相変わらずの【にわか独りよがり考古学】です。

 

この四連休中に、田園調布古墳群を仮想見学する企画をしています。一応、自宅は都内なのですが途中川崎市を経由することになりますので、都内での移動なのですがなんか微妙ですね。

JR南武線の武蔵小杉駅から徒歩で多摩川を渡って現地まで行く予定です。

以上をGoogle Mapとストリートビューで仮想的に体験する企画です。

途中元気があったら、あの”桜坂”にも寄れると良いですね。

 

事前準備:

荏原台古墳群は田園調布古墳群と野毛古墳群の二箇所に分けられています。

田園調布古墳群の築造時期が、二期に分かれているそうなんです。

築造年代 第一期、4世紀~5世紀前半 第二期、6世紀~7世紀

第一期は、大型の前方後円墳、第二期は横穴式石室をようする比較的小型の円墳が多い様です。

 

この第一期と二期の間にどうやら、野毛古墳群が築造されたそうです。

築造年代 5世紀前半~6世紀

 

いずれも、当時武蔵国内で相当有力な豪族の墓だと言われています。私は、野毛古墳群が築造された時期に、等々力渓谷が人工的に造られたと推測しています。等々力渓谷には、矢沢川が流れ込みますが、この川は、もとは渓谷にバイパスされずに下流に流れて、九品仏川となっていた様です。等々力渓谷は、野毛古墳群の中にあります。

http://y-ok.com/musashino/assets_c/2016/01/todorokikeikoku-7925.html

これを等々力渓谷辺りで多摩川にバイパスすることで、そこから下流の旧河床・逆川流域が農地として価値を持ったと思います。また、もともと川沿いにあったそれらの農地は、大雨が降ると氾濫して農作物に多大な被害を与えたことでしょう。

この様な治水事業をすることで、当時の武蔵国内で相当有力な豪族は、さらに経済的な力を強めたと思われます。この豪族が、笠原小杵一族と思われます。

 

ところで日本書紀には、武蔵国造の乱(むさしのくにのみやつこのらん/むさしこくぞうのらん)の記録があるそうです。

それは、古墳時代後期の安閑天皇元年(534年?)に起きたとされる戦いで武蔵国造の笠原氏の内紛 とのことです。一族が、武蔵国造を争った乱だそうです。

 

定説では「笠原使主 - ヤマト王権」対「笠原小杵 - 上毛野」の戦いで結果は、ヤマト王権が応援した笠原使主の勝利に終わったそうです。その際に笠原使主は、武蔵国造になれた礼として王権に屯倉を献上したとのこと。 戦いに勝った笠原使主一族は、当時埼玉古墳群を残しています。

考古学上諸説ある様ですが。。。

この際に勝利した笠原使主が献上した屯倉に、笠原小杵が開拓した上記の農地も含まれていたと思われます。

 

その様なわけで、笠原小杵一族は再び、もとの田園調布古墳群を築造した地に戻ったわけです。(TBD)

 

以上を整理すると次の様な仮説が立てられます。

笠原小杵一族は、もともと商業を基盤とする経済力があった。

私は、田園調布古墳群周辺に河岸があっただろうと思っています。水上交通で東京湾から多摩川を遡って、田園調布辺りの河岸で陸上交通に切り替えます。

https://ameblo.jp/kissam59/entry-12475101423.html

でも同じようなことを書きました。

更に経済力を高める目的から、農業を新たに経済基盤に追加するため等々力渓谷に矢沢川をバイパスする治水工事を行った。そのために活動の拠点を野毛古墳群周辺に移した。

でも、武蔵国造の乱に敗れて農業を基盤とする経済力を失い、元の商業を基盤とする田園調布の地に戻った。(TBD)

田園調布古墳群の後期の小規模の円墳は、前期の大型の前方後円墳の間を縫う様に築造されている様です。古墳時代の商業地/河岸としての田園調布付近は、上記乱の後ヤマト王権が獲得したと考える方が自然かも知れません。

OK

ブラタモリのネタになりそうな仮説でしょ。ウインク

既に通説だったらご容赦!

田園調布古墳群周辺にある博物館の解説が参考になるそうなので、上記仮説は覆される可能性があります。

 

ps

大陸から文字が伝わる迄文字は持たなかったと言われる某国です。そもそも文字って何の目的で使用されるものかの本質を考えると、その本質を実現するための文字以外の手段を持っていたと考えるのが自然です。

その本質とは、”時”、”場”を同じくしなくても情報が伝えられること、すなわち時空を超えて情報を伝えることです。

 

古墳の築き方に代表される様に、地形とか人工的な建造物をランドマークとして、自然と調和させながら意味を込めていたのではないでしょうか。確かに語部とかいう職業も存在した様ですが。

 

【参考記事】

https://massneko.hatenablog.com/entry/2017/02/21/000000

 

【参照記事】

https://ameblo.jp/kissam59/entry-12475098327.html

https://ameblo.jp/kissam59/entry-12475098349.html