カレッジフォーク グリーンフィールズ(ブラザーズフォー)
一世を風靡したカレッジフォークの名曲「グリーンフィールズ」は、過去の感情を思い出す手掛かりの名曲、不思議な郷愁が込み上げてくるのであります。
この歌が描き出すのは、太陽に祝福された緑の野原と、そこを流れる清らかな川の情景であります。しかし、歌詞すべては「過去形」で語られます。
恋を失い、独り残された者の目に映るのは、もはや瑞々しい草原ではなく、ひび割れ、乾ききった荒野のみ。
自然の移ろいというよりは、心の欠落がそのまま世界の終わりを告げているようであります。
「カレッジフォーク」というジャンルには、知的な静謐さと共に、どこか若さゆえの潔癖な悲哀が漂っているものです。この曲もまた、ただ去りゆく者を嘆くのではなく、相手がいつか「彷徨う心では幸福になれない」と気づくのを、枯れ果てた地で待ち続ける強さを描いています。
当時歌詞の意味ははっきりわからかったが歌い手の醸し出す雰囲気で子供ながら聞き入っていたのです。
大人の世界に一歩近づけてくれた名曲であります。
Once there were green fields kissed by the sun
かつてそこには 太陽に接吻された緑の野原があった
Once there were valleys where rivers used to run
かつてそこには 川が流れる谷間があった
Once there were blue skies with white clouds high above
かつてそこには 高い空に白い雲が浮かんでいた
Once they were part of an everlasting love
かつてそれらは 永遠の愛の一部であったのだ
We were the lovers who strolled through green fields
我らは その緑の野原を散策した恋人たちであった
Green fields are gone now, parched by the sun
緑の野原は今はもうなく 太陽に焼き尽くされてしまった
Gone from the valleys where rivers used to run
川が流れていた谷間からも 消えてしまったのだ
Gone with the cold wind that swept into my heart
我が心に吹き込んだ冷たい風と共に 消えてしまった
Gone with the lovers who let their dreams depart
夢を諦めてしまった 恋人たちと共に消えてしまったのだ
Where are the green fields that we used to roam?
我らが歩き回ったあの緑の野原は どこへ行ったのか
I'll never know what made you run away
何が君を去らせたのか 私には分からないままである
How can I keep searching when dark clouds hide the day?
暗雲が昼を隠すなかで いかにして探し続けられようか
I only know there's nothing here for me
ただ分かっているのは ここには我がためのものは何もないこと
Nothing in this wide world left for me to see
この広い世界に 見るべきものは何も残っていないということ
But I'll keep on waiting until you return
けれど私は待ち続ける 君が戻ってくるまで
I'll keep on waiting until the day you learn
君が気づくその日まで 私は待ち続けます
You can't be happy while your heart's on the roam
心が彷徨ったままでは 幸せにはなれないのだと
You can't be happy until you bring it home
心を家(ここ)に戻すまで 幸せにはなれないのだと
Home to the green fields and me once again
再び あの緑の野原と私の元へ帰ってくるまでは
