ハジマリの終わり | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社
今からちょうど11ヶ月前――2009年2月22日

更に4日前の2月18日に卒業公演【源氏物語】を成功させた、劇団最古参の5人娘は遠く"伊勢"におりました。
大御神おわします伊勢神宮に詣る旅。
それは大学生活4年間5公演が無事に幕をおろせたことへの御礼参りであり、
そして共に乗り越えた友人との打上げ旅行でした。(卒業旅行ではないのがミソ笑)
その時、他の団員には無断で、我ら5人娘がこっそり大御神に宣言していたこと。
それは、同じ"伊勢"の名を冠した「あの物語」の幕を、いつか必ずあげてみせる。という宣言。

今思えば、流石は天照大御神としか言葉もなく。
あっさり2010年1月17日を越えた今となっては、そりゃ日本最高の天つ神だもんな、と納得する他ありません。
そういや今思い出したけど、実は厳島神社の女神たちにも祈念したんだったっけ。(こっちは卒業旅行,笑)
やたら神社好きな劇団だなとかとりあえず置いても(笑)
そんな神々のまなざしもあってか社会人1公演目が無事終演を迎え、今はただ感謝の一言です。
あぁ神々は偉大なり、と同時に偉大なのはご来場のお客様であり、助けてくれたスタッフさんであり。
忙しい最中、日程をやりくりして足を運んで下さったすべての方に、心より感謝申し上げます。
知ってると思うけど団員にも感謝してるよ。大好き。

ちなみに自身の話をしてみれば、私は"女はらから"つまり業平殿の妹を演じさせていただいたのですが、
実は業平殿と私、今年で11年目のお付き合い(笑)
友人関係も成熟しすぎて、もう今更目新しい発見もないだろうと思いきや、
"妹"として業平殿に寄り添い(あしらい)続けた約9ヶ月。気づけば業平殿が可愛くて仕方ない自分がいたりして。
なんか不覚な気がするけど、悲しいかな事実です(笑)
そんな兄妹のあり方は、お客様にどんな風にうつったことでしょう。

そういえば、終演後"妹"という存在に違和感や不思議を覚えた方が幾人かいらっしゃったようですが、
貴方が思ったことが、貴方の真実です。とだけ申し上げておきます。
無論こちらにも意図するところはありますが、生の舞台のいいところは受け止め方次第のところ。
楽しんでいただけたのなら幸いです。

社会人1公演"目"の終わりは、いつまで続くかわからない未来へのハジマリです。
あと数日後には次の舞台へ続く道が幕開きます。新たな団員も増えました。
きっとまたすぐにお逢いしましょう。

皆様本当にありがとうございました。 "妹"でした。