
世界で最も使われているOSは日本発のトロンだ❗
ネットワークに接続されることで様々な機能が実現化しています。そして この動きの中核にあるのが IoT いわゆるものの インターネット技術です IoT 技術です。
・日本の威信をかけた巨大プロジェクト"OSトロン "が潰された日
トロンとは、The Real-time Operating system Nucleus の頭文字から来ています。
約40年前の1983年当時、東京大学の助手であった 坂村健 東京大学名誉教授のアイデアから生まれました。
坂村博士は将来家電製品や自動車や、様々なものにコンピューターが組み込まれネットワークでつながる日が来ると予見していました。
これは 今の IoT のコンセプトに非常に近いものだったのです。 しかし当時はこのような考えは周囲の人々には理解されず、坂村氏はこの考えを一般向けに"どこでもコンピューター "と説明していました。
そして、様々な機器に組み込まれるコンピューターを制御するための組み込み用 OS として トロンの開発を始めたのです。
このトロンの開発プロジェクトには、東京大学の研究室の他、日本電気、日立製作所、富士通、松下電器、パナソニック、三菱電機といった国内の大手電気メーカーも参加していましたのです。
これは日本の技術力を結集した巨大プロジェクトで日の丸を背負ったプロジェクトでした。
1989年には 文部省と通産省が主導するコンピューター開発教育センターが設立されました。
そして、小中学校の生徒全員にコンピューターの操作法を教えるプランが提案されました。
この教育プログラムで使用するコンピューターの OS としてBトロンが選ばれ日本製のパソコンを製造 導入する計画が進められたのです。
しかしこの計画は米国の猛反対にあい、結果、米国通商代表部は1989年4月に外国貿易障害年次報告書を発表し tron を 制裁候補としてあげたのです。
当時出入りしていた科学雑誌のニュートン編集室でもショッキングな話題になっていました。アメリカによって日本産OS トロンが潰されたのですから。
米国の意図は明白で日本が Bトロン OS を使用した 純日本製パソコンを製造し、 教育現場に導入する計画に対し、Microsoft などの米国企業が日本市場に参入できなくなると考えたからなのです。
その後windowsが席巻したのは言うまでもありません。日本としてあまりにも情けない事態となりました。通産省がアメリカの圧力に屈してしまったのです。
トヨタ潰しの電気自動車戦略に似ています。日本潰しと言う訳です。
その結果、トロンは米国のスーパー31条の制裁条項の対象候補とされました。日本の大手ハードウェアメーカーのパソコンへのトロンos搭載が潰されたのでした 。恐るべきアメリカ。ダメな通産省。
・トロンos潰しの時代背景
当時の日本はバブル経済へ向かい産業界には活力があり、高品質な工業製品は海外で非常に売れ売れていたのでした。
特に米国への輸出は好調で大幅な対米貿易黒字が続き、米国から見れば対日貿易は大幅な赤字に成っていたのです。
日本が国家プロジェクトとして推進しようとしていたBトロン OS を米国は脅威としたのです。
・意外な展開
ところが今日、世界のコンピューター全体の95%を制御しているのは日の丸osトロンなのです。
情報処理系 OS としての可能性は阻まれたものの、組み込み用 OS としては世界トップのシェアを誇っているのです。
osと聞くと、パソコンやスマートフォンを思い浮かべるかもしれませんが、実際には これらは全体のほんの一部に過ぎず、全世界のosでパソコンやスマートフォンで使われているのはたった約5%に過ぎないのです。
残り95%は様々な機器や機械の家電、自動車道など、あらゆる機器に組み込まれているosと言う訳です。
トロンは組み込み用 OS の分野で世界シェアの6割以上を占めているのですから、世界で最も普及しているosがトロンなのです。
現在、トロンOSは、世界標準規格として認定されosの使用が世界的広がりを見せています。
坂村博士の開発と、多くの日本の企業と研究者の努力によりトロンは今や IoT の分野で全世のトップシェアを占めるまでに成長しているのです。