2月28日 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社
こんばんは。
多くの人が噛んで名前を言えない、「中務卿の宮の北の方」です。括弧内が役名です。長い……。

今日は総参加者四人という、前回の臨時稽古に負けず劣らずの少なさでした。
私は、前回も前々回も稽古に顔を出していなかったので、さっぱりどのように稽古が進んでいるか、何がどうなっているのか分からず……。
話を聞くと、動きをつけつつ、現状、台詞を早くたたきこまないとね、という状況だということでした。

なので、いる人数だけで、台本を最初から最後まで読み→部分的に動きを考える、という稽古の流れと相成りました。動きは、三位中将と彼にかかわる女君たちのシーンの動きをちょろちょろと調整した形ですね。
これに私は悪戦苦闘ですよ。自分の役のイメージを観客に植え付ける大事なシーンのはずなのに、なんか、うまく伝えたいように見えない。某シーンが兄に戯れかかる妹に見えるようで……それ、すごく駄目じゃないかと。ちょっと面映ゆい気持ちがあるのがいけないのかしら……真逆の位置を目指したいのに……と、要練習&相談だと思いました。


今回はなるべく台詞の言い回しも、動きも、平安文学らしからぬ「今どき」感のある舞台にしたいという感じなのですが、まだ台詞も役も自分のものになっていないので、どうしても古典に引きずられますね。
個々の役者がどう自分の役を見せたいか、そのためにどう演じるかを考えてくる「役作り」がきちんとされていないと、主体的に動けないので、動くのもしゃべるのもつらいですね。
あと、「今どき」にするにしても、基礎を崩していかなければならないので、古典的な部分がきちんと素地として出来ていないと大変なのだなぁ……と。
思っていた以上にハードルの高い芝居になりそうです。

それぞれに自分の役に向き合って、作ってきたものを稽古場で披露、意見をもらって調整。
というのが、大事な作業になりそうです。



そんなわけで、自分でイメージしている中務卿の宮の北の方になりきれていないことが、ありありと分かった今日の稽古。
大人な女になりたいわ……そんな要調整を胸に、思い描いた自分になれるよう台詞の言い回しや動きを、次回までに何パターンか考えていこうと思いました。


中務卿の宮の北の方でした。(やっぱり長い……)