「強情灸」「親子酒」に関して(笑二) | 談笑の弟子!! ブログ

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立川談笑の弟子による勉強会のブログです。

第二回立川談笑一門弟子勉強会「実写版・子ほめ」にご来場頂き誠にありがとうございます。

この記事は僕が演ったネタ「強情灸」と「親子酒」についてです。

今回は吉笑兄さんの新作の台本に対して古典落語の演技で張り合いたいと思ったので、この2席をチョイスしました。

まず、開口一番での「強情灸」ですが、とにかく早い段階でドカンと大きな笑いが欲しく、時間の許す限りウケるまで落語に入らずに何かしら喋り続けようと考えていたのですが、結果的に落語の入り方を見失うという事件が起きてしまいました。

この、かなり強引に落語に入ってしまったのと、ガチガチに緊張していた事が影響したのか「強情灸」は全体的にフワフワした感覚のまま落ちまで行ってしまいました。

今月の立川流の一門会でも何度か演らせて頂き調整してきたつもりだったので悔しい高座となりました。


2席目の「親子酒」はネタおろし。
江戸と上方とでは演出が全く違うのでどちらで演ろうか悩みましたが、今回は江戸落語の演出で演ることにしました。

しかし、稽古の段階から酔っ払うシーンがちっとも固まらず、何度も何度も色んな酔っぱらいを公園のベンチに座って演っているうちに、いつの間にか物凄い妄想癖のあるお父っつあんが出来上がってしまいました。

お酒の落語を演るのが初めてだったのと、お父っつあんに変な要素が加わったことで演る事にかなりの不安はありましたが結果的には「強情灸」よりも楽しく演ることが出来ました。

まだ少し酔っ払いを演じている自分自身に違和感があるので、その辺りが課題かなと思います。

とはいっても、前座がお酒の落語を演るのはいけないとされているためなかなか他で演る機会はないので、この勉強会では今後もそういう落語を中心に勉強させて頂きたいと思っています。


沢山のご来場、本当にありがとうございました!

立川笑二