轟音である。
鑑賞したのは、轟音上映である。
どうなるかというと、文字通り、最初の砲撃音で椅子から飛び上がってしまった。
(C)GIRLS und PANZER Finale Projekt
映画が爆発する勢い
心臓に毛がボーボー生えている当方(中年)には、たまらない音響爆発映画。
それが、長めなタイトルを略してガルパンである。
戦車道という部活動であり、各国の戦車に乗った女子高生達が戦闘技術を競い合う。
平和主義者が卒倒しそうな設定。
だが、誰も死なない競技である。
なんと平和なことか。
回を重ねるごとに戦車の動きは進化した。
今回も、どえらいシーンの連続。
夜間のジャングル戦の高揚感。
デンマークのカラフルな港町ニューハウンを思わせる、市街戦での素早さ。
川をあんな感じでやっつける頭脳!
その間、ほとんどセリフが無いのだから震える。
可愛いキャラに可愛いボイスの声優が大挙してキャスティングされているというのに、である。
各キャラクターの関係性やら会話やらは、もう、割愛してしまう潔さ。
そう、ガルパンの主役は戦車だ。
スタッフ
水島努監督+吉田玲子脚本は、いつも期待を裏切らない。
スーパーバイザー鈴木貴昭氏のミリタリーオタク魂が炸裂していると思われる。今回もまた、戦車をギュンギュンに走らせた。狭かろうが、水だろうが、草原だろうが、雪原だろうが、どうにかなる。えっ…戦車って史上最強の鉄製駆動装置ですか…と、息を呑むこと度々だ。
浜口史郎の勇ましくも、どこか可愛らしい音楽も良い!
岩浪美和音響監督が率いる音響チームは抜群。砲撃音、キャタピラが擦る金属音、銃弾が車体に当たる破裂音。一度ならず何度も飛び上がってしまった。
まだまだ続編を全力待機したくなる
小型戦車が愛らしく。
各国の戦法も実際の戦車戦を参考にしていると思われ、手汗モノ。
戦車ド素人の当方も、なんとなく特色を覚えてきていると実感できて嬉しい。
なお、公式HPに戦車解説があると知って、さらに嬉しい。
とまあ、まるで戦争映画を観てきたかのような言い振りだけれど。
そんな熾烈な戦いをしているのは、アニメ顔爆発の少女キャラ達だ。
この落差がまた、たまらない。
男子高校生の物語であれば、こんな平和的な展開にはならない。(断言
この最終章は6章構成。
2年に1本ほどの公開になる模様。
今作は第2話(私事ながら、体調わるわる期にてブログ未記載)から約1年半ぶり。
久々すぎて、年単位の公開ということすら忘れていたババア(当方)、恐縮です。
最終章が終わる頃には、年金受給に手が届いているかもしれない。
それでも楽しみに待ちたい。
ガルパンは本当にいいから!
今回、初めて東京立川TOHOの轟音上映を体験したのですけれども、これまた良い劇場でした。
あのハイクラス設備、ありがとうございます。
2021年/48分/日本
監督:水島努、脚本:吉田玲子、キャラクター原案:島田フミカネ、キャラクターデザイン・総作画監督:杉本功、ミリタリーワークス:伊藤岳、3D監督:柳野啓一郎、音響監督:岩浪美和、音響効果:小山恭正、スーパーバイザー:鈴木貴昭、音楽:浜口史郎、声優キャスト:渕上舞、茅野愛衣、尾崎真美、井上育実、井口裕香、福圓美里
スクリーン轟音上映
※情報に誤りがございましたらご一報いただけますと幸いです。
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