公演を見に来てくださった皆様へ
藤原国経役を務めさせていただきました今野照幸です。去る1月17日の公演は多くの方にご来場いただき、心より感謝しております。
今だから言える事ですが、私は初めての舞台ということもあり、本番前には眠れない日が続いておりました。自分の演技でお金を頂くということのプレッシャー、そして大勢のお客様の前で何かを演じるということへの漠然とした恐怖感。自分自身では、本番までに、殺陣を含めたすべての場面で納得がいくまで練習を続けたつもりでした。しかし、それでもなおプレッシャーを感じたということは、何よりも｢お金を頂く｣ということへの重圧を感じていたからかもしれません。
私自身、は本番で自分では最高の演技ができたと思います。しかしそれはすべて経験豊富な共演者、舞台を裏から支えてくれたスタッフ、そして何より最後まで舞台を観て下さり、暖かな拍手を下さったお客様の皆様のおかげであると思っています。
私は今回の公演で当劇団から身を引かせていただきますが、この経験は生涯の財産として大切にしていきたいと思っています。そして、次の公演も大成功をおさめられることを心より願っています。
皆様、本当にありがとうございました。
2010年1月20日 今野照幸