日本版のポスターは恐怖仕様↓であり、
↓ちょっと閲覧注意です。
この素敵ビジュアルで鑑賞を避ける一般のお客様も多いかと思うのですけれども、今作、前2作を飛ばしても面白い。気がします。よろしければ。
ホラー映画である。
お化け屋敷映画こと『インシディアス』シリーズである。
なのに、泣いた。
ちょっと号泣に近い。
それでいて、笑った。
ヒーッ!と椅子から飛び上がってチビった。
もう、カオス。あ、当方が、です。
そう、今作にはビックリ、恐怖、笑い、エモーショナルが詰まっている。
この状態を何と呼ぼう。
万能映画、そう呼んでもいいですか?いいです。(即答
このシリーズにしては、ジワジワである。
それがいい!
静かに始まって、怪異シーンでは大音量である。
うわっ!と驚くのは必定。
ジャパニーズ・ホラーの影響はここにもあり、今回は『呪怨』だろう。
怨霊に襲われる家族と、彼らを救おうとする人たち。
今シリーズに通底する、助け合いである。
シリーズ3作目ながら、時系列としてはまさに序章。
いちばん最初。
つまり、レギュラー陣の出会いも描かれており、ウキウキが止まらない!
リー・ワネル監督の正体に初めて気づいたホラーファン(自称)で恐縮です。
この人、傑作『ソウ』の若い黒髪の方かー!
そして、ずっとインシディアス・シリーズに登場している2人組の小柄な方かー!
『ソウ』に至っては、脚本も書いている…だと…?
天才ですか?天才です。(即答
女性霊媒師役のリン・シェイはもはや、主役。
ベテラン女優の頑張りは本当に胸を打つ。
リー・ワネル(監督)とアンガス・サンプソンのコンビ芸は毎回、笑いのツボ。
霊にとり憑かれるJK、ステファニー・スコットがまあ可愛い!
ディズニー・チャンネル出身らしいが、ババア(当方)も虜になる容姿。
パパ役、ダーモット・マローニーは色んな映画で観ており、鼻の存在感たっぷりなのに毎度忘れてしまう謎多き俳優。
霊担当、マイケル・リード・マッケイの怪演も光る。
もちろん、製作はジェイソン・ブラム、オーレン・ペリ、ジェームズ・ワン!
ホラー三銃士!←いま名付けました。
彼らに足を向けて寝られない。1作目からの成長ぶり、感謝あるのみだ。
心霊現象には過去が付き物。
建物の記憶や、個人の体験である。
今回の現場は、古いマンション。
相変わらず、各部屋が広大なので、アメリカの住宅事情が羨ましい。
序盤は、ひっそり。
中盤は、驚かしで。
終盤は、泣かせに来る。
で、泣いた。
ただ泣かせて終わらないのも、楽しいところ。
ホラー映像もゾワゾワとして、とても良い。
恐怖に少量のコミカルを練り込んだ、お化け屋敷。
行き着くところは、愛である。
WOWOW
Insidious:Chapter3
2015年・アメリカ
監督・脚本・出演:リー・ワネル
製作:ジェイソン・ブラム、オーレン・ペリ、ジェームズ・ワン
出演キャスト:ステファニー・スコット、ダーモット・マローニー、リン・シェイ、アンガス・サンプソン、マイケル・リード・マッケイ
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。


