「持参金」「子ほめ」に関して (笑二) | 談笑の弟子!! ブログ

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立川談笑の弟子による勉強会のブログです。

第一回談笑一門前座勉強会

「俺のそっくりさんのドッペルゲンガー似のお前」

にご来場頂き誠にありがとうございます。




僕は、「持参金」と「子ほめ」を勉強させて頂きました。




持参金は、僕が中学3年生の頃から落語を聴く様になって一番最初に好きになった演目です(誰が演っていたのかは覚えていませんが、上方の落語家さんだったと思います)。




従来のカタチだと

番頭さんがお金の催促に来た後で、隠居さん的な人(僕の場合は金物屋の吉兵衛さん)が縁談を持ちかけて来る。

という流れで入っていくのですが、




初めてこの落語を聴いた時に、嫁に貰う気のない男の、心変わりした後の言動がたまらなく面白いと感じていたので、その部分を活かせるように

最初に吉兵衛さんが縁談を持ちかけてきて、それを一度主人公が断った後で、番頭さんが催促に来る。


という流れで入ってみました。




ただ、その影響で落語自体が長くなってしまい終盤に失速してしまったのが大きな反省点です。




子ほめは、演り慣れた演目という事と、持参金とは全くタイプが違う主人公なので並べてみると面白いかなと思い、演ってみました。

持参金の主人公が周りにどんどん流されていくのに対して

子ほめの主人公は自らガンガン押していくタイプだなと。




実際に演ってみると、仲入りをはさんではいるものの連続で高座に上がるのは初めてだったという事もあり、あっぷあっぷの状態になってしまい「押す」とか「押される」という事以前に、ちゃんと演るという事に意識を注ぎすぎてしまいました。




この辺りは慣れるしかないのかなと思ったりしています。




今の力量で勉強会、しかも前座噺ではないネタを含む古典落語を2席も演るというのはかなり乱暴な事だと分かっているのですが、この勉強会での僕は、当分、このスタイルでいこうと思っています。




お付き合いして頂けると嬉しいです。




今回は、沢山のご来場、本当にありがとうございました。




立川笑二