラーと呼ばれ、企業の中枢を目指します。
今後、多くの日本企業が海外流の人事を選択する中、収入の二極化は避けて通れない現実なのです。
*日本が長期不況に追い込まれた大きな原因が「終身雇用・年功序列・産業別組合」という、
日本独特な雇用慣行にあったのは確かなことです。
下記は50歳男性の現状です
公務員バス運転手・年収850年間勤務日数230日
中小企業大型トレーラー運転手・年収400万・年間勤務日数280日
上場企業工場勤務・年収800万円・年間勤務日数240日
零細企業工場勤務・年収350万円・年間勤務日数300日
此処に出した例は現在の労働条件ですが、20年後の日本はバス・タクシー・その他の営業車に従事する人、
工場勤務者などの賃金格差が減少して、おそらく年収400万円が一般的な世帯収入になると考えられます。
20歳の若者も45歳の働き盛りも年収に大差の無い時代がやってこようとしているのです。
今、日本が解決しなければならない問題
1 少子化
2 高齢化社会への対応
3 ニート・フリーターの減少
4 凶悪犯罪の減少
5 生涯独身者の減少
これらの問題を全て解決するキーワードが「家族」なのです。
良い家族を維持するためには、年収350万円でも共稼ぎをしないで出産できる国を目指す必要があります。
今、国会で教育基本法を審議しています。自・民で基本理念の文言に関してむなしい議論が続いていますが、
具体的な指針がまったく見えてきません。
今後の日本は欧米社会のように、ごく一部のエリートと90%の一般国民が混在する国になります。
行政は10%の人間の事など何も考える必要はありません。
ここで大切なことは「一般公務員」も90%の中に入ってもらう必要があるという事です。
憲法で保障されている、国民の生命・自由・財産を守る事に携わる特殊な公務員は例外とします。
1 警察官 *私自身、多少違和感はあります
2 消防士 *無条件
3 看護士 *私立病院並み
4 自衛官 *現状維持
5 教師 *条件として資格試験を5年おきにする
6 国会議員 地方議員 首長
7 資格を持つ司法関係者
8 官公庁のキャリア
上記の職種を除いた一般公務員職は基本的にアウトソーシングにし、公務員の絶対数を20分の1以下にする
必要があります。
現役の公務員が400万円の年収で現在の業務を自ら望んでするなら別ですが、
彼らの特権階級意識がそれを許さないでしょう。
35歳女性・時給比較
住民票の窓口業務・時給計算で約3200円
スーパーのレジ ・時給 850円
派遣社員 ・時給 1350円
40歳男性・時給比較
都バスの運転士 ・時給計算で約3900円
タクシー運転手 ・時給計算で約1700円
トラック運転手 ・時給計算で約1400円
現在でも年功序列と終身雇用がない業界ではこのような賃金格差が生まれています。
今後、一般企業従業員のパート化、派遣社員化は加速度的に進み、一般世帯の多くが
年収400万円以下になることが予想される中、都市部での共働きは結婚・出産の絶対条件になってくるでしょう。
二人の親が必死になって取り組んでも子育ては難しいことです。子供がまだ幼いころ、母親は仕事疲れで笑顔を忘れる、父親は残業の連続で子供と会話する時間が無い。このような生活環境が凶悪犯罪やニート、
少子化、離婚増大の温床になっていることを選挙のたびに思い出す必要があるのではないでしょうか。
本気になれば私たちが日本を変えられるのですから。
天下りと駐車違反
6月1日から施行された駐車禁止法は、それ自体とてもすばらしい新法だと思います。
しかし、私が修行時代を過ごしたアメリカを例にした場合、やはり今回同様の駐車禁止法は以前からあり、
駐車違反取り締まりを専門にした三輪自動車(ハワイに行った方なら見たことがあると思います)
が街中を走り回っていました。
日本との大きな違いは建築に関する法律がアメリカには有るという事です。
一定のフロア面積の建造物を建てる場合、定められた駐車スペースを確保する必要があり、
それは商店街にも適用されています。
日本のように、買い物や荷降ろしで路上駐車をする必要がないという事です。
今回の新法はそのような不備を抱えていますが、子供の飛び出し事故が減ることだけは間違いがないと思うので、
まあ良しと考えています。
追記・以前から都心部の混雑道路に路上コイン駐車スペースがなぜあるのかと考えた事がありました。
場所によっては随分と交通の妨げになっています。
その後聞いた話によると、料金徴収会社はレッカー移動会社同様、警察官OBの天下り先だそうです。
今回の新法でも74の企業が参入しているそうで、少しだけ嫌な匂いがしています。
鎌倉仏教について考える
親鸞(1173~1262)が関東の僧、唯円に語り聞かせた内容を唯円が文章として纏めたものが歎異抄です。
本願寺は長い間、歎異抄を門外不出の書物として扱ってきたのにはそれなりの理由があります。
本願寺教団の教祖は親鸞ですが、教団を組織化したのは蓮如(1415~1499)です。
歎異抄が門外不出(蓮如にとって都合が悪い)になった理由は「念仏は他人のためではなく私自身のためにある」
とか、文中、唯円が「南無阿弥陀仏を唱えると極楽に行けますか?」の質問に
「自分にはわからないが、自分が良い僧だと思っている法然が言っているのだから間違いは無いと思う」
と言うような文章が、いたるところに表現されているからでしょう。
日本の仏教は陰陽道と同じく、朝廷を中心に広がり、鎌倉時代前は庶民とは遠い存在のものだったのです。
禅宗の道元・浄土宗の法然・日蓮宗の日蓮・浄土真宗の親鸞。正確な仏教とはいえないと思いますが、
真言密教の空海。彼らはそれぞれ異なる目的で解脱の道を模索していきました。
仏教は彼ら優秀な開祖により始めて庶民のものになったのですが、残念なことに、
現在、各宗派の理念は開祖の想いとは程遠いものになってしまいました。
私は親鸞が南無阿弥陀仏につて語った「自分にはわからないが、自分が良い僧だと思っている法然が
言っているのだから間違いは無いと思う」という言葉が大好きです。
次回はもう少し詳しく書きたいと思います。