9月13日 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

北の方です。
この日の稽古は少し少なめの人数での稽古となりました。

初めはもはや恒例の殺陣で体をほぐします。
今回は真(主役。悪役を斬る側の人)が、二刀流で戦う殺陣を行いました。
殺陣の型自体は単純でしたが、利き手ではない方を使うだけで、頭が混乱します。
もっと自分の体を柔軟に使えるようにならないといけないな、と思いました。
身体の柔軟性は演技の基礎になりますしね。


続いて、シーン練。人数が少なかったので通しは行いませんでした。
早退予定の対の上のシーンをまず先に。
今回は時代が時代なので、女の子は座り芝居が多く、顔をいかに客席に見せるかが結構難しい部分であったりします。せっかくよい演技をしていても、お顔が見えないのは寂しいですからね。
対の上と右大将の見せ場のワンシーンがまさにその顔が見えない問題があり、結局、右大将殿にかなり難儀な格好をしていただいて、二人の顔を見せる形を作ってもらいました。
右大将殿の体が柔らかいからこそできる芸当です。やはり、柔軟性は大事ですね。



対の上御帰宅後は、久々の四条の上と左大臣のシーンをお浚い。
恥ずかしくも微笑ましいばかっぷるになるようお願いしていたら、要望通り、あらゆるシーンでいちゃいちゃしてくれるようになっており、大変ほのぼのした気持ちにされました。
この舞台で数少ない、始終幸せなカップルだと思います。
当の四条と左大臣も、今回の稽古で色々と新たに気付いた気持ちもあったようです。
本番は何が起こるか分かりませんが、その気持ちを忘れずに演技に乗せていただければ、とてもよい仕上がりになるだろうと思います。


本番に向けて、皆さんそろそろ自分の残されている課題もはっきりしてきた頃でしょうし、今後どうなるかが楽しみです。