【車中泊旅】第28回目 (2024年5月17日~18日)
去年10月の初秋に「車中泊旅」で来た時は、
一日目は天川村の「洞川自然研究路」をメインにあと観光、
二日目は黒滝村の「日本遺産」巡りをし、あちこちと回った。
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あれから半年後の今回は、
春も過ぎて梅雨手前の丁度季節的に良く、
天気の良い日を選んで行く内容は、
一日目は、「観音峯山」に初挑戦をメインに決め、
二日目は、「洞川自然研究路」は去年と同じコース、
迷うことなく安心安全を優先して行ってきた
従ってブログタイトルは下記のように、
①初挑戦、「観音峯」
②「円空仏4体」栃尾観音
③2回目「洞川自然研究路」
以上の3分割で投稿する
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【一日目】 (5月17日・金曜日)
初挑戦
天川村「観音峯」
・標高1347m・3等三角点峰
現地歩き出しは「6:55」である。
さて、京奈和道を走ってるときに迎えた「日の出」は、間違いなく「ブル-バックに冴えわたる晴天」を意味していた
2~3ヵ所寄り道をしながら、国道309号を走って着いたのは「道の駅黒滝」だ。
ここは今晩の車中泊の場所である
水分補給と膀胱支援と休憩をし、
早速「観音峯登山口」に向かった
ここは、ツ-リングではよく来る場所なので
なじみ深い場所もあるのだが 、
今回は、ここからリュックを背負っての
ハイキングとは、ちょっと変な感覚もあるが、
積年の思いなので今日実行
できることにテンションが上がる
この吊り橋はもう何回見て来たことだろう。ツーリング時に寄った時は、いつもこの橋の中央に出て、川の絶景を眺め、近いうちに必ず「観音峯」登ってやろう、といつも思うのだが、思った時から早10年、身体が健康で動けるうちにと思い、前に突き出た重たい狸腹を持ち上げたのだ
橋を渡っていざ、出発進行
「6:55」に出発して、いきなり急登の連続で、登坂に弱い自分にとってはゆっくりと安心安全を見極めて上がって行く
濃い杉林の中を九十九折れの山道上がって行くと、もうたっぷりの「有酸素運動」と「足腰鍛錬」は、息切れとアキレス腱に現れた
サ-「観音峯展望台」まであと「2000m」と書いた看板、
この状態であと2kmはちょっときついんでねーか
途中で第一展望台があったので少し逸れて行ってみたが、木の枝が伸びきって殆ど展望が出来なかったのだ。
延々と続く濃い杉林を通過しながら、「観音峯展望台」まであと「1km」まで近寄った。石ころ道や、この木造りの階段はかなりキツイ。苔むした大きな岩がごろごろしてる様は丸で「ジブリ」の世界。さらに進んで行くと「レンガ造りの洞穴」があった。こういうレンガ造りを見ると「加太の砲台跡」を思い出して、ついつい中を覗きたくなるのだが、「古希」を過ぎたおっさんのすることか
ついに陰になっていた山の斜面にも陽光が射すようになってきて、明るい黄緑の新緑は美しい
上を見上げると、大きな建物が・・・・。これが「観音平」休憩所だ。もう全体的に太陽光が射していて、見事な風景を醸し出していたので、初めての「たっぷり休憩」をすることにした。リュックを降ろして辺りを散策。
モミジが多くあるので晩秋の頃には、この大きな東屋と紅葉とのコラボが美しいに違いない。
サ-、へたったこの石階段を上がって行く。変わったねじれ方をした太い木を眺めながら上がって行くと、意図的に崩されたと思われる「石の門」があり、その向こうには苔むした大きな石の間に何本もの木が乱立してる姿は、ここから環境が変わりますよ!と言ってるように感じたのだ
何回も立ち休憩をしながらも、奮闘努力の甲斐あって、急に視界が開けて来たのだ。一気に周りが明るくなった瞬間、前方を見ると「尖がった大きな石碑」が見えたのだ。
そう、これがかの有名な「観音峯展望台」だ。
やった、ついに来た
勿論真っ先にやることは一つ、
記念写真
360度の大パノラマは、少し雲はあるが、
ブル-バックに冴えわたる晴天のお陰で、
自己最高の「1255m」からの絶景は、
しんどかった分、達成感・満足感は、
この上ない心に沁みる鼓動があったのだ
もう素晴らしいの一言なので、
やっぱり人文字の「す」で気持ちを表した
サ-、まだこれで終わったわけではないのだ。
後ろに見えるあの
「尖がった山」
が最終目的の
標高1347m・3等三角点峰の
「観音峯山」
である。
あそこまでまた急登な感じがするが、
折角ここまで来たのだから、
と自分に言い聞かせて、
最後の追い込みに入った
やればできる、やらねばならぬ 何事も
出発していくが、やっぱり急登の連続で、
アキレス腱と太腿のきんに君が笑っている
「観音峯」頂上に着いて写真を撮ってると、さっき「展望台」で追い付いて来た若い二人と、再度頂上で再会することになった。この二人は登山を開始してから初めて出会う「人間様」である。
色々喋ってる中で、桜井市辺りから来たという元同僚のこの二人は、30代と40代の歳の離れた仲良しコンビである。
この写真、初めて来た山で、初めて会った、という記念の写真になった。さらに並び方が、携帯の電波アンテナのように高中低の順番になったのは偶然である。
そして彼らは先に下山に入った。
自分は水分補給等の休憩をしてから
少し遅れて出発したのだが・・・・・
登りには滅法弱い自分だが、下りは何故か誰よりも早い自信があるので、いつも通りのスピ-ドで下って行くと、「観音峯展望台」で追い付いてしまったので、再度お願いして「3ショット」の記念写真を撮った。
「ブル-バックに冴えわたる晴天の記念写真」
は、さっき頂上で撮った写真よりも価値が高い
「もう最高でんがな~、これッ」
ここで彼らは食事休憩に入ったので、先に下山に入った
樹々の隙間から見える絶景を観ながら、足元に注意を払って下ってくると、登山口の吊り橋が見えて来た。
「やったね、無事帰還、おめでとう」
と自分に大きな賛辞を贈った
今回の初めて登った「観音峯」は、
「7.2km/5h6m」とかなり時間を取った山行であったが、
上の「時間別の表」を見ると、
行きは頂上まで「138分」掛かっていて、
下りは何と「72分」で下山してることが分かるが、
休憩時間が問題で「1時間17分」も取ってるが、
これ殆ど登りの時の休憩時間である
やっぱり登りに弱い自分にとっては、
休憩の多用が、人の「1.5倍」時間かかる所以だ
上の表は納得のエビデンスである。
さらに頂上で出会った二人との写真は、
延々とファイルに残るだろう
あんなにヒーヒ-言うてたのに、
「観音峯展望台」の360度の
大パノラマに感動した時には、
既にしんどさは頭に無かったのだ
人間、大きな感動があれば、
「頭の中はその感動に支配される」
つまり、「嫌なことは忘れ去る」
ということを、改めて実感させてもらった
「観音峯展望台」
は、メッチャ久々の「尺物のガシラ」を釣り上げた様な、
そんな醍醐味と感動をくれた
「初体験の観音峯」
であった。
②「円空仏4体」栃尾観音へ続く