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今のサンフレッチェ、基礎技術はどうなっていますか?

いろいろ悩みも多かった2020年のJリーグでした。
自分自身の忙しさもあり、よそのチームのサッカーをほとんど見ることも出来ず、サンフレッチェのことを気にしてばかりおりました。

練習が見られなかったのですが、だいたい試合から感触は随分遅れてでも読み取ることは出来たんじゃないのかな?と思っていましたが、残念、やはりわかってなかったなぁと思うことしかりです。

ACLの試合を見たりした時に気づくべきでした。
天皇杯でやっと気が付きました。
川崎と秋田の試合、福山と秋田の試合、どちらもサンフレッチェのサッカーとそんなにやり方はかわっていないんですよね。
変わってるのは人と精度、というところだと思います。

ポイチ采配の2012年から2017年の間、初優勝の2012年は荒削りであったものの、2013年、あの「お金を出してでも見る価値のある練習」と言われる状態になりそこから3年間、素晴らしいチームになりました。

おかしいと思い始めたのは2016年。
ボールを使った練習でミスが多くなるのです。
鳥籠の精度もパス練習も。
フィードの練習など、自分の相手ではなく、隣の選手に届けてしまう始末。
こうなると試合で思ったところにボールを届けることなど出来るはずもなく、いくら紅白戦でそこそこ良さげなプレイをしてもそれは、相手がいつも一緒に練習しているチームメイトであるからできるプレイで試合になったらできるプレイでは無くなるわけです。

2017年の序盤は、ひどいものでした。
やる気も見えなくなってきます。
あのお金を払ってでも、という片鱗はどこにもありません。
そうなると非公開練習をしようがそんなことをすれば誰も見てないのでより練習がおなざりになり、次に見た時はほんとうにこれはJ1のチームの練習なのか?と思わせるものになっていました。

そうなってしまったチームを元に戻すのは、至難の業です。
選手は自分の基礎レベル落ちているなんて思ってもいないので、なぜ上手くいかない、戦術が悪いのでは、などと思い始めるわけです。

ポイチが辞めることが発表になった時、あおちゃんが泣きに泣いてファンサを断られたのですが、後になって考えてみるとチームを引き締められなかったあなたの責任もあるんじゃないの?と、思ったものです。
自分は、しっかりと自分のレベルを保っていましたがそれをチームメイトにはもとめるこもができていないと思うのです。

寿人さんが自分に求めたこと、寿人さんは、自分だけではサッカーが出来ないことをよくよく分かっているなと思っていました。
故に誰が自分を活かしてくれるのか?と、いつもそういう選手を探していました。
自分のためでもありますが、自分が活躍できればパートナーも伸びる、という相乗効果がある事を示してくれました。

現在、それがないのです。
結果結果に拘りすぎて、自分たちの基礎レベルをあげる事が滞っているのです。
若手は試合に出れば試合に慣れては来るのです。
スピードに慣れてくればある程度の基礎レベルがあれば試合に出続けることが出来るのですが、それ以上のことをやろうとすると、自分の基礎レベルが頭打ちになって引き出しがなくなってくるのです。

やりたい事をやりたくても届かない、試合に出ることで精一杯で自分の技術の精度を確認することが疎かになっているのが見えてきます。
パスが通らない、シュートが入らない、ポジショニングが上手くまとまらない、基礎練習が美しいチームは、パスが通らなかったりポジショニングがズレたりしないのでシュートシーンまで滞りなくたどりつくことができ、余裕もあるので相手のギャップを確認しながらスペースを付きながらフィニッシュに至るのです。

それを確認できるのが、練習冒頭30分の基礎練習なのです。

そこがダメなら次の試合は勝てないな、そこが私の練習を見る価値です。
その後の紅白戦でいくらいいプレイをしても基礎練習ができてない選手がよく知っているチームメイトを出し抜いたところで公式戦の対戦相手を出し抜くことはできないのです。

その昔、「練習なんか見てて面白い?」と聞かれたことがあります。
「何でわざわざ吉田まで練習を見に来るの?」と聞かれた事もあります。

その理由は、「選手の基礎技術レベル」がどうなっているか確認したかったからです。

あおちゃんのパス練習は、終わるまでずっと見ていました。
彼のパス練習こそ、彼の状態を確認できる、大事な時間でした。
同じようにパスのやり取りをしているだけですが、上半身から腰周り、足首、足先まで、「良い状態」でパスを出し続けられるか、腰周りの筋肉の使い方、足首の角度、ボールの受け方、インパクト、全てにおいて、どこまで出来ているのかで、身体の状態からメンタルまで見えてくるのです。

今年の年初め、ワンチャン狙って自主練をと思っていたらたまたま見学することができ、パス練習を見ていたのですが、一昨年の大怪我から復帰はしたもののと思っていたところ、大臀筋をしっかり押し出したパスを繰り出す姿を見て、「今年は大丈夫だな」と、思いました。
(その後、「今日の練習どうじゃった?」と聞かれたので「ケツ入ってて、いいよ!!」と答えたのですがわかって貰えたのでしょうか笑)

ペレイラさんがいなくなった3試合、大失点して負けた訳では無いですが、こちらが攻撃しても、フィニッシュが上手くいかない。
それは、細かなところがズレている、基礎練習がしっかり出来ていないと私は思っています。
見学者がいない、結果だけをもとめる監督、試合で結果だけをと思ってしまうと足元をすくわれる、という典型だと私は思っています。

そんなことを言われる筋合いはないと、思うかもしれませんが、天皇杯の秋田や福山を見て彼らのしっかりとした技術と思考にやはりこういうところができてないとどんな戦術であろうが遂行することはできない、イコール、いい試合もできないし、勝つこともできない。
なにより、いい試合が人の心を掴むという事を、福山と秋田のサッカーで久しぶりに感じることができました。

わがサンフレッチェが忘れている、人の心を掴むサッカー、来年は見せてくれるのでしょうか?
城福さん、試合でのゴールで評価するのでなく、選手の技術とその技術が試合でどれだけ再現出来ているのかを評価して欲しいと思います。
そのためにもペレイラさんのサッカーを若手に見せてあげて欲しいのです。若手はまだまだ彼の基礎においついてないから、そこは頑張らせないとなりません。
ペレイラさんは何もしなくても上手いですから別次元ですが、思考の部分で大きく得るものがあります。

出たとこ勝負でなく、もっと深い部分をさぐるようにチームを作って欲しい。
それが来年出来なければ、順位がいかに良かろうとも、チームを去っていただきたい。

あの5年間を過去の栄光にしたくはありませんし、私たちは、良いチーム、良いサッカーを知っているサポーターであることに誇りを持たなくてはなりません。
お金が無くても優勝はできることも知っています。

身の丈などと言わなくても、人に備わる力を存分に発揮して、すべては、そこからです。
集めた8千万が無駄にならないように。


「自分たちのサッカー」とは?

名古屋戦が終わってから何日かに考えていました。
結局、ペレイラさん頼りのサッカーじゃん、と思ったのですが、名古屋はマテウス頼り、柏はオルンガ頼り、だとしたらいくらいい選手がいても生かせなければ意味がないのかもと、思い始めたのです。

実際、タイトルを取ろうと思ったら「〇〇頼り」のサッカーでは取れません。
それは、私たちは知っています。
あのドウグラスがいた時の完全優勝、2013年の逆転優勝、どちらも選手のレベルが普通じゃなかった。
今の川崎と同じく、ミスというものは見当たらなかったし、なんなら、ノーミスの試合が当たり前という状態で、そうなると負ける気なんか全くしない、という状態でした。

選手が若手にシフトしその他の選手もそこまでハイレベルな選手ではない現状、誰か頼みになり、その誰かを生かすことすら苦労をする事とすらあり、だいたいペレイラさんは、松本で「頼り」にならず広島に来たわけです。
広島の今のレベルならペレイラさんに点を取らせることはできたわけです。
だから、結果的にネガティブに考えなくてもいい結果なのかもしれません。

しかし、8戦負け無しに至るまでの中盤の構成では、ペレイラさんに点を撮らせてあげることはできませんでした。
結局あおちゃんが中盤を潰しまくって供給していたのです。
「ペレイラ青山頼りのサッカー」です。
その昔寿人頼りの、と言われていた頃のように、あの頃もがんばってもタイトルには届かなかった。
でも、勝てるチームにはなっていったし、最後は初優勝した。

続けていけば頼りのサッカーからチームのレベルをあげてチームで前線を押し上げられるチームになるわけです。
あの負け無しの頃、ボランチの前後を変えました。
その方が早い判断であおちゃんが前に渡すから相手が翻弄されて点が入っていましたよね。
どうも青山アンカーのイメージだったのですが、どうも前目の方が昔取った杵柄なのか向いているようですね。

この前フォーメーションを変えるという監督の講話がありましたが、結局、中盤がデュエルしてペレイラさんのポジショニングでスペースを作って点を取っていたわけです。
個人技でやってきたサッカーを自分たちのサッカーと言っていたのに、もしかすると4バックのゾーンスライドかもしれないとなると、またサイドバックの本職を呼ばなければならない。

毎年変えるのは辞めましょうよ。
あおちゃんが自分たちのサッカーと言ったんだもの。
前にいいFW探してきてくださいよ。
必ず活かしてくれますよ。青山敏弘なら。

それであと1年とにかく頑張るしかないでしょ。
若手が本気でレギュラーメンバーになるまでに。なんとか。

煮え湯を飲まされるかもしれませんが
やるしかない、覚悟を決めて、と思います。

白と赤

昨日は昼から休みを取りまして、諸々準備など致しまして、エディスタに向かう頃からむこーうのー山が煙っておりましたから、こりゃーやばいなぁと思っていましたが、2014年振りのカラーボールでした。

でも、雪が降ると何故か降る前より寒く感じないのですね。
写真はたいへんでした。
エディスタの照明の輝度が上がっててよかった。
にしても雪にオートフォーカスのピントを持っていかれるなんてほんとに撮りにくかったのです。
(「撮りにくかった」と打つと「鶏肉買った」
というのも出てきます。)

しゃべれないからラウンドの時のためのプラカード作ったり、ラウンドの時に重いカメラは無理なので短いレンズも持ってきたりと、これもあれも雪さえ降らなければサクサク準備できたのに…

サクサクというか雪が降ると滑りますよね。
みんなこわごわだったように見えました。
なんとも、なんとも、です。
オルンガは前回、隼人くんに抑えられたので離れたところから他の選手を先に行かせて、食いつかせといてから自分が出るなんていうシンプルなコンビネーションしてました。
「決定力」ですよね。
やり方はシンプルでも、決定力があれば勝てる。
うちもペレイラさんがいれば決められたチャンスは作れていたけど、決定力がある人がいない。
雄也くんはFWぽいけど、やはり本職じゃない。
作り込めるけどその先が遠かったのは仕方なかった。

しかし、ヒロヤくんは「なんてもやるから試合に出られらば」というのはやめないと。
試合に出れるレベルじゃなくなっているのになぜ出られるのかもわからなかったし、あおちゃんは試合を作らないとならないのにヒロヤくんのお守りもしないとならない。
ほかにも自分のプレイをしないとならないので、さすがにさすがにだったような。
普通に藤井くんで良かったですよ。
そして柏くん、どうにも、守備で絞らない。

ちょいちょい噛み合わない人がいて、そこが繋がらなくなりゴール前に行っても打てない。
そうこうしてたら監督2枚イエローでレッド退場。
なんかよくわからんけど、なぜに。

その前に野上くん2トップの一角です。
これは挑戦というより無謀。
契約延長が決まったからもいってやりたい事言いたい事が過ぎやしませんか?
ここまで来たら何がしたいのか分からない。
これで勝てると思ってたら柏に申し訳ない。

来期もこのメンバーなのでしょうか。
どっちかというと若手は?
いつかみたいにせっかく育ってきたのに来年は降格があるからよそからベテラン引き抜いてくるとかするんですかね。

でも少しは補強もやってもらわないと。
だからって、俺が育てたんだらと言ってゴリ押しされても嫌だなぁ。
昨日の試合のフォーメーションの組み方を考えたら人がいてもだし、気に入らないとみんな干しちゃうし。
言うこと聞く子と上手くやる子だけ集めて、監督のなにが成長したんだろう?
今年もなにも変わらなかった。
コロナのおかげで若手に試合勘はついたけど。

だけどなにより「ちゃんとした」楽しいサッカーがみたいなぁ。ほんとに。
と思って日曜日天皇杯行きたいです。

五輪候補に偉ばれた3人。
おめでとうございます。
大迫くんスタメン起用はこれがあったからかな?
昨日は3人とも出てたもんね。

ちゃんと書くのも考えるのも、馬と鹿(米津風)に、なってきたのでこんな感じで。


東京戦からの宿題

東京戦に限らずというところでした。
こちらは、人の目に触れる事が多いので、あまり想像ばかりでものを言うのは宜しくないかなと、思い、純然たる予想はnoteのほうに書いています。

一つ、ペレイラさんというピースが無くなるだけで足らない事になってしまう、ことの方が正解でした。
ペレイラさんが前で構えていてくれる事で中盤はスペースをつかい相手を追い回すこともできたのです。
監督は運動量を落とすなと言いますが、動けばスペースができ、裏ができ、というところから、ペレイラさんはなぜそこから動かないのな、何故そこにいるのか、と思わせる選手なわけです。
ポジションを取るというのは自分がどこでなにをしているか、わかるということだと思っています。

そのために3キロ5キロ走り続けなければならない選手とそうでない選手をつくらないとなりませんよね。
相手にもギャップをみせたりして。

ペレイラさんがいただけでは、まだ本当のところはたらなかった。
アオちゃんには、前線への進言をやってもらわないと。

と、ここで寝落ちしてしまうという。
朝起きて思い返したのは、ペレイラさんが戦力としてサンフレの一員であったならそれも含めてサンフレッチェであったということなのだけど、助っ人、と言われてしまえば…

彼には助っ人だけじゃなくいて欲しいなぁというのが私の願いです。

前線の構成

札幌戦から5日もすぎてしまいました。
今週末は日程変更で試合がありません。
のんびりと札幌戦のことやこれまでの事を考えていました。
札幌戦、最初に2失点してからの反撃は意外と早いうちにしてたのですね。見直して気づきました。
しかし、ここからの交代が微妙なのですが、前よりまだなんとかなりそうな感じでよかったのですが、永井くんを入れるなら永井くんがトップ下にならないようにして欲しいとと思いました。

永井くん、行動範囲が広いので、あまり動かないペレイラさんと一緒にいると相手にスペースを空けてしまうことがあり、疲労が増してきたボランチとバックへ相手のボールがダイレクトに攻めてくる事になります。
できれば、永井くんをトップにしてペレイラさんが前線の底、永井くんが周りを連れてヴィエイラさんがフリーになる、という前線構成になればいいのになぁと。
ペレイラさんのシュートの上手さというのは欠かすことができない武器ですが、ずっと前にいても相手が馴れて寄せやすくなる、そうするとサイドに流れてしまうので逆サイドからクロスを上げるのですが、ヘッドは相手も警戒しているので、少し下がってからラスト前へという、コンビネーションが見たいなぁと思ってしまいました。

ボランチとサイドの関係性は、ずいぶんよくなってきましたが、柏くんがまだ今のやり方への理解度がひくいので彼がやるようになってくれたら若手のお手本になるのでしょうが、今の場合、東くんチャーさんが筆頭であると思います。
運動量と攻守時、バイタル横での相手との対峙する位置もう少し上でもう少し絞って、相手がクロスを打ちたくなるようなところで前を塞ぐと焦ってパスをだすかクロスを上げようとするので相手サイドを制圧できた上にボランチへの展開も早くできるわけです。
展開なくても前が開けていれば自分で行けばいいし…

そんなことを考えてました。

ボランチのふたりは早い時期に運動量をあげて相手の攻撃の芽を積むようなデュエルをしてきました。
それをサイドもしてくれるようになり、勝てるようになりました。
だいたい中盤でデュエルしてボールを奪ってサイドからあがる、というのは以前もやってきたサッカーなので、実際戦術が良くないということはないのでしょうが、問題だと思うのは、さっきの永井くんをトップ下に入れてしまうような配置に疑問があるところなんですね。
これまでもそういう疑問のある選手のポジションというのはありましたので、これが変わらないと来季も負けはしないけど、劇的に勝つようにはならないかも知れません。

今のところ選手のレベルが上がった分だけ今のサッカーの精度が上がってきていますからここからは、選手の配置をどうするか、が、常勝への鍵だと思っています。

フォーメーションだとか戦術とか無いようなものだと、中盤プレスのサッカーでは言われますが、私はまず迷ったら自分のポジションからやりなおす、というこてが破綻を最小限に防ぐ方法だと思います。
だから、失点しそうになるとなんだかやばいね、ってわかるんですね。
なんかやばいね、という時、たいてい何人かズレてます。
そうなると、誰かが遅れてマークを外してやられるんですね。

そういう事がないように戻るところを持っておくことがいいかもしれませんよね。
って、これ何回も何回も書いてきたように思います。

何十年も言われてきたことって、意外と大事な事だよなぁと思っています。