<「伊邪那岐と伊邪那美9」・・・神々の生成1 >
「伊邪那岐命」と「伊邪那美命」は「島産み」を終え、次に、「神産み」に入り
ます。
《 「神産み」 》
(オンライン画像より)
「二柱の神」は先ず「十神」を産みます・・・順に・・・
・「大事忍男神」
・「石土毘古神」
・「石巣比売神」
・「大戸日別神」
・「天之吹男神」
・「大屋毘古神」
・「風木津別之忍男神」
・「大綿津見神」・・・海の神名
・「速秋津日子神」・・・水戸(河口などの海への出口)の神名
・「妹速秋津比売神」
以上の「十神」が生まれます。 (「武田祐吉訳 古事記」より )
【 「季節の旅人」の“探検日誌” 】
この「十神」は「家屋の成立」を語るものと解されているようです。
・大事忍男神 : 「神産み」の大事が始まることを表す名とする説あり
「家宅六神」・・・特に、以下の「六神」は「家宅六神」と言われています
・石土毘古神 : 岩と土を神格化したという説あり
・石巣比売神 : 岩と土を神格化したという説あり(「石土眦古神」と対)
・大戸日別神 : 住居を神格化したという説あり
・天之吹男神 : 屋根を葺く意の神名の説あり
・大屋毘古神 : 屋根が出来上がって住居か出来上がったことを表す名とする
説あり
・風木津別之忍男神 : 風に持ちこたえるという意で、家屋の耐久性を表す説
あり
「海の神」
・大綿津見神 : 海の神霊と解されている
「水戸(河口などの海への出口)の神」
・速秋津日子神 : 河口の神霊と解されている
・妹速秋津比売神 : 河口の神霊と解されている(「速秋津日子神」と対)
先ず、「家屋」に関する神を産み、「海」「河口」の神を産んだということですね。先ずは「家屋」を最重要と考え、担当する神を産んだと解釈できますが、「島産み」から「神産み」の流れから、もっと大きく「自然」に関する神々ではと考える説もあるようです・・・例えば「島産み」で産んだ「島の大地に携わる神」だとか。
「古事記」には詳しく記述されていないので、「平安時代」以後の学者が「文字の意味」から、解釈をつけているようなので、これが正しい説とは言えていないようです。
( 注記 )
※「浅学」のため、「間違い」や、「ピント外れ」が多いかと思いますが、温かい目で、この「探検記」をお見守り下さい・・・「間違い」は都度修正していきますが、興味のある方は、自分で専門書物を調べて下さいね。[出典:「角川文庫 古事記」「武田祐吉訳 古事記」ウィキペディア、ニッポニカなど]
・・・次回は「伊邪那岐と伊邪那美10・・・神々の生成2」