賛否両論の映画はいい。
世評の否が多数を占めている場合にハードルは下がるから、いい。
あらかじめ、心して出かけたので眠くもならず。
むしろ、ガン見してしまった。
モデル志望女子がロサンゼルスで、のし上がる。
多くは語られず、観客に委ねられるタイプ。
アート系というのだろうか。
映像美である。
以上。
ぃや、もう少し話させていただくと、だ。
多くの観客が戸惑っているのは、笑っていいのかそれは・・・?という点だろう。
違うか。どうだろうか。
お前それ、ギャグでやってるのか・・・?
そんな言葉が頭をグルグルして忙しい。
思うに、ファッション界とはこんなにも滑稽ですよと。
ガリガリに痩せて、突拍子もない衣装を着せられるんですと。
どう見ても笑えるでしょう、むしろ笑っていきましょうと。
そういうツッコミであり、提示かと思う。
違うかしら。どうですか。
モデル女子はエル・ファニングなので、それだけで御馳走だ。
エルちゃんの最大の魅力は声である。
とはいえ、ここまでヘンテコメイクされてしまうとだ、不憫。
なので、素の美しさを無視するファッション界への皮肉と見ておきたい。
キアヌ・リーブスのキャラクターで一本撮れそうな気がする。
ヘアメイク役のジェナ・マローンは一発で嗜好が透けて見えて、いい。
『エンジェル・ウォーズ』のショート金髪だったと知って、ちょっと嬉しい。
ニコラス・ウィンディング・レフン監督は、チャレンジャー。
傑作『ドライヴ』と同様に、ご自身の好きな映画が想像できる。
セリフで人格を作らない、とか、街の色味もとてもいい。
承認欲求がテーマだ。
作りはホラーテイスト。
今敏監督の『パーフェクト・ブルー』や当然、そこから派生した『ブラック・スワン』に印象が近い。
途中、ライトの明滅が激しいシーンがあり、ポケモン・ショックを思い出して震えた。古い。
やべえ失神してしまうと思い、眼を閉じた。
・・・待てよ?
眠くなる人が多いのは、あそこで目を閉じるからか・・・!
とまあ、真面目に考察してみたけれど、思い切って笑ってよかったのかもしれない。
ちょいちょいちょい!とツッコんでよかったのかもしれない。
見た目が全てのモデル界。
作品に漲るのは、皮肉とペーソスだったから。
ただし、『ラ・ラ・ランド』と同じ街とは思えぬ薄暗さであった。
いいですね。
スクリーン
『ネオン・デーモン』
THE NEON DEMON
2016年/フランス=アメリカ=デンマーク
監督・脚本: ニコラス・ウィンディング・レフン
出演: エル・ファニング、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー、カリン・ドール、クリスティナ・ヘンドリックス、キアヌ・リーヴス
[関連作品]
ニコラス・ウィンディング・レフン⇒ドライヴ
エル・ファニング⇒トランボ ハリウッドに最も嫌われた男/幸せへのキセキ
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。

