簾問題に関して(笑二) | 談笑の弟子!! ブログ

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立川談笑の弟子による勉強会のブログです。

今回は、第1回目で大きな問題となった簾の件について。
勉強会の会場である庚申文化会館には高座の後ろに大きなテレビがあります。
このテレビが、センターラインからずれた位置にあるため、客席に座って高座を観ていると、若干の違和感が生まれるのです。
なので、この違和感を解消するために、第1回目では4枚の簾を使いテレビを隠すことにしました。

しかし、開演5分前に1枚の簾が落下したのをキッカケに、出囃子が鳴った途端に2枚目も落下、吉笑兄さんが喋りだしたのと同時に3枚目も落下。といった具合で次々と簾が落ちていき、最終的には全ての簾が落下していて、テレビが剥き出しになっているまま落語を演るという状態になっていました。

なので、第1回目と同じ過ちを繰り返さないよう、今日は兄さんと共に庚申文化会館へ行き簾の設置の仕方についての打ち合わせをしてきました。

その結果がこちらです








これで完全に、簾が落ちない様に固定することができました(いいえ、テレビは見えていません)。

なにをどう変えたかというのを説明するためにはどうしても専門的な話になってしまうのですが、
第1回目の時は、簾を固定するために僕が製作した「簾ばっちり固定できるんです」を使用しました。





この「簾ばっちり固定できるんです」の使用方法は、さらに専門的な知識が必要なのですが、簡単に説明すると
グリンとなっている所に簾をガッと差しこんで、ビタビタとテープを使うだけでビシッと壁に固定出来る様になります。
しかしこれには、固定出来る時間が平均30分程度しかなく、後は重力に従って「簾ばっちり固定できるんです」ごと落下してしまうという欠陥がありました。

なので、今日の打ち合わせの結果、第2回目は会場のテレビの上にあった
「カーテンレール」
を使用することに決定しました。

なぜ、元々この会場に設置されていたこの「カーテンレール」に気がつかなかったんだろうかと吉笑兄さんは苦笑いをしていましたが、他に使用目的を持たない「簾ばっちり固定できるんです(30分程度)」を8本もこの世に生み出してしまった僕は、ただただ悲しい気持ちになりました。





こんなもの、処分の仕方が分かりません。

なんやかんやありましたが、第1回目で大きな課題を残した簾問題は解決することが出来ました。

安定感のある簾をぶら下げて、皆様のご来場心よりお待ちしております。

立川笑二