ゴジラ映画の5作目。(前後しまして恐縮です…!

怪獣界のスター、キングギドラの登場である。

体はゴールド、頭は3つ、各々の口が光線を吐く。

これは強い。

 

三大怪獣 地球最大の決戦

 

 

 

 

  キングギドラが強いので

 

モスラの人気度がよく分かる冒頭だ。

もちろん、インファント島から小美人も来日。

大人気・双子デュオであるザ・ピーナッツが歌います。

 

5作目ともなると、歌曲も増える。

ストーリーに娯楽性も増える。

怪獣パートが縦糸なら、『ローマの休日』パートが横糸だろう。

未見の方には何を言っているのか分からないかと思うのですけれど、本作、オードリー・ヘプバーン主演でお馴染み『ローマの休日』パートがあるのです。

 

さる王国の王女が行方不明となり、日本に金星人が現れる。

時を同じくして、キングギドラが日本に襲来。

やがて、ゴジラも、ラドンも…と、我も我もと日本にゾクゾク集結。

日本ブーム到来である。

 

怪獣がこんなに来てしまっては、大混乱は必至だろう。

あげく、キングギドラが強い。

絶望だ。

 

 

  キャストとスタッフ

 

主演の刑事役が夏木陽介だったと、いま知った…! まだクドさが無い。

 

星由里子がまたしても可愛い。

 

小泉博がまたしても専門家役なのだが、毎回、役名が違う。同一人物ではなく、ゴジラユニバースだろうか。

 

王女役の若林映子(あきこ)の美しさ! 猛烈な美人なのだけれど、『007は二度死ぬ』で浜美枝と共にボンドガールに選ばれた方だったとは! 顔面偏差値100である。

 

平田昭彦も役柄が違うのだが、目つきは過去ゴジラ作と同じ。

 

志村喬の説得力。

 

ザ・ピーナッツの伊藤エミと伊藤ユミが、椎名林檎に似ていることに気づいた。

 

関沢新一の脚本からは時代感が見えてくる。金星人というパワーワードもツボだ。

 

慣れというものは恐ろしく、円谷英二特技監督の特撮をもはや当然のように受け止めているが、この状況は普通じゃないからなと自分を律したい。

 

本多猪四郎監督はローマの休日パートも、きちんと再現。そのオマージュに大いにニヤニヤしてしまった。

 

伊福部昭の音楽が流れると、どんな荒唐無稽も真実味が生まれるから素晴らしい。

 

 

  対決はやめて話し合おう精神で対決

 

ゴジララドンも色味が地味。

かたや、キングギドラのギラギラ感。

しかも、キングはヤバい奴だという噂だ。

生徒2人だけの山奥学校に、金髪ヤンキーが転校してきたようなもの。

 

どうやって日本を守るのか、知恵が絞られる。

国を挙げて、話し合うのである。

この「話し合い」が今回のテーマかもしれない。

協議は重要だ。

そこからの流れが異常な面白さ!(個人差あります。

まさかのアイデアが繰り出され、まさかの交渉人が現れ、まさかの展開に突入。

 

実は本作の1本前に『空の大怪獣ラドン』があったと今、知った当方(特撮わかばマーク)、案の定の未見でだじろいでおりますけれども。

アメリカのアメコミ映画、マーベルやDCシリーズが多岐に及んでもう追いつけない…と弱音を吐いていたが、とっくに、ゴジラで同様の作品展開があったわけで、何やら誇らしい。

 

さて、今回は対決というよりサッカーだろうか。

ゴジラの蹴り。

ラドンのあおり。

健気なモスラ

満を持してのキングギドラは、頭部の動きが素晴らしい!

怪獣たちの愛らしさも溢れ出す。

『キングコング対ゴジラ』の楽しさ再びだ。

 

いま、世界に必要なのはこの姿勢ではないか。

話し合えないと思っていた相手と話が通じる、こんな驚きはない。

だんだん本気で、当方、ゴジラ界にハマってまいりました。

 

 

※一度、下書きupしてしまいまして後から気づきました。訂正しての再投稿です。いいねを頂戴しました皆さま、大変失礼いたしました。

 

 

 

 

1964年製作/93分/日本
原題:Monster of Monsters-Ghidorah
配給:東宝

監督:本多猪四郎、特技監督:円谷英二、脚本:関沢新一、製作:田中友幸、撮影:小泉一、美術:北猛夫、音楽:伊福部昭、特技撮影:有川貞昌、富岡素敬、合成:向山宏、出演:夏木陽介、小泉博、星由里子、若林映子、ザ・ピーナッツ、志村喬、平田昭彦、天本英世、中島春雄

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