1/30(土) 初稽古 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社
2010年秋公演『在明の別』 スタートいたしました。
いまいち勢いのないスタートダッシュの模様をお伝えいたします(笑)

1/24(日)
1週間前に公演『かすがの~『伊勢物語』二条后章段より~』を終了させたのも束の間。
休む間もなく『在明の別』プロジェクトが始動。配役会議が行われました。
どうしても都合が付かなかった数名が不参加でありましたが、
本公演からの新規参入3名が駆けつけ、なにやら新鮮な感触です。若いっていいなぁ……。
また、第2回公演から数年ぶりに我が劇団に復活を果たした "或る男"も、久しぶりの参戦。
うちの劇団のオーディションには何故か「事前に希望は聞いてみるけど、決定の参考にはあまりしない」という、
役者にはあまりありがたくない伝統がありますので(笑)
今回も事前希望調査はしたものの、全員が全役のオーディションをうけさせられました。
毎年のことながら、同じ役、台詞でも、役者それぞれの声色、雰囲気、台詞回しで全く違う人物像になるのが面白いですね。
新規参入+復活の方々も、何時間にもおよぶ過酷なオーディションに耐え抜いて下さいました(笑)
舞台監督、脚本家、+古参メンバーでの厳正な会議の末、結果的に例年になく希望が反映された形のキャスティングに。
前作を見て下さった方の予測を裏切る、それでいて自信を持ってお披露目出来るキャスティングです。
その後、決定したキャスティングで1度ざっと読み合わせを行いましたが、これは期待出来そうな予感……!
個々人これから11月までおつきあいする半身に巡り会い、なんだか早くも稽古が楽しみです。

1/30(土)
『在明の別』記念すべき初稽古。

は、なんかもうある意味それらしいというか、まさかの参加役者4名。+元帥。
しかも内2名は早退と途中参加だったため、最大で役者3名という大惨事。
実は今回、かつて無いキャスト数の作品で、実は役者13人います。となればこの参加率の低さがわかるはず。
……初稽古なのにねぇ。というわけで、とりあえずいる役者で出来る部分の読み合わせを致しました。
オーディションに参加出来なかった新規参入の1名がいらっしゃっていたので、
彼女ともはじめて読み合わせをいたしましたが。可愛い。あぁ可愛い。
台詞の中に突如出てくる和歌に悪戦苦闘しておりました。まぁ普通の劇ではあり得ないからね……。
それぞれまだ自分の役の方向性が定まりきってないだけあり、試行錯誤の読みあわせ。
この役はどんなキャラクターだろう?と話し合いながら、少人数のこともありのんびり行いました。

その後、人数も少ないので今日やっちゃおうかというわけで、衣装打合せに。
前回同様、色彩などに心を砕いて、ふざけつつなんだかんだ緻密に組み立てていきます(笑)
衣装の方向性を定めた後、じゃああれとこれと作って……と考えてみたら、背筋が凍りました。
なんと14着要ります(1名衣装替えがあるため)
え。14着ってなんだ。1ヶ月に2着出来上がっても間に合うか怪しいじゃないかそれ……。
……正直ちょっと絶望しました。なんだか涙が出そうです。
でもやるしかないならやるしかないし、やるしかなければやるんだよなぁこの劇団の衣装担当。と思ったりもして。
衣装担当の片端を担っている身としては、心を鬼にしてかからねばなりませんね……。
華やかな世界の下には地道な努力。世の摂理です。うんまったくだ。
というわけで、きっと今回は役者の手とかまで借りながら、当日の華やかなる舞台目指して突き進みます。
とりあえず買い出しの日程を決めたので、あとは前に進むだけ。
怖がってなどいられない。限りなくポジティブに、『在明の別』スタートです。