今回から2回に分けて北九州市消防局に更新配備された新車を紹介。
第1弾の今回は「梯子車」を紹介します。
北九州市消防局小倉南消防署
30m級梯子車 "ほくしょう413"
2023年6月に入札公告が行われた車両で、年度を跨いで2024年6月に納車となった。
日野自動車不正問題の影響で納期に余裕を持たせるために入札時期を早め、納車までの余裕を持たせるようになった北九州市。
しかし車両の製造自体は段々と追いついてきたようで、納期も短くなっている模様。
北九州市消防訓練研修センターへやってきた新車の梯子車✨
それでは見ていこう。
艤装はMORITAでMORITA北九州地区の代理店である㈱Dryが納入。
車両はお馴染みの日野MHシリーズ。
近年配備されている車両と大きな差は無い模様。
車体前面。
前回更新配備された若松消防署梯子車と大きなデザインの変更などはない。
バズケット底面は朱色になっており「北九州市消防局」の文字と、30m級先端屈折式はしご車を表す「MLLAH5-30WG」の文字が入れられている。
前面警光灯は大阪サイレン社製LED警光灯LFA160を採用。
日野プロフィアのヘッドライトが流用される現行MHシリーズ、つり目になっていてかっこいい。
車体側面。
車体側面には赤色反射テープが貼られており、夜間などでも目立つようになっている。
なおこの車両はポンプ装置を有しないタイプで、ポンプ車などからの送水により放水が可能。
運転室後部には収納スペース。
写真は納車ホヤホヤで新品の資機材が入れられているが、通常はホースなどを収納することになる。
シャッター上部には大阪サイレン社製のLED警光灯とLED作業灯が左右各2個ずつ配置されている。
こちらはアウトリガー。
最近になってアウトリガーも少し変化があったようで、動作が素早くなったりしているとか?
画像はアウトリガー展開用のマグネット付き敷板を付けた状態。
梯子の基部であるジャイロターンテーブルのある部分には車体中央または後方寄りの階段を使って昇降が可能。
そこから更にキャブ後方の展開式梯子でキャブ上へ、また梯子基部のステップから梯子への昇降も出来る。
MORITAの梯子車プレート。
車体後部。
後部にはアウトリガー等の操作スイッチや、ホースの接続口などが配置されている。
MORITAの銘板はもちろん、納入業者の㈱Dryのマークも取り付けられるようになった。
右側(運転席側)側面にだけ梯子装置の操作席が配置。
梯子装置はこの操作席またはバスケット内からの操作も可能。
また画像では収納状態だが、梯子を昇降するリフターも装備している。
アウトリガーを展開し、バスケットを起こした状態。
バスケットには放水銃やバスケット型担架等を取り付けることも出来るようになっている。
今回の車両は"先端屈折式"はしご車で、梯子先端から数mの場所で屈折するようになっており、ビルの手摺り等を避けて要救助者の居る屋上などに接近することが可能。
バスケットには電線などに接近した場合に検知する感電防止センサーなども搭載されている。
さてそれでは今回更新対象となり役目を終えた車両も紹介。
手前は新車✨
奥に写るのが役目を終えた梯子車。
当日朝、会場入りする小倉南消防署 梯子車"ほくしょう413"。
ここまで自走してやってきたが、消防車として公道を自走する最後の雄姿。
2006年度に配備されて以降、小倉南区や小倉北区などのビル火災等に出動。
2020年に行われたオーバーホールの際に車体側面のコールサインが小さく変更されている。
新車の納車と併せて廃車手続きが行われるため、ナンバープレートもすぐに取り外し。
こちらは以前の姿。
車体側面の表記とバスケット底面のデザインが変更されている事が分かる。
車体銘板。
製造年は2007年。17年間の現役生活に終止符を打った。
労を労うように隊員も別れの挨拶。
新しいものに押されて役目を終えるものもある。"日々新風"。
17年間お疲れ様でした。
センターの端には廃車置き場があり、昨年廃車になった梯子車が置いてある。
今回役目を終えた車両もこのようにしばらく留め置かれ、業者によって引き取られていく。
と言うわけで今回は北九州市消防局に更新配備された梯子車を紹介しました。
次回はポンプ車を紹介します。
2024.6.26 @kitakyu_pc
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